12年前の12月、あかねの「ここに行きたい!」の一言で、私たちは小浜島のはいむるぶしに行きました。
それは簡単な事ではありませんでした。何度もあきらめかけては、誰かに励まされ、誰かに助けられて、ようやく行き着くことができました。
今回、当時のスタッフSさんとTさんとゆっくりお話をすることができました。
その中で、「はいむるぶしでも、ストレッチャーのお客様の受け入れは初めてでしたので、いろいろと試行錯誤しました。」とお聞きして驚きました。
あかねや家族に対する細やかな気遣い、優しい声掛け等等、とても試行錯誤とは思えませんでした。
幻の島のことは、むこうで知りました。Sさんが「幻の島に行きましょう!」と提案してくださったのです。
ただ、12月は風が強く、波も高いので強行突破といっても過言ではなかったでしょう。
実際、ボートの底を叩く波の衝撃はかなりのものでした。
Sさんは「あかねちゃんに海の水に触れさせてあげたかったんですよ。」と。
Sさんは3月で退職されます。「私も、これで最後でしょう。」と幻の島に同行してくださいました。
当時、船をだしてくださったアーキィさんも一緒でした。
ここ数年、お天気に恵まれませんでしたが、その日は快晴で、海が、島が輝いていました。
あかねの感謝の気持ちだったのかな?