今年の7月27日から高速鉄道の乗車ルールが変わって、
外国人の乗車が少し便利になりました。
何が変わったかと言うと、まだ上海~南京間だけですが紙の切符が不要になったこと。
以前から中国人は身分証だけで乗車可能でしたが、
外国人の場合、パスポートだけでは乗車できず、ネットで予約はできるものの、
窓口の長蛇の列に並んで切符を受け取るか郵送してもらう必要があり、とても面倒でした。
現在はネットで予約さえしておけばパスポートのみで、
駅構内への入場改札と、乗車口の改札が通れるようになっています。
PCからでもスマホアプリでも”12306”で予約すれば、問題ありません。
という訳で実際にどんな感じになっているのか蘇州→上海で試してみました。
まずは駅構内への入場。
パスポートの読み取り機がありません。。
この場合は、有人の検札口に行ってパスポートを提示します。
係員がパスポート番号を入力すると乗車する列車の情報が表示されました。
(もしかすると、自動改札機でも読めたかも)
次の関門は、実際に列車へ乗る前の改札。
この手前の2つがパスポート読み取り機能付きの自動改札でこれ以外は通れません。
試してみると読み取れました。無事に乗車できます。
もし、ここで読み取りに失敗した場合でも有人の改札へ行けば大丈夫です。
現時点での注意点がいくつかあります。
・列車番号がGで始まる高鉄と呼ばれる列車で終着駅が上海駅なら大丈夫。
・本日時点では、まだ上海虹橋駅は対応できていないと聞きました。
・上海から南京方面に行く高鉄でも、南京より先(例えば北京)に行く列車はダメかも
・列車番号がDで始まる動車と呼ばれる列車の場合、大丈夫な列車とダメな列車があります。
・列車番号がK、Z、Tもしくは数字で始まる普通列車は必ず切符が必要です。
予約してからの確認方法になりますが、
12306から送られてくる予約番号などの通知メールで、
”無須換取紙質車票”と書かれていたら切符は不要です。
今まで外国人が切符なしで高鉄に乗ろうと思うと中鉄銀通カードが必要でした。
中鉄銀通カードについては、下記の過去記事をご参照ください。
今後は中国人も外国人も、座席予約ができて切符もなしで利用できる列車が増えるので、
この中鉄銀通カードの利用価値がかなり下がります。
中鉄銀通カード利用者用に確保している座席数は既に昨年から減らされています。
上海や蘇州に住んでいる人なら、今更中鉄銀通カードを作るメリットはないかも。
(年会費も取られますしね)
それでもまだメリットとしては、
・駅でパスポートを出さなくていい(身分証の代わりになる)
・満席になって切符が売り切れの高鉄にも乗れる(100%ではありませんが)
私の場合、せっかく持っているものなのでうまく使い分けできればと思ってます。
と、話が横道にそれましたが、
切符必要か否か最終的確認できるのが改札口の電光掲示板です。
”請取票乗車”と出ていたらアウトです。。 切符がないと乗れません、ご注意を。
中国人なら駅構内で紙の切符が出せる機械(写真右側)があるのですが、
外国人のパスポートは使えません。
写真中央のちょっと大きめの機械は、中国人身分証以外も使えそうですが、
パスポートが使えるかどうかは不明です。
中国でも日本と同様、列車を降りた後、外に出るためには改札を通ります。
上海駅で降りた時、改札をパスポートのスキャンで出ようとしたら、
エラーになりました。。(中国あるあるです)
こんな時は慌てずに有人の改札を通りましょう。
パスポートを手に持ってさえいれば何も言われないと思います。
まぁほとんど何もチェックしていない(切符がないからできない)ので、
よほど運が悪くない限り素通りでも大丈夫かと。