Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

走れメロス

2011-07-06 23:59:18 | Speech

「『走れメロス』って知ってるか?」

って帰りがけに僕を呼び止めた奴に言ってやりたい!! 奴はイギリス人だからわかるかなぁ...などと考えながら神田駅まで走る走る。たまたま昨日スポーツクラブで30分間必死の思いで自転車をこいだおかげか、身体の調子はいい。かなり楽に走れる。

しかし、さすがに神田は遠かった。東京駅へ行くほうが近い...次回からはそうしよう...だんだん失速してくる。

あぁでもこのままでは間に合わない...。さすがに諦めようかと思ったものの、

「待てよ、まずは会長の挨拶からだ。まだうまくすれば、本編のスタートには間に合う!」

そう思って、最後まで走り抜き、19時26分の京浜東北線を捕まえた。1分遅れているというアナウンスだけど、これなら間に合う! 大切な友人の初TMOE。そこで万一の役割をもらうには頭にいなければ始まらない。そう思って走った甲斐があり、本編スタート前にぎりぎり滑り込んだ。

行ってみると今夜のTMOEにバトンタッチした会長から「論評」を頼むと言われて、「よし!」と思った。記念すべき初TMOEと一緒に写真に納まるチャンス。これはベスト論評者を狙おう、と密かに心に誓う。

テーブルトピックスでは、つい先週まで一緒に8週間を過ごしたUさんが文句なしでベストを取ったなと確信。

スピーチでは、見事なコスプレで聴衆を魅了したベテラン会員のスピーチもあったものの、これまた先週まで一緒に8週間を過ごしたIさんが、涙が出るような、迫力のある、本当に非の打ちどころがないようなスピーチで会場を包み込んだ。

ここはTMだけど、これはDCで記念撮影か? これでぐっと欲が出た。

さぁ論評。勝ちたいと思うとさすがに緊張する。「おい、何のための論評だ?」と自分に言い聞かせて、自分らしく、普段どおりスピーカーのために論評をしようと自分を落ち着かせ、書き出したポイントを確認しながら、他の人の論評を聴いた。

1人目。経験浅し。大丈夫。
2人目。この方も(悪いけど)大丈夫。
3人目。ちょっと待て。手ごわいぞ、結構いいとこ見てる。やばいか? いや、タイムオーバーだ。しかもかなりオーバー。これならOさんも対象外にするだろう。やったー!

と不謹慎なことを考えながら、いざ自分の番。後から、

「あれはすごかったですね」

と言われたけど、本当に大人気ないくらい、本気を出してこれでもかというくらいの勢いで話してみた。あまりに力を入れすぎて、途中で自分の手がしびれてきているのを感じるくらい(笑)。書き出した項目の3割、いや4割飛んだ。それでもポイントをしぼって、よりよくするを考えてスピーカーと聴衆に語りかけ、赤が出る前に終えた。

終わってみると、自分でも笑っちゃうくらいの「やり過ぎ」論評だったけど、まぁ行けたかなという感触。

あとは総合論評を聴いて、受賞者の発表。

まずは、テーブルトピックス。予想どおり、Uさん。やったね!初めてなのにすごい!! (まぁ8週間一緒に過ごしてるから当たり前といえば当たり前だけど)

スピーチ。Iさんの名前を期待したけど、残念ながらセーラー服に持っていかれた。あと一歩エンターテイメント性があれば...でも秋葉原と場所柄も、仕方ないか。

さて、論評。今夜のTMOE、私の親友が発表する。

「ベスト論評者は...  Yhさんです!!」

やったー!!!! 彼から賞状を受け取った。普段の例会ではもらってももうさほど嬉しくないけど、今日は嬉しかった。

記念撮影。このクラブではスピーカー全員も一緒に写る慣わしとのことで、Iさんも一緒に写真に収まることに。なーんだ、結果的にはちゃんとイメージどおりになったじゃない。

肝心のTMOEは、例会の前からしっかり気を配って準備したのが見て取れる、本当に温かい雰囲気の例会を演出していた。次回はさらにテンポを出せるとより締まった例会にできると思った。まぁこんなのは数をやればすぐにできるようになるので、できるだけ早く機会を重ねてほしいなぁと思う。

