alternativemedicine

Studies about acupuncture and moxibustion and Massage.

鍼は乳がん治療からの関節痛をやわらげることができる

2013-11-22 | 西洋医学的鍼

2013年11月21日『ハフィントンポスト』

「鍼は、乳がん治療からの関節痛をやわらげることができる
Acupuncture Could Ease Joint Pain From Breast Cancer Treatment)」

 ペンシルバニア大学の研究(A randomised trial of electro-acupuncture for arthralgia related to aromatase inhibitor use)。
 
アロマターゼ阻害薬は閉経後の乳がん患者の治療で使われる。乳がんにはエストロゲン受容体があるものがあり、それを阻害する働きを持つ。副作用として、更年期障害のほてり、多汗、関節のこわばりや関節痛などがある。
 アロマテーゼ阻害薬を飲んでいる患者さんの50パーセントは関節痛を経験する。この研究では、67人のアロマテーゼ阻害薬を飲んでいる患者さんが参加して、3グループに割り付けられた。
 最初のグループは電気鍼。次のグループは偽鍼(浅い針)、最後のグループは鍼治療を受けないグループ。
 8週間後、電気鍼を受けたグループは鍼治療を受けないグループと比較して、著しい関節痛の減少があった。しかし、偽鍼のグループでも痛みの軽減があった。
 2010年にニューヨークにあるコロンビア大学によって『ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー』に発表された論文でも同じような結果が報告されている(Randomized, Blinded, Sham-Controlled Trial of Acupuncture for the Management of Aromatase Inhibitor–Associated Joint Symptoms in Women With Early-Stage Breast Cancer)。
 
 鍼は、化学療法による末梢神経障害や、あるいは乳がん治療の副作用による発汗や寝汗、ほてりを改善することが、学会で報告されている。

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