『機長が語るヒューマンエラーの真実』を読んで、前著を読んでみようと思って、図書館で借りてきた。
ケースを中心にどうやってそのケースから教訓を得て、再発防止につなげるかという視点で切々と書かれている。JAL123便の御巣鷹山事故にも現役の同機種の貴重として正面から向き合い、どうすれば犠牲者の尊い命を次に同じことがあるいは同じようなことが起こったときに生かせるかを述べている。
「殉職したクルーに失礼」という同僚からの批判にも負けずに、真摯に事故を教訓として生かそうとするその姿勢は、これぞあるべき姿だと感じる。そういうプロフェッショナルとして物事に向き合う姿勢、そしてどんなことがあっても絶対に諦めないという姿勢は、大きな共感を覚える。
飛行機好きの人(どちらかというとマニアか)は、その姿勢と共に内容もかなり専門的に書いてあるので、楽しめると思う。
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