Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

漢字の世界

2005-05-20 10:49:20 | Weblog
漢字だけの世界やエスカレーターのスピードにも慣れ、ちょうど香港に興味が沸いてきたころに帰らないといけないのは残念だった。最初はシンガポールの方が居やすいと感じたが、この喧騒の中に居るのに慣れてくると、がぜんこの騒々しい感じの方が面白くなってきた。なんというかシンガポールは整然としすぎている気がする。

昨日友人夫婦に食堂に連れていってもらったり、トラムに乗せてもらったり、ほんの少し普段の世界を見られたし、今朝は空港で四苦八苦しながらも、教えてもらった到着ロビーの店でお粥も食べることが出来た。香港の人たちは言葉ができなくてもなんとかわかろうとしてくれるし、すごく世話を焼いてくれる。あんまりニコニコするわけではないから気づかなかったけど、帰り際になってそう感じた。

今回は突然行くことになったけど、友人との久しぶりの再会もできたし、いろいろと見つけるもがあって楽しかった。今度はもう少し長くいれたらなと思う。

友人の奥さんというのが本当にできたひとで、もともと中国語もかなりできたりしてヤツ(友人)にとっては二重に幸運だったんだよなぁ...。失礼な話だが、「おまえにはほんとにもったいない」みたいなことをみんなで結婚式のときに言っていたのを思い出した。今は日本語や太極拳をを教えたりしながら、お茶を習ったりしているそうで、すっかり現地に溶け込んでいる様子だった。今度もすごくよくしてくれて、これならヤツもあと数年くらいはいてもモウマンタイでしょ、と思った。大変だろうけどね。

気が小さいので税関ではかなりどきどきしたが、マンゴー、ライチの密輸は大成功。さっそく何人かに配った。さぁ「現実」に戻ってたまってる仕事を片付けないと。

香港の夫婦

2005-05-19 23:25:25 | Weblog
「さようなら~」

トラムに乗り込んだ僕を見送ってくれたふたりは、本当に仲がよさそうで、夫婦はこうあるべきだなと感じた。結婚式を挙げてほんの数ヵ月で香港に赴任してもう5年になろうとは...。その間一度しか会っていなかったが、ホテルまで迎えに来てくれた友人は、額が多少後退した以外はそれほど変わっていなかった。

彼らの住まいのすぐそばにあるという現地の人じゃないと行けないような食堂に連れて行ってもらった。周りは職場の連中と行った"レストラン"のお客達とはあきらかに違う顔つきの人たちばかり。欠けた茶碗でビールを飲む。正直香港での食事の中でいちばんうまかった。

近所のスーパーにも連れて入れていってくれて、面白い買い物もさせてもらった。明日はオフィスに寄るのでちょうどいいと思い、すすめられるままお土産代わりにマンゴやライチも密輸入用に仕入れた。最後に普段の香港を見せてもらえたみたいで、すごく楽しかった。

聞けば彼は今現法の取締役とのこと。半減したとはいえ60数名の会社で7人の駐在員。そんな環境で非営業部門を率いているらしい。国は違うとはいえ同じような立場だなと感じた。

「いまだに土曜日も月に一度程度営業日になっていて、従業員が辞めてっちゃうんですよね」などと話してくれた彼は、いろいろと苦労が絶えないようだった。そんな中でも奥さんが滞在を心から楽しんでいるようで、家の心配をする必要がないのは救いだろうと思った。

日本の親会社からの指示やしめつけがどれくらいかは聞かなかったが、「経営陣のひとり」という今のポジションを利用すれば、この会社を変えていくこともできるんだろう。自分も同じで、小さいとはいえ東京支店を変えていくという任務を全うしないと残った意味がなくなる。負けてはいられない。

