alternativemedicine

Studies about acupuncture and moxibustion and Massage.

ラファエル・ノジェ先生のセミナーに参加

2013-11-18 | 耳鍼

 ラファエル・ノジェ先生のセミナーに参加しました。セミナーを主催された方々に大感謝です。ノジェ先生は、凄い臨床家でした。フランス・ノジェ式のAuriculotherapyは、素晴らしかったです。

以下は、ハンドサーチによる文献調査。

1975年
M・H・チョー
『パルス光線皮膚照射と耳脈反射について』
『医道の日本』昭和50年10月号 3-9
※アメリカ、ジョージア州在住のCho氏(韓国)による報告。
耳介心臓反射。色の周波数光線照射。
1953年に人体と耳の関連に気づく→中国で追試→日本で中国の耳針が流行。

M・H・チョー
『耳針穴位点の電位差による生理的表現と電針体耳療法による疼痛治療について』
『医道の日本』昭和50年12月号 25-30

1978年
M・H・チョー
『78年度のドクターフォルとドクターノジェの訪問を終えて』
『医道の日本』昭和53年11月号 12-20

1982年M・H・チョー
『ノジェの新しい耳鍼穴位』
『医道の日本』昭和57年9月号 12-20
・3つのフェーズ


ドイツの耳鍼

2013-09-12 | 耳鍼

 恥ずかしいことに、今日の今日まで、耳穴療法は、フランスのノジェが創始して、それに「インスパイア」された中国・上海の軍医さんたちと「はだしの医者(赤脚医生)」が「中国式耳穴療法」をつくり、耳穴療法(Auriculotherapy)の流派は、「フランス・ノジェ式耳鍼」と「中国TCM式耳鍼」の2つだと思い込んでいた・・・。バカすぎる・・・。

 英語のwikipediaのAuriculotherapyを読んでいたら、
ドイツでの最初の発展は、フランク・バール(Drs. Frank Bahr)とベアテ・ストリトマター(Beate Stritmatter)が、ポイントが慢性のレベルにも関わらず、同じ場所にコンスタントにあるという発見によるもので、ドイツ耳医学は、とても特殊な状況で評価・治療する高度に正確なシステムを発展させた。医学の形態は、中国の経絡システムと統合され、耳のそれぞれにマッピングされた。低レベルのレーザー使用はドイツ式として最近より広く使われている。2002年までにこの様式の医学のトレーニングがドイツでのみ利用可能であった。ムリエル・アグネス生命原理研究所がストリトマターを2002年にカナダに呼んで、英語で健康の専門家にトレーニングした。生命原理研究所はドイツ式の耳医学のトレーニングを英語で行っている」

↑思いっきり、ドイツ耳鍼が、第3の流派になっとる!!!

 実は、わたしが学生時代に最初に購入した「耳と体のツボ指圧」が、ドイツのフランク・バールさん(Frank Bahr)の著書だった。 


http://t-shoten.com/BASE/HARI/31.HTM
耳と体のツボ指圧」たにぐち書店
Frank Bahr著、吉元昭治・星野益孝・共訳
(原著はAKUPRESSUR 1976)

 学生時代は、無免許だから鍼できないので、指圧しながら覚えようと思って購入した。耳に経絡のようなエネルギーの流れが書いてあったので、覚えていた。

 さらに、一昨年、購入した以下の本もドイツのBeate Stritmatterさんの著書!
 

http://www.amazon.co.jp/dp/3131319623
Beate Stritmatter
Ear Acupuncture
: A Precise Pocket Atlas Based on the Works of Nogier/Bahr (Complementary Medicine (Thieme Paperback))

 最近、フランスのノジェ(Nogier)さんの本とドイツのストリトマター(Stritmatter)さんの本を同時に照らし合わせながら、精読していて、「微妙にツボの位置違うよなー」、「なんか、おかしいよなー」と思っていた・・・。

 早く気づいて良かったわ・・・。本当に恥ずかしい。バカすぎる・・・。

 しっかし、耳鍼のこと調べていると、ホントにこの分野は問題だらけ・・・。頭鍼のことを調べているときに思ったけど、誰か専門家が、きちんと見取り図・全体像を提示すべきやわ(※浅野周先生の『頭皮鍼治療のすべて』とは良い見取り図で本当に助かった・・・。
DharmanandaさんとEdythe Vickersさんの‘SYNOPSIS OF SCALP ACUPUNCTURE’も素晴らしい全体像だった)。
 日本のwikipediaの「耳穴(2013.09.12)」は、ノジェが考案した耳鍼の経穴といいながら、紹介しているのは「直腸下端」のような中国式耳穴・・・。ヒドすぎる・・・。 

 まあ、自分が専門家だと思い込んで、英語のwikipedia読んでなかった自分がバカなんだけどねー。おれがフランス語ができたら、やりたいけど、今からフランス語はしんどい・・・。