自分の慢性気管支炎をKorean Hand Acupunctureで治療してみる。臓腑病の治療に使えるかを検証する。
中医学的には、痰湿阻肺(たんしつそはい)証。
主訴:咳、右胸痛
問診:痰は粘り白色、疲労すると悪化する。からだを冷やすと咳と胸痛は悪化する。右の気戸(ST13)、庫房(ST14)あたりが痛む。暑がりで寒がり。手は触ると暖かい。汗は少し動くとかく。食欲はある。痛みは胸痛。右の慢性の肩こりがある。下痢気味でガスがたまりやすい。頻尿。耳鳴や口渇はない。
脈診:滑脈。左関上に弦脈、右寸口は力が無い。
舌診:淡白舌、滑苔、中央に裂紋。歯痕あり。舌尖紅。
弁証:肺気虚証、痰湿阻肺証
治則:教科書的には、去痰と補肺気。
自分の考えで、右手の督気脈の命門(GV4)・至陽(GV9)・大椎(GV14)に相当する部分にせんねん灸。
膀胱気脈の肺兪(BL13)と心兪(BL15)に補法で置鍼。
任気脈の神闕(CV8)と会陰(CV1)に相当する部分にせんねん灸。
さらに、肺気脈の中府(LU1)に相当する部分と、胃気脈の右気戸(ST13)に相当する部分にせんねん灸。
右気戸(ST13)に相当する部分にせんねん灸すると、右手に強烈なカユミが出た。これは毎年3月頃の体調が悪いときに出る症状の再現。上焦の熱に原因があるのかも知れない。