パトリックを送る。

勤めているお店で、パトリックのワインを追悼ワインメニューとして提供させて頂きました。
「飲んでみたかった」という方や、「知らなかったけど、とっても美味しい」とか、勿論パトリックご縁の方も来てくださり、『この世界にいて良かった』としみじみ想いました

その後、丁度お葬式が執り行われている時間に、キッチン隊の一人であるKちゃんのお宅で、09年のキッチン隊で献杯させて頂きました。


2006年のピュリニー・モンラッシェ
うううう。思わず唸ってしまいます。甥っ子ちゃんのヴィンテージ。
厚みがありつつ、エレガント、でもやはりピュリニーはピュアさがありますよね。
感動



ブルゴーニュ、これはたまらん！
ジャンボン・ペルシエ
これ、自分で作れるようになりたいなぁ。




2004年のオー・ゲット、KMちゃんが大好きなゲット。
KMちゃん曰く、04年はまさに今が飲み頃だとか。
はい、まさに！ちょっと顔を覗かせる熟成感がとてもとてもセクシーでした



最後にマルコネ05（写真撮り忘れ）

凝縮感のある力強く、でも優しさを感じる魅力的なワイン



未だに信じられない…としか言いようがない。


来年、サヴィニーに行って、改めて彼の旅立ちを感じるのね、と皆で



しかし、09年のキッチン隊は皆不規則な仕事をしているのに、共に献杯できたのってミラクルだね！
きっとパトリックが「千砂を頼むね」と引き合わせてくれたに違いないと思った夜。


パトリック、安らかに。

出逢えて良かった。いつまでも貴方を忘れません。

ぴのぴの、ピノノワール収穫で～す♪

本日、ヴェルジュレスにてピノノワール収穫
当たり前ですが、急な坂でして、腰が…（笑）
お腹がぺこぺこに。。。。

「もうすぐカスクルート（朝ご飯）だわ」ワクワク
と思ったその時でした。

「○○さ～～～ん」と私を呼ぶ声。
「は～い♪」とお返事。
「帰ります！」
「は？」

そうです。どんどん運ばれる葡萄ちゃん達を選果する人間が足らなくて、強制送還（爆）

「私のカスクルートは。。。。。」と心で呟いたその時、マダムとカスクルート隊が到着

マダムは「○○ちゃ～～～ん！」と気の毒そうなお顔で手を振って見送ってくれたのでした（笑）

ま。しょうがないね～～～。

でも大丈夫。
選果した後、たんまり頂きました～

そして、休む間もなくデジュネの準備なり。

今日は、赤カブサラダとPoulet au Citron
これ、美味しかったのねん。
お家に帰ったら、ぜひ私のレシピに加えますわ

　　　

午後もトラックが着くたびに、選果。そして、翌日の準備と今宵の準備。

午後、ラトリシエール・シャンベルタンを収穫したと聞き、選果するのを楽しみにしていたのですが、状態が良かった為、そのまま樽へ。
ちょっと残念。でも、素晴らしい事ですね！

明日は、ブッフ・ブルギニオン。
牛肉は、一旦固くなり、柔らかくなる。あまり柔らかくなっちゃうとボロボロに崩れちゃうから、入れたり出したり（笑）なかなか難しいですね～。
でも明日は美味しくいただけそうです。

お芋も沢山です！

　　　

又、あさって頂くサヴォア地方のハムを、サヴォアの調理人の卵、我らのアイドルJ君に切ってもらったりしました。

　　　　

夜はピザ。もちろん手作り～。面白かった～！
あ～、画像無し（悲）

Bon anniversaire pinopino ♪

今日は、私の○○回目のお誕生日です

日本から沢山のメールが届き、幸せでした
皆、ありがとう

そして、今日も朝、コーヒーを入れる事から始めます。
まだ、暗いね～。



今朝もいそいそと収穫へ。
朝もやが美しいです。ブドウ畑で迎える誕生日なんて、なんて幸せなのでしょ。

　　