帰りに赤羽で一人祝杯を上げて帰った。今日は楽しい1日になった。


やっぱりいいなぁ~

2008-10-24 23:59:00 | Speech
 
トーストマスターズで知り合った素敵な方と、2、3年ぶりに会ってお食事する機会に恵まれた。知り合い、友達、親友...どれでもない不思議な関係で、あえて言うなら同志というのが近いだろうか。

やまのての例会で1-2年集中的にご一緒させていただき、その間2次会やメールであーでもないこーでもないとやり取りしただけの仲。でもそこが、この自分を切り売りして話をするトーストマスターズクラブの面白いところで、たった月2回会っていただけなのに、こんなにもわかりあえるって、なんだかとても楽しくて嬉しかった。

「あなたは自分で何かをする、というより、人の力を引き出す人だと思う」

そう言われたのは本当に嬉しかったし、ほんとにちょっとの時間しか一緒に過ごしていないのに、そこまで見抜けるこの人はやっぱりすごいと思う。

今はお互いにトーストマスターズとは距離を置いて付き合っている。でもその根底に流れる理念には深く共感し、理解していて、こうあるべきだという信念を持っている。その信念をお互いがわかり合えるというのが何よりも嬉しい。やっぱりあれだけのスピーチをして、あれだけの気持ちを持って人と接することができる、僕が「この人みたいなスピーチができたら」と憧れ、尊敬する人なんだなと思った。

そんなAさんが、Aさん自身も僕のスピーチを気に入ってくださって、お互いにない部分に惹かれあってると話してくださるのも素直に嬉しい。

近況をお互いに話したり、TMの現状について話したりして、いちいち共感できて、「やっぱりいいなぁ~」って心から思った。

せっかくの機会だけど、横浜方面にお勤めで、お住まいなので四谷はちょっとと思っているところに、このblogを見て一度行ってみたい思っていたからよかったらと言ってくださり、りんごの絆へ。

ほんとに楽しくて、素敵な時間を過ごすことができた。

今度はみんなで焼き鳥でも食べながらまた、わいわい話しましょう! Aさん、ありがとうございました。


なにがあってもブレない

2006-04-22 21:18:38 | Speech
ここまで見事にコケると気持ちの整理をつけないと家に帰れない。今スタバでコーヒーを飲みながらこれを書いている。Oがテニスで若造に負けたことを悔しがってたが、形こそ違えどそれと同じくらい悔しいかも知れない。これは僕にとってはスポーツの試合くらい重要なことだからだ。

完全な作戦ミス。次のパフォーマンスにいかにブリッジを掛けるか...。これが流動的になることは事前に知らされていたが、ここに賭けるしかないと、フォーカスを置いてしまった。なぜなら、ここがうまく決まればすべてよしになるし、逆にここでコケたら、何をしゃべっててもイマイチになってしまうからだ。

ブリッジは...もしもあったならかなりうまくいっていたと思う。友人でもある次のエレクトーン奏者を紹介し、「それではお聴きください」とつなぐ。彼女との打ち合わせもばっちりだった。

ところが...直前にやっぱり僕のスピーチとエレクトーンの間で歓談を入れたいといわれる。フォーカスした後半部分のカットが告げられた。急いで最初のパターンに戻そうとするけど、やっぱり間に合わない。実際立ってみると、焦って後半の余計な部分まで切って終わりにしてしまった。何より、まともな〆の言葉を用意しきれていなくて、思いっきりイマイチなスピーチになった。

初めての宴の途中のスピーチだとか、知らないひとばかり、なんていくらでも言い訳はできるけど、実力があればそんなのは問題にはならない。素直に反省して未来に活かすしかない。

せっかく指名してくれたのにごめんなさい、これ以上言えないという感じ。せっかく期待してくれたのにほんとにごめんね。

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ただ今日を通していくつかの気付きがあった。

時間を気にすることはないということ。時間を計られてスピーチをする機会が多いのでついつい気にしてしまうのが身体に染み付いているが、長々とスピーチするおっちゃんたちはまったく気にしてないわけだ。そう思ったらその場になったら内容重視で多少オーバーしたとしても、早口にまとめる必要はないということ。

