のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

2日早い、ボン・セン・ジャン・パティスト

2008-06-22 | 日記
 ケベックの日を祝うパーティに誘って頂き、青いTシャツを着て出掛けました。本当の祝日は24日のようですが、その日は仕事日なので今日行うとのこと。ケベックではこの日を“国民”の祝日として祝うそうです。
 パーティーは、ルクソールの新しいショー、『Believe』の衣装担当者、モントリオールからの24名がお住まいのアパートで行われました。3時からというそのパーティ、出足はゆっくりと、一人、また一人と人が集まり、食べ物が集まり、足りなそうなら買いに行き…という感じで、一番にそこへいらしていた方は、「St-Jean Baptisteの祝日はラスベガスに居ようとも祝わなくてはいけないけれど、どういう風にパーティが出来るか不安だったの。」と今も少し不安そうにいました。“St-Jean Baptiste”は日本語では“洗礼者ヨハネ”と言われるようです。この祝日、ケベック中がその旗の色、青に染まり、たくさんのコンサートやフェスティバルやパレードが開かれ、パーティは至る所で行われ、みなでお酒を飲んで祝うそうです。
 やはり私はケベッコワと呼ばれるケベック人の方々とは気が合うようで、ゆっくりとした時の中で、とても心地よく過ごしていました。
 そのうちに、「あなたはKAで何をしているの。」と訊かれ、説明すると「あ、双子役?」と言うので「その恋人役です。」と言うと、彼女の顔がパッと明るくなり「もしかしてダイアナかしら。」と。そして今度は私がビックリ。私の役は、確かに“ダイアナ”という名がついていますが、普段その名を使うことはほとんどなく、どうしてご存知なのか不思議でした。すると、モントリオールで生地などの在庫を管理していた時に、資料を見るとダイアナと名がついていたり、ときにはキャラクターの写真がその横に付いているものがあって、いろいろなショーのキャラクターの名を覚えているとのことでした。確かに衣装には“Diana”と書いてありました。
 「2週間ぐらい前にKAを観に行ったのだけど、あそこのシーンは本当に良かったわ。あなたは12歳ぐらいにしか見えなかったわよ。ね、ね。」と隣に居た人の肩を叩き、一緒に行ったという彼女と喜んで下さいました。
 そのうちに“プティン”が出てきました。フライドポテトにチーズとソースの掛かった、出来上がりを見れば何てことのないものなのですが、ケベッコワにとっては特別なものであることは知っています。KAにまだケベックの仲間がたくさんいたとき、何度かプティンを囲んでみなで集まりました。彼ら、チーズにこだわりがあるのは同じで、ケベックから取り寄せたというプティンに使う特別なチーズを用意していました。レストランで買ってきたフライドポテトの上に、クーラーボックスから取り出したチーズをのせ、アパートで作ってプールサイドまで運んだソースをのせたので、オーブンから取り出してチーズがとろりと溶けたプティンとはだいぶ様子が違いましたが、ケベッコワの方々は嬉しそうに、本当に嬉しそうに召しあがっていました。私も、プティンのことは忘れていたので、久しぶりに食べることができ、さらにKAのケベック仲間の顔を思い出し、嬉しくなりました。
 今日は、KAのアーティストのパーティと、観たいショーも一つあったのですが、居心地良く、すっかりここでのんびりしてしまいました。楽しい中、ゆっくりと休める日になりました。

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