約二時間くらい労働していたら、カスクルート隊がやってきました～
畑での朝ご飯は、本当に美味しいのだ～

　　

この時点で、私は昼ごはん準備の為に強制送還（笑）

今日のお昼は、carrottes rapeesとJambon a la creme



ハムのソースは、トマト缶とサワークリーム、ナツメグがほのかに香る美味しいソースでした。
作ろうと思ってもハムがね～。日本じゃ手に入らないよね

そしてですね～。フランスでは、普通誕生日の人が、友人達に振舞うそうですが、それを私は知らず

マダムにご馳走になってしまいました。
これは、とっても珍しいロワール地方の洋ナシからできてる発泡。とっても美味でした



午後は、翌日の仕込みと、新しいお仕事『ティラージュ』が加わりました。
所謂選果作業です。



白は収穫して、選果せずにすぐに絞りますが、赤の場合、まずは選果して、樽に入れて発酵させます。

腐ってしまった葡萄や、未成熟の葡萄　
葉っぱ、混ざってきちゃった虫を取り除く作業です。

今年は、もしかしたら世紀の年になるかもしれないので、その作業は楽だったようです。要は腐ってしまった物が少なかったし、茎もすべて仕込めるからです。



美味しいワイン、発酵中～

その合間に、翌日の仕込み。
鶏のモモ肉をオリーブオイル、玉葱、生姜のすりおろし、セロリ、レモンと共に漬け込んでおきます。



引き続き、ブッフブルギニオン。

肉を再び取り出し　

スープを濾し、玉葱を投入しました。

夜に頂いたワインたち。（の一部）

　　

翌日ランチの仕込みと晩ご飯♪

何せ５０名分ですから、サラダつくりも尋常じゃありません。

翌日は、ニンジンのラペにゆで卵が乗るので、ゆで卵を３０個煮る。

　　　　　　

ニンジンも、準備オッケー。（画像なし）
又、ジャンボン・ア・ラ・クレムのハムを切る。こちらは、若きフランス人シェフの卵君我らがアイドルJ君（以下J君）がさくさくと切る

そして、晩ご飯は、J君のご実家からのプレゼントであるラクレット。

ラクレットの準備をするJ君。



回りのロウ？みたいな物を削いでいるJ君のお手手。



カワイイ、チーズの包装紙。

　　　

ラクレットの機械（？）上がヒーターになってて、それで、焼いて溶けて焦げた物をお芋とか、ハムに乗せていただきます。

食べ過ぎると胃に応えます（爆）

付け合せには、ピクルスを頂きます。

ブッフ・ブルギニヨン仕込み二日目。

昨日から漬け込んだ物から、お肉を取り出し、常温に戻してから塩コショウ氏小麦粉をつけて焼く。



漬け汁に入れていた野菜達を炒めて、漬け汁と共に煮る。



ここで、かなりプニョプニョの灰汁が出ました。（画像が無く残念）

灰汁を取ったら、トマト缶、トマトペーストを投入。
お肉も投入し、柔らかくなるまで煮る。
肉は、一旦固くなり、そして柔らかくなるが、ぼろぼろになっちゃうまで煮ないように。



玉葱を炒める。

　から　　なるまで。

このキャラメリゼの程合いで、甘さが決まるのだそうです。
これは、最後に味を調える時に入れます。



このキャラメリゼ、私コツを完全に習得いたしました今年は、家でオニオングラタンスープ、がんがん作るぞ



　

お休み２日目。ランチ。

午前中は、リンゴを再び、煮ては保存、煮ては保存。
一生終わらないかと思いましたが、物には終わりがあるのね～～

ランチには、お客様もいらっしゃりまして、『アンチエイジングサラダ』ご持参。
そして、烏賊を焼いてくださいました～～

　　