席辞表に役職が書いてあっても、所詮僕の外見では純粋な日本の会社のえらい方々には「あなたのところはあれでしょ。○○系のところでしょ」程度のRespectしか受けられない。でもそれは、20台前半で社会人の試合の審判を担当するのと同じで、実力さえ示すことができれば自ずと認められるものだ。とりもなおさず、それは僕の醸し出す雰囲気や気合がまだまだ足りないということだ。若いこと、若く見えることはハンデではあるけど、自分次第でどうにでもできることだ。社内ではそれなりに勝ち取ってきたという実感があるが、外でも通用するポジションに応じた雰囲気や振る舞いも身につけなければならない。

一方で自分らしさってなんなんだろう...。無理をして居心地のいい範囲を広げることも向上するためには必要なことだけど、一方で自分の特性を認めて、良くも悪くもそれを生かすというのもやり方であるはずだ。今週のSingapore旅行で会った僕の尊敬するPeterはまさにそういうタイプだ。

取り留めなくなってしまったが、今日はこれくらいにしよう。きっとしばらくして読み返したときに、僕に何かを与えてくれるだろう。きっと書き込まれるOの鋭いコメントとともに。

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最後になってしまいましたが、Tさん、いやSさん、いい方と一緒になりましたね。やっぱりあなたが選んだだけのことはあると感服しました。きっと幸せな、あなたらしい幸せな空間を創っていくんでしょうね。またみんなでお祝いをさせてください。あらてめて...

おめでとう!!


採点基準

2006-02-27 23:39:02 | Speech
フィギアスケート、終わってみて思うのは、メダルを狙って演技をするってどんな気持ちなんだろうということ。技術点と芸術点で評価・採点されるといえば聞こえはいいが、絶対的な距離や時間を競う競技と違って、基準が明らかに主観的であり曖昧だからだ。

当然それは、観衆がこの人の演技に一番感動したと思っても、場合によってはそれがそのまま順位に反映されるとは限らないことを意味する。そうなると、どういうモチベーションでその「競技」に向き合っているのか...。

僕は数年前にスピーチの全国大会に出場した。結果は選外だった。確かにあとでビデオを見ると、至らぬ点が多くあり、その結果も仕方がないと思ったが、当日それを聴いてくれていた身の回りの人のみならず、見ず知らずの人たちも、「よかった」「感動した」と声を掛けてくれたりしたので、しばらくの間は自分でその結果を受け入れ難かった。

順位をとれなかった原因のひとつに、僕のスピーチが序論・本論・結論という形になっておらず、構成点を取れなかったことがある。それは自分でも事前にわかっていたが、究極的には「何のために表現するのか」「誰のために話をするのか」という点を考えて、敢えて自分流に自分を表現した。だからこそ、「よかった」「感動した」と言ってくれる人たちがいたのだと思うし、無理に採点基準に合うように型にはめていけば、その良さが欠けてしまっていたと思う。

そう考えると、順位はあくまで結果論でしかないことになる。僕はそれ以来、悔しさから逃げる気持ちも半分、大会に出ることへのモチベーションが極端に低くなってしまった。いつか荒川選手がインタビューに答えて、いかに芸術的な演技をしても現在の採点基準では必ずしも勝てるわけではない、というようなことを話していたの見て、そんな自分の体験と重なったのを思い出す。

何をいまさらという感じだが、実は今日初めて荒川選手の滑りとともに他の選手の滑りの映像を見た。今回は会場の観衆の受け止め方と、採点の結果が一致していたようなのでリーズナブルだったんだと感じた。もちろん、研ぎ澄まされた採点基準を、ブレの少ない最高水準の審判員たちが採点するのだから、その辺のスピーチ大会とは比べるのも失礼な話だが、これがもしもそこにギャップがあったら、人生のすべて以上を賭けている彼女達にとって、悔やんでも悔やみきれないことになるだろう。

...こんなことを妻に話してみると「だからプロになる人がいるんじゃない」とさらりとかわされた。表現、芸術性だけを追求してプロスケーターとして、ステージに立つのだという。「でもね、やっぱり『元金メダリスト』なんかだと、1ステージ100万円とかを稼げるそうよ」とのこと。狭いスピーチの世界でも「全国大会で優勝したことがある」といえばそれなりの箔が付く。それは端的にわかりやすい単純な基準なのだ。世の中そんなもんなのかもしれない。

