1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

卒業式のこと

2008-03-04 17:22:34 | Weblog
3月6日は中学校の卒業式です。
娘は写真という形で参加します。
この一年間、あの子は校長室で過ごしました。

治療が終わっても、車椅子で登校することになるので
「私は校長室に登校する。」と娘は話していました。
「車椅子を3階の教室まで運ぶのは大変だから校長室でいい。」と言うのです。
「授業が終わると友達が校長室に遊びに来てくれるからそれでいい。」と。
「じゃあ勉強はどうするの?」と聞くと
「勉強は嫌いだからやらなくていい。友達と話せればいいの。」

その話を耳にされた校長先生が「お嬢さんの写真を校長室に」と提案してくださいました。
あの子は大好きな学校で1年間過ごしました。

もし、病気が治っていたら今頃はどうなっていたことか?
同級生の子達は今、受験の真っ最中。
まじめに勉強していたかしら?

校長先生は今年度で退職されます。
あの子は校長先生といっしょに卒業します。

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2 コメント

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いよいよですね (はは)
2008-03-05 15:13:29
そうですか。練習を見にいかれたんですか。
そんな事があったなんて、教えていただけてとても嬉しいです。先生から「答辞であかねさんのことに触れています。」とお聞きしてはいたのですが、こうやって聞くととても嬉しいです。式に参加したいという気持ちもあるのですが、やはり止めておく事にしました。答辞は友達のお母様に録音していただくようにお願いしました。
息子さんは、まだ答えが出せないのですね。苦しいでしょうね。あせらず、その時の自分の気持ちを大切にしてください。いつか踏み出せるときが来ます。
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命の重み (しっぽ)
2008-03-05 11:28:43
先日、息子と卒業式の練習を息子と一緒に見に行ってきました。答辞の中で「命の重み」という言葉があります。その部分の練習をするときに女性の先生が台の上で、娘さんのことを話され、涙ぐんで、「ごめんなさい」とみんなに謝りながら練習を進めていました。娘さんも今年の三年生と一緒に卒業するのですね。子供たちの心の中に生きていて、それをしっかりとまたここで受け止めていくのだなと分かって、私も嬉しくなりました。私にとっても長い一年でしたが、もうすぐ終わろうとしています。お母さんにとってどれだけ辛い一年だったろうと思うとこんなふうにここに、私が書いてよいのだろうかと、疑問がわいてきてしまうのですが、今年の卒業式は、もちろん、誰にとってもですが・・・特別な日になりますね。
息子はまだ、どうやって卒業式に参加するのかはわかりませんが、親として、息子の意思に寄り添いたいと思います。
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