「経穴および非経穴刺激による鎮痛発現に関与する視床下部弓状核の役割と下垂体との関係」
土屋 真弓, 武重 千冬
『昭和医学会雑誌』Vol. 49 (1989) No. 4 338-350
「経穴および非経穴刺激鎮痛発現にあずかる視床下部弓状核ドーパミンシナプス伝達に対するβ-エンドルフィン, ACTHのシナプス前性作用」
土屋 真弓, 武重 千冬
『昭和医学会雑誌』Vol. 50 (1990) No. 2 115-122
上記の研究を読んで、脳下垂体が鍼鎮痛に果たす役割、および視床下部との関係が、やっと理解できてきた。
「経穴から下垂体に至る神経径路の最終部は視床下部弓状核中央部(M-HARN:medial hypothalamic arcuate nucleus)であり、弓状核中央部(M-HARN)と弓状核後部((P-HARN:posterior hypothalamic arcuate nucleus)との間には、ドーパミンを伝達物質とするシナプス伝達があり、この伝達は下垂体機構に由来するβーエンドルフィンの存在下で可能となっている」