「おっちゃんも歳とったなぁ」
と声を掛けたいと思うくらい、懐かしくてうれしい気持ちがした。
今日はいい加減カーテンも取り替えようという話がでていたところに、数日前に届いたDMをたよりに家具屋に出かけてきた。その家具屋は当時武蔵浦和駅のマーレの1階にあり、マンション竣工前の内覧会に付き合ってくれた親父とお袋を駅の改札で見送り、その足で「改装前セール」と書いてある広告にひかれて売り場まで行ったのを憶えている。
田舎の家具屋にしては、いいものが置いてあっておもしろいと思った。3LDKに一人住まいとはいえ、ダイニングテーブルは必要だったので探していたのだが、90㎝四方のテーブルが開くと2倍の180x90㎝になるという面白いものを見つけた。イタリアからコンテナで買い付けてきたそうで、残りの1つだからと気前よく負けてくれた。イスだけ追加できないの?って訊いたら、普段使わないなら丸イスで十分じゃない?しまうのも積んで置けるしと取り合ってくれなかったのもまだ憶えている。結局、何度か通って、そのテーブルとベット、そして丸イスをもらった。
それから店は何度か移転して、そのうちに行き先もわからなくなってしまっていた。そこへ、最近急にセールのハガキが届いて何となくうれしくなり、カーテン半額という文句にもつられて出かけていった。
行くと、もともと卸しをやっていたのでしばらくは小売はやめていたこと、今は省力化して家具のデザインをして木工所に発注したりして小売店に卸していること、旭川にも懇意にしている取引先があることなどを聴いた。
新築のマンションに住むことになるものの、決して楽しいばかりではなかったあの頃。今日はガキを連れてあのときと同じおやじと話をしている。
「若いのに新築したの?」、おやじは最近新築した人宛にDMを打ったようで、僕もその中の一人だと思ったらしい。あのときも同じような質問をされた気がして、「俺もう34才だよ」と応えた。
この家具屋のおやじの記憶にはないだろうけど、僕は鮮明に憶えている。いつまでも自分が若く感じて、箔もついていない気がしていつも自信を持てないのだが、自分もいい歳をとったんだなと思えた。
と声を掛けたいと思うくらい、懐かしくてうれしい気持ちがした。
今日はいい加減カーテンも取り替えようという話がでていたところに、数日前に届いたDMをたよりに家具屋に出かけてきた。その家具屋は当時武蔵浦和駅のマーレの1階にあり、マンション竣工前の内覧会に付き合ってくれた親父とお袋を駅の改札で見送り、その足で「改装前セール」と書いてある広告にひかれて売り場まで行ったのを憶えている。
田舎の家具屋にしては、いいものが置いてあっておもしろいと思った。3LDKに一人住まいとはいえ、ダイニングテーブルは必要だったので探していたのだが、90㎝四方のテーブルが開くと2倍の180x90㎝になるという面白いものを見つけた。イタリアからコンテナで買い付けてきたそうで、残りの1つだからと気前よく負けてくれた。イスだけ追加できないの?って訊いたら、普段使わないなら丸イスで十分じゃない?しまうのも積んで置けるしと取り合ってくれなかったのもまだ憶えている。結局、何度か通って、そのテーブルとベット、そして丸イスをもらった。
それから店は何度か移転して、そのうちに行き先もわからなくなってしまっていた。そこへ、最近急にセールのハガキが届いて何となくうれしくなり、カーテン半額という文句にもつられて出かけていった。
行くと、もともと卸しをやっていたのでしばらくは小売はやめていたこと、今は省力化して家具のデザインをして木工所に発注したりして小売店に卸していること、旭川にも懇意にしている取引先があることなどを聴いた。
新築のマンションに住むことになるものの、決して楽しいばかりではなかったあの頃。今日はガキを連れてあのときと同じおやじと話をしている。
「若いのに新築したの?」、おやじは最近新築した人宛にDMを打ったようで、僕もその中の一人だと思ったらしい。あのときも同じような質問をされた気がして、「俺もう34才だよ」と応えた。
この家具屋のおやじの記憶にはないだろうけど、僕は鮮明に憶えている。いつまでも自分が若く感じて、箔もついていない気がしていつも自信を持てないのだが、自分もいい歳をとったんだなと思えた。