Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

『決断力』

2010-12-04 10:40:00 | 読書
 
「勝負師の考え方とかっておもしろいよね」

米長邦雄さんの本の話がでたときに、羽生さんの本も面白いからいくつか読んだという話を聴き、米長さんの本と合わせてまとめて注文した本の中の1冊。

勝負の臨むときにどうあるべきか、自分の努力とともに、波に乗ること、メンタル面の考え方...学ぶべき面がたくさんあった。もう一度帰りの飛行機の中で振り返って、水曜日からの毎日に生かしたいと思う。


決断力 (角川oneテーマ21)
羽生 善治
角川書店

『「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ』

2010-11-30 23:00:00 | 読書
 
こちらも読みかけだった本。ある製薬会社さんとお仕事する機会をいただき、「感性」とは何かということに強く興味を持っている今日このごろ。

いかにして自分の感性を伸ばすか・磨くかということではなく、顧客の感性という視点でマーケティングを考えたら、そういうフレームを伝道する本だった。

あくまで顧客の「買う」という行動を細かく分解し、立ち止まる→見る→手に取る→カートに入れる→買う→使う→「いいじゃない」って思う→また買う→人に勧める...、そこに顧客の感性に合ったストーリーを作るということ。

現場で感じる等、知識創造理論と重なるところもあり、いずれにしても、お客さまがどう感じるかを感じ取る感性がなければ意味がない。そこに伝道力、演出力を持って顧客の心をいかに掴むか、コミュニティーを作っていくか...研修のクラスにも応用できる話がたくさんあった。


「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)
小阪 裕司
PHP研究所

『仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす』

2010-11-30 16:35:00 | 読書
 
今さら読み終わった。3月くらいに、大学院を修了したという高校時代の友達と久しぶりに会って、そのときに紹介してくれた本。途中まで読んではほったらかしてあったので、今回はと思って、成田へ向かう電車の中~飛行機に乗る前のロビーで読み終えた。
 
相互依存。人のために生きる。平和のために生きる。大切なことだと思った。

常に微笑みを実践し、平和を考える。デールにも、一人さんにもつながる。


仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす (中公文庫)
ティク・ナット ハン
中央公論新社

『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇』

2009-12-10 23:49:45 | 読書

交通違反関係の情報を血眼になって探していたころ(このことはこのblogでは一切触れていないが)、行き着いた今井亮一さんのblogで冤罪疑惑として紹介されていたことからこの事件を知った。

最初は半信半疑だったが、どう見ても被疑者とされる片岡さんの主張が正しい。最後はマスコミにもかなり突っ込んで取り上げられたが、判決は覆ることはなく、何も悪くない片岡さんは(あるいは過失が認められたとしても罰金刑、どんなに悪くても執行猶予になるはず)、1年6月の懲役として収監されてしまった。

こんなことがあっていいのか?

この本を書いた山下洋平さん、Webで検索するとまだまだ若いので驚いた。四国の反対側から孤軍奮闘、この高知の事件を取材し続け、この事件を全国レベルの関心にまで持ち上げた。この山下さんのジャーナリスト魂に心から敬意を表したくて、この本は即買った。

読み終わったのでさっそく図書館に寄贈しようと思っている。さぁ受け付けてくれるか? それよりも、この事件の再審請求の行方が何よりも気になる。

片岡さんはどう考えても服役する必要があるとは思えない。それは置いておいたとしても、そもそも「疑わしきは罰せず」という法の精神は日本では機能していないようだ。起訴されればほぼ有罪になる。これも今井さんの著作やblogから学ばせていただいた。


あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇
山下 洋平
ソフトバンククリエイティブ

このアイテムの詳細を見る

『機長の告白―生還へのマニュアル』

2009-12-10 23:49:03 | 読書
 
この本もついでに借りて読んでみた。

こうやっていくつも読むと、取り上げられている大まか事故の概要はなんとなく覚えてしまう。でも実際のパイロットはそれ以上にしっかりと記憶に留めて、その場合の操作を頭に入れておき、即座に対応できなければならないのだろう。

安全が確保されなければ飛ばない。安全に対して確信が持てなければ何度でも繰り返す。

こういう確固たる信念は、相場に入って行く時も同じだと読んでいて思った。どうにかなるだろう、大丈夫だと思う、ではプロフェッショナルとは到底呼べない。

この本はこれからの自分のあり方の教訓にしようと、マーケットプレースで買った。デスクの上に置いて自分を律しようと思う。



機長の告白―生還へのマニュアル
杉江 弘
講談社

このアイテムの詳細を見る

『カモメになったペンギン』

2009-12-01 23:27:21 | 読書
 
最近転職して神戸に行ってしまった方に『運のいい人、悪い人』をお送りしたところ、そのお礼にとこの本を送ってくださった。聞けばもう絶版になっているそうで、わざわざマーケットプレイスで手に入れてくださったとのことだった。