行きとはうって変わって空いてるトラムの2階の席に腰を下ろし、手を振ってくれる二人を眺めながらそう思った。窓のないトラムに入り込む強い風が心地よかった。

香港

2005-05-17 23:00:31 | Weblog
あたりまえだけど、香港には中国人しかいない。Singaporeとは違う。Singaporeなら必ず英語も書いてあるけど、ここにはない。なんか安いもの食おうと思うと四文字熟語の世界でわからない...。香港にいるのに、夕食にはブロッコリーのクリームパスタとベイクドポテトを食べてしまった。これで69ドル。千円強だから安くはない。明日はグループディナーだし、あさってはここにいる友人と一緒だからよしとするか...。

とりあえずその辺を一回りしてみたが、Singaporeの方が居やすい気ががした。日本食の店が非常に多い。お粥がおいしいって聞いていたけど、どこにそんな店(屋台?)があるのかわからない。

オフィスからの帰りは、MTR(地下鉄)を使ってみたが、エスカレーターのスピードの速さには驚いた。乗った瞬間、おっとっとっとコケそうになった。お国柄を表している気がした。

インターネット・チェックイン

2005-05-16 23:45:37 | Weblog
「香港行きですか。本日オーバーブッキングがあったので厳しく5時半で〆切ってしまったんですよね」

僕がチェックインカウンターの入り口に到着したのは5時32分。東京駅で成田エクスプレスを目の前で逃してしまい、予定より30分遅れてしまった。オーバーブックするのは航空会社の権利であり、安いチケットで来ている以上文句は言えない。これはさすがに覚悟を決めるしかないかと思っていると、「とにかく掛け合ってみましょう」と言ってくれてた女性が僕のパスポートを持って帰ってきた。

「お客様、Webでチェックインしてくださっていますね。多分大丈夫だと思います。セキュリティーチェックを済ませて1番カウンターまでお越しください」

ふー、危ないところだった。前回の出張のとき最近はネットでチェックインできることを知り、今回も端の席を取ろうとチェックインしておいたのがよかったらしい。他の客はセキュリティーチェックの前で制止されていて、入れてさえもらえない。まさに間一髪でボーディングパスを受け取り、なんとか手続きを済ませることが出来た。

しかし、荷物検査の厳しかったこと。こっちは乗れるのか乗れないのかと冷や冷やしているところに、X線検査の後、あっちに言ってくださいと言われるなり、預ける荷物も手荷物もすべて、ほんとにすべて開けて調べられた。それはもう徹底的だった。今回は会社に寄ってからの出発だったこともあって時間がなく、とにかく入れればいいやと、大きめのカバンにあらゆるものを放り込むように入れていた。それを上にあるものからすべてを取り出して、下のものもめくって見て...係官はきれいに整理してくれた。

中でもおかしかったのは、ほとんどすべての電子機器の電源を入れさせること。髭剃り、PC、電卓、はてはMP3プレーヤーまで。シャンプーやら風呂の道具を入れたきたないビニール袋も含め、すべて袋に入っているものは開けて内容確認。飲みかけのペットボトルも開けてみてもいいですかという具合。久しぶりに米系の航空会社を利用することになったが、SQやJALとは大違いでほんとうにびっくりした。

ここまで厳しいとゲートもさっさと閉められかねないと思い、お土産の雑誌だけ買うとともかくゲートまで走ってなんとか機内に乗り込んだ。

甘えの構造

2005-05-15 23:56:15 | Thoughts
「お年寄りや障害のある方などを考慮すれば、無制限に無過失認定される制度にしないと...」

今話題のキャッシュカードの盗難被害の補填に関する識者のコメントを聞いた。ことこの件に限ってではないが、やっぱりこの国は責任意識が薄いのではと感じる。

キャッシュカードの便利さは享受したい。しかしその一方で無制限で保護してほしい。これは無理なことである。何らかのメリットを享受する以上、その裏側のリスクも当然引き受けなければならない。それがいやなら、そのメリットはあきらめるしかない。

暗証番号をカードに書いていたとか、書いたものを一緒に保管していたなどというのはどうやっても重過失であり、保護されるものではない。暗証番号の管理ができない人はキャッシュカードは使えない。ただそれだけのことである。