これは、きゅうり！ってか、ウリですな。これをサラダにしました。
暑い日には、バッチリです！

　　　

ミートソース。こちら、まだ沢山あるので、今日はラザニアです。
あ。昨晩は茄子のミートソース焼きでした
　　

デザートは、リンゴのタルト。照りを出すために、杏ジャムを塗ります。


　

お休み１日目ブッフ・ブルギニオン仕込み第一日目。

収穫の間、皆さんが楽しみにしている料理、ベスト３に入るであろうお料理『ブッフ・ブルギニオン』最初の仕込み。

牛肉を拳大に切り、胡椒、クローブ、セロリ、葱、玉葱、ニンジン、赤ワインに漬け込み冷蔵庫へ。
　　　

楽しみ楽しみ。

昼は、ビフテキ。おいしゅうございました。付け合せのラタトゥイユも絶品。

　　

今日一日、皆で飲んだワイン達。
男子寮のオーストラリア君が２年待ち…というワインも出してくれた。
　　　　

　　　　　　　　　　

あれれ。本数が多いなぁ。ちょっと、前後の日にちとぐちゃぐちゃになってるかもです

お休み１日目ロビンフッドな一日。

葡萄の成熟具合により、中２日が休みとなりました。

地元からの収穫者が多い、こちらのドメーヌだからこそできる技です！

今日は、落ちてしまったリンゴが山ほど届いたので、それをひたすら剥く。
そして、ことこと煮てアップルコンポートを造りました。

リンゴって、実はタンニン（？）があるの？
お手手が、まっ茶っ茶になりました。


そして、お砂糖を加えて、ひたすら煮ます。
焦げないように、気をつけて～～～～。
なんだか、ターシャ・テューダーになった気分です

ここまで煮ます。

ステンレス鍋と、ルクルーゼと同時進行で煮たのですが、ルクルーゼって、圧力鍋みたいな効果あるのね～

大鍋一杯、いくつできたっけ？
タルト一つ分に分けて保存。

・・・・
と、今更書けば、それまでですが、「この作業は一生終わらないに違いない…」と思うくらい沢山ありました～～～。（最終的には翌日昼まで）

収穫開始です！

いよいよ、収穫開始です！

昼間は暖かくても、朝のうちは冷え込むので、かなり着込みました。
初のヴァンダンジュ、ドッキドキです



７時過ぎから、徐々に集まってきて、７時半に出発です。
毎年いらしてる方々は、一年ぶりの再会を喜んでらしてるようでした

見よ！このシャルドネの美しさを


バケツ一杯に摘んだら、「パニエ！」と言って、お兄さん達を呼び、彼らが葡萄をまとめて運んでくれます！力持ちしかできないお仕事ですね。うっとり

　　　

１時間半くらいたちますと、待ちに待ったカスクルート（朝ご飯）。
畑の中で食べるパンとサラミは最高でした

この時点で、すでにビールやワインを飲まれる方も多し

お昼まで、畑で過ごし、待ちに待ったお昼ご飯です！

このように準備します。



前菜は、インゲンのサラダ。



これで、約１０名分。
これを５つ準備です。

５日間に渡って、煮込まれたボロネーズ。
美味しかった～！
パルメザンでなく、エメンタールをどっさりかけます。

残念ながら、画像なし

こちらは、デザートの画像。
桃のコンポートは、もちろん自家製です。



午後は、食事の片付け、寮生の洗濯物の取り入れ、たたみ。
夕食の準備、えとせとら。

こちらは一日ご苦労さん～な、パニエたち。



絞りたてのジュース　

絞った後の葡萄たち。　

基本的には、これから引き取れてゆき、工業用アルコールなどに蒸留されま～す。
ドメーヌによっては、マールになったりする場合もあります。

『無花果』という名の御菓子。
男子寮のアイルランド君の差し入れ。

今宵のワインたち。　

充実した一日でした。
感謝感謝。

6日夕から夜。

飲んだワイン達。