ひとむかし前に、『チーズはどこへ消えた』という本が流行ったが、あれに比べるともっともっと具体的で実践的。チーズは道徳の本のような部分があったが、これはより具体的に組織に応用できそう。

「同じ釜の飯を食った」などとよく言うが、組織を強化したかったら、敢えてこういうイベントを作り出して、このプロセスを踏むように仕掛ければ、うまくいくということらしい。

いくらいい人材を揃えてもうまくいかないときはいかない...そんな経験がある方もいると思うが、それはまさにそういうことか、っと思える。

もうすぐ組織を離れつつあるが、キーになる10人がこの本を読んで知恵を出したら、相当おもしろいことになるだろうと思った。

しかし...、絶版なんだよね~。


カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター,ホルガー・ラスゲバー
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る

『機長の「失敗学」』

2009-11-25 23:48:09 | 読書
 
『機長が語るヒューマンエラーの真実』を読んで、前著を読んでみようと思って、図書館で借りてきた。

ケースを中心にどうやってそのケースから教訓を得て、再発防止につなげるかという視点で切々と書かれている。JAL123便の御巣鷹山事故にも現役の同機種の貴重として正面から向き合い、どうすれば犠牲者の尊い命を次に同じことがあるいは同じようなことが起こったときに生かせるかを述べている。

「殉職したクルーに失礼」という同僚からの批判にも負けずに、真摯に事故を教訓として生かそうとするその姿勢は、これぞあるべき姿だと感じる。そういうプロフェッショナルとして物事に向き合う姿勢、そしてどんなことがあっても絶対に諦めないという姿勢は、大きな共感を覚える。

飛行機好きの人(どちらかというとマニアか)は、その姿勢と共に内容もかなり専門的に書いてあるので、楽しめると思う。


機長の「失敗学」
杉江 弘
講談社

このアイテムの詳細を見る

『機長が語るヒューマン・エラーの真実』

2009-11-18 23:46:27 | 読書
 
CRMは万能ではない...クラスの中で堂々とこれを紹介している僕にとっては衝撃的な意見がいきなり冒頭で述べられている。でも実際に読み進んだら、確かにそのとおり。そもそも知識を持っていない副操縦士にCRMを実践させても、何も出てこないという話だ。

自分がやっているコミュニケーション、ヒューマンスキルの研修にしても、そのスキルは触媒にはなっても、そこに戦略やそれを実現する実力がなければ、残念ながら何の意味もない。そこを勘違いして、これさえやれば何でもうまくいくと思うのはまさに錯覚である。

著者はCRMに反対こそしないが、その前に改善すべきハード面、ソフト面の課題がまだまだ存在している点を指摘し、CRMを錦の御旗ように扱うことに異論を唱えている。いろいろな事故の事例が専門的に、でもわかりやすく書かれていて、3次元の中であらゆることに気を配りながら、いかに平衡感覚を維持することが難しいか...だからこそ、パイロットの負担をいかに軽減するかをハード、ソフト両面で考えていくことが安全につながる主張は、まさにそのとおりだと思った。

こういう安全理論、理念は、私たちの業務にも応用できる面があると思った。もうすこし真剣に業務プロセスを考えたら...相当変わるだろうなぁ...。

機長が語るヒューマン・エラーの真実 [ソフトバンク新書]
杉江 弘
ソフトバンククリエイティブ

このアイテムの詳細を見る

『救う男たち~東京消防庁の精鋭ハイパーレスキュー』

2009-05-18 23:01:26 | 読書
救う男たち~東京消防庁の精鋭ハイパーレスキュー~
亀山 早苗
WAVE出版

このアイテムの詳細を見る



こういう本を毎朝読んだりすれば、きっと毎日モチベーションが上がるだろう。

久しぶりに、感動してところどころ泣きながら読んだ。この衝撃は『クラッシュ』以来という感じ。

誇り...お金じゃない世界。こんなにきつい仕事にどうして立ち向かえるのか。

チームワーク...ベストの結果を出すために、極限の状態で発揮されるチームワーク。
チームワークは作るものじゃない、勝手にできるもの。

隊長の仕事は、前のめりになる若い隊員たちを抑えてコントロールすること。

病院や医者は選べても、レスキュー隊は選べない。だから常にベストを尽くす。

こんなに謙虚に、誠実に、情熱を持って取り組む人たちがいる。

自分はもっともっと出来るだろう。


『作文なんてカンタンだ!』

2009-05-17 23:36:00 | 読書
作文なんてカンタンだ! (齋藤孝の「ズバリ!攻略」シリーズ)
齋藤 孝
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る



やっぱり「返却された本」の棚に並んでいたのを見つけて借りてみた。

・どうやっていい文章を書くか=どうやってそぎ落とすか

・タイトルでつかむ

・出来事を書く

すべて面白いくらい今やってるデールにつながる。それが痛快なくらいコンパクトに書かれている。

クラスで紹介してみようかなって思って、定価で買おうか悩んでる(笑)。

いずれにしてもいつかは買って、子供に読ませたい。