通帳と印鑑も同じことである。分けて保管できない人は、口座を持つことをあきらめるか、あるいは、盗まれたときのリスクを引き受けるかのどちらかしかない。僕はそれがルールだと思う。

一方でこのルールを越えるものを提供しようとするのが供給側の目指すべきところだろう。それは、例えば窓口で知っている職員からしか預金を下ろせないという信金のサービスであったり、生体認証を利用して盗用を防ぐというやり方であったり。

便利さとリスクは表裏一体である。片方だけ取ろうというは甘えだろう。

航空券

2005-05-14 23:49:52 | Weblog
来週の香港出張が突然決まった。さて航空券はどうしようか。自分なりにJALのホームページなどを見てみるものの出発日が迫っているためエコノミーでも11万円する。会社のコストとはいえ、これではいかにも高いので、Webを調べてみた。すると比較.comというサイトで今からでも38,000円というのが見つかったので、さっそく空席照会してみた。

同時に会社で契約している大手旅行会社にも安いのがないか問い合わせてみる。しかし、同じ条件、同じ航空会社のチケットが53,000円だという。JALのチケットもWebとまったく同じ値段。

比較.comで見つけたところは、eチケットだしカードも受け付けてくれるとのことで、即予約が確定する。内規を無視するのが多少気になったが、こちらに決めた。これだけのことで1万円以上セーブすることができるのなら当然こちらを選ぶべきだろう。

ホテルの手配もぎりぎりなったため、会社が契約している先が軒並み満室。空きがあっても特別レートを適用できないなどと言われ、4泊で12万円近くになる。仕方がないのでリストの中でも安いところを選んで訊いてみると1泊1,000ドルで取れるとのこと。半額で済むのでこちらに決めた。

会社の金で行くんだからと値段を気にしない人もいるけど、僕はそれはどうかと思う。出張でかかるコストも、目の前で必死でセーブするコストも同じ10円であり1万円であると思うからだ。

しかし○TBってなんなんだろう。どんな付加価値をつけてくれてるというんだろうか。ぼちぼち交代を考えようか?

スタバのチエちゃん

2005-05-13 22:08:45 | Thoughts
ひょんなことからスタバの話の女の子と、話をできる機会があった。
ある土曜日にオークラで行われたセミナーに出た帰りに寄ったら、ちょうどその子が上がる時間だったらしく、「お邪魔じゃなければ、ここに座ってもいいですか」と向こうから話に来たのだ!

僕はさっそく例の件を話してみた。すると彼女は「憶えていない」との返事。日常茶飯事なので記憶にないらしい。でも別にマニュアルがあるわけでなく自分の判断でやってるということ、そうしなさいと言われたことも、そうして怒られたこともないとのことだった。見た目はかなり派手なのだが、話をしてみるとほんとにまともな子でびっくりした。

「朝これから仕事って言うお客さんを最高の笑顔で送り出すのって当たり前でしょ」

朝からほんとに元気で感じがいいよね、と言うとそんな応えが返ってきたのを今でも憶えている。君いくらもらってるの? バイトだよね? と喉もとまで出かかった。

このチエちゃんとはたまーにランチに会ったり、忘れたころにメールがあったりと今でも連絡を取っている。スタバはもう辞めて、やりたいと言っていたアパレルの仕事をしたり、今は学校の先生の事務所でアシスタントをしてるらしい。

講演なんかの機会を作っていつかこの子にサービスを語らせたら面白いだろうなと思っているが、そのアイデアはいまだ実現していない。こんな若い子のストレートな言葉は、大人にはきっといい刺激になるだろう。もちろん、自分も含めての話だ。

関西

2005-05-12 21:54:15 | Weblog
日本の中で唯一世界に通用するのは関西人だという話を何度か聞いたことがある。大学のコミュニケーションの授業でも確かそんな風に言われたの憶えている。

