娘の遺影を常夜灯が、ぼんやり映し出す。
夜寝る前、娘に話しかける。
ふと、ある数字に目が留まった。
娘の乗った車椅子のナンバーNo.302
どこかで見た数字。
娘の死から立ち上がるために4年越しで挑戦している建築士試験の受験番号20302だ。
毎年「合格圏内」といわれながら落ちた。今年もダメだろうなと思っていた。
でも、この数字を見つけて「ひょっとすると」と思った。
今日、合格通知が届いた。
「20302」
これがサインだったら・・・
娘の遺影を常夜灯が、ぼんやり映し出す。
夜寝る前、娘に話しかける。
ふと、ある数字に目が留まった。
娘の乗った車椅子のナンバーNo.302
どこかで見た数字。
娘の死から立ち上がるために4年越しで挑戦している建築士試験の受験番号20302だ。
毎年「合格圏内」といわれながら落ちた。今年もダメだろうなと思っていた。
でも、この数字を見つけて「ひょっとすると」と思った。
今日、合格通知が届いた。
「20302」
これがサインだったら・・・
気がついたら、明後日出発だった。
相変わらず、娘からのサインは届かない。
「幻の島へ行けば・・・」そう期待して出かけて、何も受け取れずに帰ってくる。
毎年、同じことを繰り返す。
でも、繰り返さずにいられない。
きっと、いつかは・・・。