alternativemedicine

Studies about acupuncture and moxibustion and Massage.

気功学:第5回:八段錦と易筋経

2013-10-31 | 気功

宋代の八段錦易筋経を解説する。

【八段錦】

http://www.youtube.com/watch?v=AceXscbeNBY&feature=youtube_gdata_player 

双手托天理三焦(そうしゅたくてんりさんしょう)

左右開弓似射雛(さゆうかいきゅうじしゃちょう)

調理脾胃須単挙(ちょうりひいすたんきょ)

五労七傷往后礁(ごろうしちしょうおうごしょう)

揺頭排尾去心火(ようとうはいびきょしんか)

両手搬足固腎腰(りょうてばんそくこじんよう)

贊拳怒目増気力(ふんけんどもくぞうきりょく)

背後七顛百病消(はいごしちせんひゃくびょうしょう)

【易筋経】
 http://www.youtube.com/watch?v=n4DZQ2zwEko&feature=youtube_gdata_player

達磨が少林寺の僧侶に伝えたという伝説がある。

 倒えい九牛尾勢(とうえいきゅうぎゅうび:九頭の牛の尾を後ろに引っ張る)


気功学:第2回:六字訣

2013-10-10 | 気功

【六字訣】

肝:嘘字功https://www.youtube.com/watch?v=th5AyojAOeU

心:呵字功https://www.youtube.com/watch?v=R4toTVY71Gk

脾:字功https://www.youtube.com/watch?v=aGdQm6gslz8

肺:四字功https://www.youtube.com/watch?v=pCFfoFZ2QOA

腎:吹字功https://www.youtube.com/watch?v=i9hHlbdWx_8

三焦:喜字功https://www.youtube.com/watch?v=mJeqLPNSLNs


六字訣は魏晋南北朝の陶弘景が著した『養性延命録』という文献に初出しています。

 導引吐の吐気・納気の吐気に相当します。五臓の邪気を出します。陶弘景(456-536)は、『養性延命録』の「服気療病」に「およそ行気するには鼻から気を納れ、口から吐き、これを微かに行う。長息という。納気は一種、吐気には六種ある。納気の一種とは吸。六種の吐気とは吹・呼・呵・嘻・嘘・ロ四であり、いずれも気の出し方を指す。人の息は一呼一吸が原則である。長息吐気の法を行うときは、寒い時は吹、温かいときには呼がよい、吹は熱を去り、呼は風を去り、喜は煩を去り、可は気を降ろし、嘘は滞を散じ、ロ四は極を解く」と論じています。


気功学:第1回:五禽戲

2013-10-03 | 気功

馬王堆導引図
 http://takeichi3.exblog.jp/17353762/

五禽戲(10分59秒)
 http://www.youtube.com/watch?v=sytr0_ufm04

スタート:虎戯
40秒:鹿戯
2分45秒:熊戯
4分17秒:猿戯
6分30秒:鳥戯

五禽戲は、華佗がつくった。
『後漢書』方術列伝に記載がある。 
 「人のからだは動かすのが望ましい。ただ疲れきってはよくない。運動すれば穀物の気は消化され、血脈は流通し、病気は起こりようがない。ちょうど戸枢がいつまでも錆びつかないのと同じである。昔の仙人は導引をおこなった。熊経鴟顧(ゆうけいしこ、熊の懸垂とフクロウの振り向き)」などで胴体を引き延ばし、関節を動かして、老けこまないように心がけたのである。一つの術がある。五禽戲と名付ける。第一は虎、第二は鹿、第三は熊、第四は猿、第五は鳥という。これも病気をなくし、兼ねて足を達者にするもので、昔の導引にあたる。体が不快なとき、起き上がって五禽戲のどれか一つをやれば、気が晴れて汗が出る。そこで粉をすりこむ。体は軽くなり、食欲が出る。呉普はこれを実行した。年90余りで耳も目もはっきりしており、歯もそろって丈夫であった」『後漢書』方術伝

南北朝時代、陶弘景(456-536)
 『養性延命録』に最古の五禽戲の功法が記載。
↑ 
北宋、張君房が道教の書物を編纂した『雲笈七籤(うんきゅうしちせん)』32巻の『養性延命録』に掲載されたもの。(1021年頃成立)

http://www.amazon.co.jp/dp/4583038178
健身気功・五禽戯 (健身気功新功法シリーズ)ベースボールマガジン社

 


気功の歴史(1)春秋戦国時代~三国志

2013-05-01 | 気功

秦(BC246-206)
『呂氏春秋』
「むかし陶唐の時代のはじめは陰気が多く滞り沈積していた。水道塞がり、水は水道をめぐらず洪水を起こした。そのため人びとの気は欝結して滞り、筋骨が攣縮して不自由となった。そこでをつくり、これによって気を宣導した
「流水は腐らず、戸枢は朽ちない。それは動くからである。人の形気もまた同様である。」

『荘子』大宗師篇第六
「真人の息は踵をもってし、衆人の息は喉をもってす(真人之息以踵、衆人之息以喉)」 

「吹句呼吸、吐故納新、熊経鳥伸は寿を為すのみ、これ導引の士、養形の人、彭祖寿考の者の好むところなり」

1973年馬王堆から出土した導引図は44のポーズが記録されている。
参考文献
『馬王堆漢墓のすべて』中国書店184ページ
劉孟嘉著『漢代導引術に関する研究』木耳社

春秋戦国時代
『黄帝内経素問』異法方宜論
「中央者,其地平以濕,天地所以生萬物也。其民食雜而不勞,故其病多痿厥寒熱,其治宜導引按きょう,故導引按きょう者,亦從中央出也」

後漢~三国志時代
『後漢書』方術伝『三国志』華佗 五禽戲(ごきんぎ)

「人のからだは動かすのが望ましい。ただ疲れきってはよくない。運動すれば穀物の気は消化され、血脈は流通し、病気は起こりようがない。ちょうど戸枢がいつまでも錆びつかないのと同じである。昔の仙人は導引をおこなった。熊経鴟顧(ゆうけいしこ、熊の懸垂とフクロウの振り向き)」などで胴体を引き延ばし、関節を動かして、老けこまないように心がけたのである。
 一つの術がある。五禽戲と名付ける。第一は虎、第二は鹿、第三は熊、第四は猿、第五は鳥という。これも病気をなくし、兼ねて足を達者にするもので、昔の導引にあたる。体が不快なとき、起き上がって五禽戲のどれか一つをやれば、気が晴れて汗が出る。そこで粉をすりこむ。体は軽くなり、食欲が出る。呉普はこれを実行した。年90余りで耳も目もはっきりしており、歯もそろって丈夫であった」『後漢書』方術伝