松山千春は「歌に順位などない」とベストテン出演を拒み続けていた。誰のため、何のためのスピーチなのか? それは形や形式ではなく、結局いかに効果的に、聴衆に自分の考えを伝えるのかということに尽きる。その意味で、僕がみたインタビューのとき、半ば「理不尽だ」と言わんばかりだった荒川選手がこうして1位になったことは、「無欲で勝った」という部分と、したたかに自分の信念と採点基準に折り合いをつけた結果だったことを知り、勝つものはやっぱり強いんだと感じた。

一方道端のスピーカーの僕は、形やルールにとらわれず、常に誰のために、何のために話すのか、そんなことを忘れることなくスピーチと向き合っていきたいと思った。そしてまた、もしも気が向いたら、大会という「大人のゲーム」にエントリーしてみようと思う。

スピーチ依頼

2006-02-20 23:37:03 | Speech
まったく違った用事でほんとうに久しぶりに連絡をとろうした相手から、逆にスピーチを頼まれてしまった。「あっ申し訳ないなぁ、わざわざ折り返してもらっちゃって...」なんて思いながら電話を取ると、こちらの用件よりも何よりも「実は...」と切り出された。こちらからの電話がちょうどいいタイミングだったらしい。

披露宴のスピーチ。この歳でおかしな話だが今まで主賓のスピーチしかしたことがない。今までは頭にさっさと片付けて後は思い切り飲んじゃえばいいというパターンだったけど、今回は友人代表ということで宴の真ん中でやることになる。飲んで食っての後は初めてなのでどうなることやら。

いずれにしても今回は依頼の内容がはっきりしているし、その電話で会場の雰囲気や列席者のプロフィール、年齢構成などをだいたい教えてもらえて、それなりにイメージできたので僕でいいのかなと思いつつも引き受けることにした。

所詮5分のスピーチで伝えられることは限られている。思い切って話題を選んで話すしかないことを身体で知っている僕としてはそれほど悩むこともない(余地もない)。そう思ってさっそく、だいたい話すべきこと、話せること...出会ったきっかけ、エピソード、挨拶などなどをマインドマネージャーに書き出したら、だいたい内容は出来上がってしまった。

これをベースにこれから、順番を変えてみたり、入れたい表現を足したり引いたり、話を組み立てていくことになる。僕は基本的にこういう作業が好きみたいだ。依頼されて緊張するというよりも楽しみ。もちろん多少緊張もする。でもこのドキドキが言葉を前に押し出す原動力になる。

こうした機会をくれたことに感謝し、僕を選んでくれたことに応えられるように心をこめていいスピーチをしよう。

スピーチ

2005-12-01 23:03:15 | Speech
トーストマスターズやデールのおかげだなと、心からそう思った。

英語だったので決して100%納得できる内容ではなかったけれど、いやむしろ自分のポジションからしたら、英語でのデリバリーだけを考えるとpoorな内容だったかもしれないけれど、思いは伝えることができた。

最重要顧客とのトラブルが続いてしまったため、今回は業務のアウトソース先であるインドはチェンナイにある子会社に対応の協議のために、来月からこのエリアを見てもらう新しいHeadとともに乗り込んだ。

現地のヘッド、マネージャークラスとのミーティングに加えて、10分でいいから、日本のプロセスに関わっているチームメンバー全員とのブリーフィングの時間を作ってほしいとお願いして、話をさせてもらった。自分流のスピーチ。プロジェクターも用意してくれたけどパワーポイントなんかは使わずに、5-7分程度を目安にポイントを絞って語りかけた。

...法的な話をしたら私たちにとってみんなはサービスプロバイダーであるわけだけど、私たちにとってはここのチームは一緒に働くパートナーだ。仕方なくお互い何千マイルのかなたにいるけれど、あたかも同じフロアーで一緒に仕事をしているチームなんだ。

今日はみなさんに日本のお菓子をもってきました。○○と○○、開けるのを手伝ってくれる? どう? きれいでしょ? もちろん、毎日こんなのを食べてるわけじゃないけど、これは別に天皇陛下しか食べられないような高級品ではない。ちょっとした機会にもっていったりするごく一般的なものです。

僕自身もときどき思うけど、この包装なんか他の国の人から見たらあきらかにtoo muchだよね。でもね、これが日本のお客様が求めている品質なんです。このクオリティーを達成できなかったら、お客様は満足してくれない。僕らは日本でのビジネスを失うことになる。

僕らのProductに例えてみるなら、この包装は東京支店の仕事。そしてこの中身を作るのは他でもないここにいるみんななんだ。

Can WE make it?