理屈はこうだ。文化にはhigh contextとlow contextがある。簡単に言うなら前者は「しゃべってなんぼ」、後者は「沈黙は金」ということ。

いわゆる欧米のようなhigh context文化ではお互いに言いたいことを言う中から接点、均衡点を見出していくが、日本のようなlow context文化ではお互いに腹のさぐりあいをしながら「察しあう」ことでわかりあおうとする。欧米でしゃべらなければ「考えがない」とみなされるし、逆に日本でしゃべりすぎれば「思慮がない」と受け入れられない。

ただ日本と一口に言っても、関西、とくに大阪の文化はかなりhigh contextだと思う。価格の交渉、自己アピール、少なくとも関東の文化とはまったく違う。

しかし誰にでもこれが当てはまるわけではない。私が好きなバンドのボーカルの女性はまさに大阪出身だがそんなに押しが強くない。むしろ女の子らしく、言いたいことを言いそびれてしまうくらいのタイプ。そういうギャップってなんとなくかわいらしい気がするのは僕だけか。

今日は新橋でストリートをやったのかな? 外は雨がぽつぽつ降っている。

指輪

2005-05-10 23:34:30 | Weblog
「もうちょっと細いタイプがいいんじゃない」

イオンに買い物と食事に行った帰りに、結婚指輪をなくしてしまった妻に、代わりの指輪を買おうとふらっと宝飾品店に寄ってみた。いくつか候補を出してもらったが、妻はもともと手が小さいので太いデザインのタイプはごっつく見えてしまい見栄えがよくない。そこで、細いのがいいのではと店員に尋ねてみた。すると...彼らはショーケースの中を覗いて探し出した。

おいおい、こんな狭い店で店の在庫を把握してないのかい??、即座に思った。1000円、2000円の買い物じゃないんだから、一緒になって探すなよ...ちょっとがっかりした。いいサービスってあんまり真剣に考えたことはなかったが、
 ・自分の店の全ての商品のを頭に入れておくこと
 ・その商品を、価格・材質・特徴・デザインなどの切り口で整理しておくこと
は必須なんだなと気付く。

「そういうのをお探しならそう言ってくださればよかったのに...。そうすればすぐにこちらの商品をお見せしたのに...」

おいおい、顧客のニーズを訊きだすのがあなたの仕事じゃないの? こうなるとやっぱり
 ・さりげなく近寄っていって、ニーズを探り出すスキル
も重要。さらに提案力・楽しい雰囲気を作るなどなどいろいろあるだろう。最強のセールスマンへの道はなかなか険しい。

そう思うとやっぱりBarneysはすごい。そこで働いていたふたりが立ち上げたakariはさすがだと思う。

レール

2005-05-09 22:29:04 | Thoughts
人生のレールをただ進んでいくだけ...などとレールは決められた道をなぞらえる代名詞によく利用される。だから僕はときどき電車の運転台をながめながら、

「この仕事っておもしろくないだろうな」

と失礼ながら思ったりしていた。区間ごとに事細かに出る最高速度の指示、数多くの信号、とはいえ与えられた権限はアクセルとブレーキだけ。どんなに複雑なポイントがあってもハンドルがあるわけでもなく、自分で行く先を選ぶことはできない。まさにレールの上を走っている。

だから今度のJR西日本での事故には本当に驚いた。障害物に衝突したり、地震などの外的な力によるのならともかく、自分単体で電車が脱線「できる」なんて夢にも思っていなかったらだ。旧式のATSなど特殊な要因もあるのだろうが、「電車って暴走できるんだ」っというのが最初の感想だった。

今回のことで、オーバーランなどの軽微な事故がクローズアップされるようになった。確かにプロだからできて当たり前だろうけど、レールの上を正確に走るということも決して簡単なことではないだろう。まして首都圏の過密ダイヤであればなおさらだ。

社会にはさまざまな役割がある。もっと注目されるべき、あるいは感謝されるべき人たちもたくさんいるのではなかろうか。僕は少なくとも今度のことをとおして、日々正確に運転してくれている運転士の方々に対する見方は大きく変わった。もちろん、これはすべての役割に共通のことでもあるんだろうが。

今日も窓の外には、ときおり武蔵野線がレールの上を正確に走っていくのが見える...。普段の風景のひとつ。