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のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

マイケル・ジャクソン

2008-08-26 | セレブリティ
 昼食をとっていると、向こうから歩いてくる人あり。
「あれ、ジャックさん?」
 私は思わず立ち上がって、彼の方へ歩いていきました。振付家のジャック・ハイムさんでした。彼がラスベガスへ来る時は、必ず連絡があるのに、突然のことで本当にびっくりしました。
「来る予定ではなかったのだけれども、急に立ち寄ることになったんだ。」
 嬉しい驚きでした。「上に行ったら戻って来る。」と言われたことを半分だけ信じていたのは、正解。待てる時間ギリギリまで待ちましたが、お戻りにはなりませんでした。

 週頭のミーティングで、今日の一回目のショーにマイケル・ジャクソンさんがいらっしゃるというお知らせがありました。私はびっくりしたのですが、みんなは意外に静かな反応。一回目のショーはマイケル・ジャクソンさん、もしかしたらジャック・ハイムさん、そして確実に友達が観に来てくれます。

 心身は落ち着いている感じ。いや、もしかすると緊張しすぎているのかしら。それを、無理にどうこうすることなく、今日はそのまま舞台に立つことにしました。
 マイケル・ジャクソンさんがバトントワリングというものをご覧になったことがあるとは、あまり想像できないことです。もしあったとしても、再び彼にバトントワリングをご覧頂けるということは、本当に光栄なことです。
 ジャックさんはご覧になっているのかしら。ご覧になるなら一回目のことでしょう。以前お会いしてから、振付を直したところがあります。そこを観て頂きたいし、あれからアーティスティックディレクターに言われたこともご報告したいし。彼のラスベガスでの楽しみは、睡眠時間をたっぷりと取れること。今回は違う仕事でいらしているようですが、今日もまた、ゆっくりとお休みになれますように。
 友達はもしかするとマイケル・ジャクソンさんの隣に座っているのかな。もし違っていたとしても、お帰りになる時に気付くとよいのだけれども。二人ともバトンを長く続けてくれているのは、本当に嬉しいことです。このロール、今二人はどれくらい続くようになっているのかしら。二人とも黙々と良く練習していたよね…。
 いろいろなことを思いながら、微笑みながら踊っていました。

 友達は二回目のショーにも来てくれました。舞台の上から、そして終わってからお会いして、一人ずつ、それぞれらしい喜びと感動が伝わってきて、私の心にも響きました。

 素敵な週の始まりになりました。

桂かい枝

2008-05-28 | セレブリティ
 落語家で文化庁文化交流使の、桂かい枝さんがいらして下さいました。かい枝さんは一回目のショーをご覧になり、その後ラジオに出演。終えてすぐ、丁度私が2回目のショーを終えた後に戻ってきてくださいました。コーディネイターの方々と現れた彼は、本当に感動して下さっていて、ご覧になったのが一回目のショーだったのにもかかわらず、興奮は今だ覚めていないようでした。
 今日は黄色い服を着ているカウンセラー役が急にアウトになり、インパクトのあるキャラクターが減ってしまっていたのが残念でしたが、それでもショーが良かったとおっしゃってくださったので私はホッとしました。
 舞台裏へご案内すると、何もかもが新鮮で驚きで関心で、感嘆の声を休みなくあげていました。こういう感受性の豊かな表現の豊かな方をご案内すると、私もワクワクしてきます。エネルギーをたくさん頂き、本当に楽しい時間でした。
 4月から、アメリカを回って英語落語をしているかい枝さんは、これからキャンピングカーを借りてシカゴまで行き、また一回りするそうです。

デミ・ムーア

2007-11-03 | セレブリティ
 後々のことを考えて、ブログの更新に父の助けを借りることにしました。手書きの日記をファックスして「ぼちぼちとタイプして下さい。」とお願いしました。

 振付家の言われたことや、以前、アーティストに言われたことを考えていると、何故か今日はとても積極的な気持ちになっていました。
 1回目のショーが始まりすぐの頃、「このショーにデミ・ムーアが来ているの知っている?。」と、教えてもらっても、守りに入らず、積極的な気持ちのままでした。
 彼女はショーが終ると少しだけ私達に顔を見せにいらして下さいました。とても小柄な方でした。
 2回目のショーで、最後に投げた2本のフルートは重なりすぎていて、指が1本入るか入らないかしか隙間はなかったのに、今日の積極的な気持ちはやってみることを選び、結果はうまくいきました。締まり良く今週も終えられてほっとしました。

父のことだから、お願い事はすぐに実行して、タイプしたものを送ってくれるだろうとは思っていました。明日からは休みなので、帰宅は遅くなっても大丈夫です。今晩はブログの更新をしてから、帰ろうと決めていました。
 ところが、ショーが終わって、なんとなく居酒屋へ行く話がまとまりつつあるところをたまたま通り掛かり、すぐに声を掛けられました。
 メールのチェックだけ急いですると、やはり日記をタイプしたものを送ってくれていました。
 今日は居酒屋へ行きます。でも明日、必ずMGMへ来て更新します。

