【『経絡治療』1巻1号 昭和40年(1965)4月】
竹山晋一郎「経絡治療入門総論篇」『経絡治療』1巻1号 昭和40年(1965)4月
岡部素道「経絡治療診断篇」『経絡治療』1巻1号 昭和40年(1965)4月
※皮膚の色白く、肥満、目に精彩なく、言語少なく、舌診すると舌の中央部が白く、舌苔がある。聞診では声に力がなく、口臭があり、呼吸が苦しい。大便秘結。小便は近く夜4回起きる。食事は辛味を好み、食欲はある。睡眠はあまり良くない。
切診:右寸口(肺)右関上(脾):力がなく
左手寸口(心)、左手関上(肝):浮にして有力。
証:肺脾の虚証 肺虚して胆実でめまい
治療:
《本治法》
太淵(LU9)、曲池(LI11)、三陰交(SP6)、商丘(SP5)、地機(SP8)、足三里(ST36)に補鍼。陽輔(木経の火穴)瀉法。外丘(胆経のげき穴)瀉法。養老(SI6:小腸経のげき穴)に瀉法。
《標治法》
百会(GV20)、天柱(BL10)、風池(GB20)、風門(BL12)、大杼(BL11)、肩井(GB21)
肩背部に散針。腹部の巨闕(CV14)、中かん(CV12)、不容(ST19)、天枢(ST25)、大巨(ST27)、関元(CV4)に散針。
《経過》
3年間降下しなかった血圧が220mmHgから最高160mmHg-最低85mmHgとなった。
※陽証、陰証。表裏、寒熱、虚実で分類する。
【コメント】上記の岡部氏の治療は、中医鍼灸をやってきたものから見れば、非常に合理的な配穴に思える。また、八綱弁証も中医弁証と同じである。
井上恵理「経絡治療・治療篇(1)」『経絡治療』1巻1号 昭和40年(1965)4月
昭和10年駒井一雄先生の『東邦医学』以来の発表。
【『経絡治療』1巻2号 昭和40年(1965)7月】
「今は昔」
※日本橋室町の村山先生。本所相生町の河合先生「衣通しの鍼」。
佐藤喜又先生。福田伝昇先生。金原直太郎先生「杉山先生遺徳顕彰会」
西村流の安島先生。吉田流の吉田久庵先生。
竹山晋一郎「経絡治療入門総論篇(陰陽五行説について)」
七十五難。五行色体表。
井上恵理「経絡治療・治療篇(2)」
昭和15年弥生会の経絡的治療。故・柳谷素霊先生の古典に還れ。千葉市寒川の八木下勝之助先生。 竹山氏の森道伯先生の治療。
【『経絡治療』1巻3号 昭和40年(1965)7月】
「今は昔」
※八木下勝之助先生。四肢の要穴治療。「鍼医に二代なし」
弘法大師御夢想の灸。富士の灸。亀有の庄兵衛灸。
竹山晋一郎「経絡治療入門総論篇(弁証法と陰陽五行説)」
岡部素道「経絡治療診断篇」
望診。五色。
井上恵理「経絡治療・治療篇(3)」
昭和26年井上式知熱灸。