のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

彼女の「もちろん!」

2008-06-21 | KA
 カツラを着ける下準備の段階を、私は自分ではやってはいけないことになっています。昨日、新しいカツラ担当の方が「ぼくがやってみたい。」と言って、編込みとピンカールをして下さいました。掛かった時間、いつもの4倍。時間にはいつも余裕をもって行動しているので、こういうことがあっても他に何か余計なことがなければ、遅れることはありません。
 今日は、できればいつもの方にして頂きたい、と思いながら行きました。いつもの担当の彼女が「ちょっと待ってくれる。」と言うと、彼は「ぼくが出来るよ。」と。今日も彼がして下さることになりました。私は少し急いでいたのでがっかり。でも、きっと昨日よりは早く出来だろうとお願いすると、今日はいつもの彼女の5倍掛かりました。
 慣れていないのは分かります。でも、私でも2倍ぐらいで出来ます。もし、ここが学校ならば、理解できることなので私もゆっくり待てます。でも、ここは仕事場です。そして、編込みやピンカールは基本的なことで、何もこのショー独自のことを求めているわけではないのです。どうして、いつもこういう人を雇うのだろう…。
 こんなことで腹を立てていてはどうしようもない。そう分かっているので、実際には腹を立てている自分に腹が立ちます。私なら練習してから出直すけれど…。ここは“プロの集団”というイメージが、今でもどこかに残っている私がおかしいし、本当に心狭いし、余裕がないんだから…。ぐるぐるといろいろ考えて、結局は大様でない自分を反省しながら、深呼吸をし、心を落ち着けました。
 二回目のショーは、最近新しく入ったメイクの方が初めてカツラを着けて下さいました。今日は下準備の時にいつもの倍以上のピンを使ったので、カツラを着けるときになるべく本数を減らすように上の人が指示を出していました。
 彼女は、「ピンの数、少ない方がいいのよね。」と訊き、初めて私のカツラを着ける彼女に、その指示は少し不安で、「きちんと留まるならば。」と答えました。すると彼女は「もちろん。」と言って、ピンをさし始めました。
 彼女は、2,3回、私がカツラを着けているところを横から見ていただけだったような気がします。しかし、彼女がピンをさし終えて、「どうかしら?」と言うので、頭を振って確認すると、しっかり固定されていました。そして、大きな笑顔で「完璧!」と言いました。

 一週間が無事に終わりほっとしました。

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2 コメント

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Unknown (ちえ)
2008-06-26 12:04:16
がっかりしてしまう気持ち、よく分かります。のんちゃんの言うように、これって仕事だし、のんちゃんにとって貴重な時間が、かつら一つでなくなってしまうんだもんね。舞台に立つ前に、いやな思いをするのって、とっても残念ですね。

でもノンちゃんのように、自分の気持ちを見つめて、自分でコントロールして、そして良い方向に進めるように気持ちを整えて・・・って、やっぱりノンちゃんは偉大だなって思いました。新しいメークの方は、お仕事が出来る方みたいで、本当に良かったですね。お仕事1週間お疲れさまでした。

仕事は1週間に1回しかしていない私には、その充実感は全く違うのでしょうね。しっかり休んで、リフレッシュして、また来週楽しいショーを作ってね♪
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ちえ様 (のんのん)
2008-07-01 10:32:17
あれから一週間が経ちました。
時が経つのは早いです。

新しいメイクの方は本当に気持ちのいい方です。
気持ちのいい方と仕事をすると、いろいろなことがうまく回る感じがします。
私もそういういい気の出せる人になりたいです。
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