未唯

2007-10-09 | セレブリティ
 全体のミーティングで「ノリコは長期に渡る撮影を終えました。ありがとうございました。」と広報から報告され、みなに拍手をいただきました。私はビックリして、「お礼を言うのはこちらです。ありがとうございました。」と言いました。
 カメラがいつもそこにあるという、普通ではない日々に、みなが心配して声を掛けてくれていました。ようやくそこから解放されました。みなも自分のことのように喜んでくれました。
 レッドロックのことを話すと「私たちを誘ってくれれば良かったのに!」と。そうよね、いつもはみんなと行くものね。
 撮影隊は、たくさんの束縛の中で、必要なものを充分な長さ撮影しなければならなかったので、本当に大変だったことと思います。私が疲れているのと同じように疲れていることでしょう。
 その疲れの中でも頑張れることが今日はありました。一回目のショーに、未唯さんがいらして下さることになっていました。彼女の大ファンだったというメイク担当の友人と、楽しみに今日を迎えました。
 踊り始めると自然に未惟さんのことを思い出しました。淡いピンクがふんわか浮かび、『サウスポー』。同時に王選手が好きだったな、と。
 ショーが終わってから、お会いしました。踊っている時に流れていた優しいふんわりとした空気と同じ空気がそこには流れていました。小さな頃にテレビで観た“ミー”さんとは全く違うのに、そこに何も違和感がなく、穏やかな語り口の未唯さんが、2回目のショーも私の心を穏やかにして下さいました。
 ピンクレディーのテープ、聴き過ぎて切れかけているテープをまだ大事に実家にとってあることを思い出しました。

Chita Rivera

2007-03-28 | セレブリティ
 ブロードウェイの大スター、チタ・リヴェラさんがいらしてくださいました。一回目のショーが終わってトレーニングルームに入ってくると、目を輝かせながらアーティストたちのほうに向かい、手をたたきながらながら「本当に素晴らしかったわ。」と興奮気味におっしゃってくださいました。
 さらに近づきながら「私はね、本当に疲れてしまったの。このままでは帰れない、何か心動かされることをしないと、と思ってこれを観に来てみたのよ。そしてあなた達はそれをしてくれたのよ!!!」
 何て素敵な人なのだろう、何て素敵な言葉なのだろうと、彼女を見ながら目を潤ませていると、「ああ、泣けてくるわ…。」と彼女も目の涙を手で抑えていました。そして「ありがとう。」と。
 チタ・リヴェラさんは70歳を超えた今なお舞台に立っているダンサー。2006年のトニー賞・最優秀ミュージカル主演女優賞にもノミネートされています。
 更衣室を出たときに、偶然、お帰りになる彼女にもう一度お会いすることが出来ました。彼女は「あら。」と言って手を差し出し、私の右手を握りながら「アリガトウ。」と日本語でおっしゃってくださいました。私は去り行く彼女を見つめながら、左手でその右手を握り、彼女にお礼を言いました。

Bette Midler

2007-03-01 | セレブリティ
 昨日、ベット・ミドラーさんがいらして下さっていました。彼女から放たれるもののお蔭で心地よく舞台に立てたのかもしれない、と何度も思いました。もしかしたらバックステージにいらっしゃるとアナウンスがありましたが、結局お目に掛かれませんでした。
 ところが今日、ベット・ミドラーさんがバックステージツアーにいらっしゃるというのです。昨日はディナーの予約をしてしまっていたので来られなかったが、どうしてもバックステージを見たいと言って来ることになったと。
 アナウンスがありました。カメラは禁止でした。もしかしたらサインは頂けるかもしれない、と私はいつものプログラムを持ってトレーニングルームに向かいました。階段を駆け上がると、一番にエレベータから降りてきてトレーニングルームに向かう彼女にお会いしました。ドアを開けてお待ちしていると「素晴らしかったわよ。」声をかけてくださいました。
 しばらく森のシーンのスウィングポールの練習をご覧になり、途中から何人かのアーティストが紹介され、彼女を囲んでショーの感想などを伺うことができました。誰かが「どこのシーンが一番良かったですか。」と訊くと「全て良かった。」と何度も言いながら話し始めました。「…ボートのシーンはドキドキしたし、乳母と女の子が海に落ちていくところはジーンとしたわ。…影絵、あれはとても素晴らしかったわ。あなた、影絵をしたのは?」と言いながらシェリーともう一度握手をしていました。私はこの方はディープや影絵のシーンに心動かされる方なのか…と嬉しくなって微笑んでいました。そして、このショーを気に入ってくださったというのは本当だと思いました。
 それからまた「本当に全てが素晴らしかった。」と言うと、時間が来てそこを出ることになりました。彼女が下においてあったバックを持って歩き始めたとき、私を見て、「あなたよね、バトンガールは。私はあんなバトンを今まで見たことがないわ。心まで響いて、込み上げてくるものがあったわ。」とおっしゃってくださったのです。私の目は涙でいっぱいになりました。
 その言葉を頂いたらサインを求めることは余計に出来なくなってしまい、持っていたプログラムを胸に抱えて更衣室に下りていきました。
 後からステージマネージメントトップのステーシィに「サインはもらったの?」と訊かれて「頂かなかった。」と言うと「彼女は伝説的な人物なのに、あんなに気さくな方なのにもらえなかったの。」と言われてしまいました。ステーシィには「勇気がなかった。」と言いました。それも本当です。でも私の中にはそれよりももっと大きなものを頂けたので今日の私に心残りはありませんでした。
 ベット・ミドラーさん、今日もまた素敵な方にお会いできました。