わたしたちみんながコミュニケーションをよくして、一つのチームとして取り組めば、僕はそれができると信じている...

英語だったから、やっぱり思うように、イメージどおりに話ができなかった。でも、

・初めての連中を相手にまずもってスピーチをかまそうと思えること
・ちょっとした準備でスピーチを組み立てられること
・そして、やっぱりやめたいよなぁと思っても、いやまぁできるよと思いなおせること
・ぎりぎりまでミーティングしてても、すぐに切り替えて話ができること

これは間違いなく、TMやデールを通して身に着けた、自分にとっての財産だと思う。

帰りに、

「お前のスピーチはすごく印象的だった。日本で求められるクオリティーがどれだけ高いのかすごくよくわかったよ。ぜひあの箱をとっておいて、どこかに飾って、日本で求められるレベルを常に意識できるようにしておきたいと思う。ほんとうにはるばるChennaiまできてくれてありがとう」

そう現地のヘッドに言われて嬉しかった。

「今日こうしていろいろと話ができたことで、一緒にチームとして仕事をしていくベースができたと思う。これから、コミュニケーションをよくしてよりよくしていこうよ」

「まさに俺もそう話してたところなんだ。ほんとうにありがとう!」

これからの緊密なやりとりを通してお互いに改善の努力、協力をしていくことを誓って別れた。まぁなによりもこれからが重要! がちがちフォローアップをしていかないと。

宣伝?!

2005-08-13 09:54:57 | Speech
先々週末、高校時代の同級生の結婚式に行ってきた。社長の主賓のスピーチは人柄がにじみ出る温かいスピーチでいいなぁって思った。しかし、その後がいけなかった。建材メーカーなので、結婚式で社員の「保証書」を発行するのがしきたりのようだが、そのプレゼンがまずかった。

ひとりが出てきてひとしきりしゃべったあと、もう一人を呼んで保証書を読み上げ、さらにもう一人を呼んで繰り返し保証内容をとうとうと説明する。ゆうに15分以上はやってただろうか。

「おい、社長! あんたはこんな部下の宣伝を野放しにしとくのか??」

って言いたかった。「家を建てるときは、ぜひわが社の...」みたいなことを言うんなら、もう少しスマートにまとめるべきじゃない? いかにコンパクトに、インパクト強く話をするか。だって、このスピーチって、ある意味もろに会社の「宣伝」じゃん? 「ん~、さすがは営業のプロだね」って参列者みんなが感動するプレゼンを用意するべきでしょ?

社長に「温かいスピーチでしたね。感動しました」って帰りに声を掛けようと思ってたけどやめた。せっかくの盛大な披露宴だったのにちょっと残念だったなぁ...。

えっ、僕だけがクレーム言ってるんじゃないかって?! いえいえ、今回は同級生みんな概ね同意見でした

落とし穴?!

2005-07-18 22:58:51 | Speech
「いいスピーチだったよ。適度に笑いもとってたし、まぁ若いうちから流暢にしゃべられたら困るしさ。ちょっとつまったりしているくらいがよかったよ」

っと一緒に出席していた今はラインが違う元上司に言われた。正直「悔しい~!!!」。たしかに話したいことは聴衆に伝わったみたいだったけど、Deliveryで失敗した。

「あんたは知らないかもしれないけど、普段僕はもっとまともなスピーチを流暢にできるのに、そういう子供扱いはないでしょ!」っとちょっとプライドを傷つけられた感じ(笑)。

納得いくスピーチができなかった原因、それはずばり「マイク」。普段マイクを使うことにはまったく慣れていない。デールでもトーストマスターズでも、会社でのブリーフィングでも、マイクなしで全身で自分を表現している。ところが今回はスタンドマイク。それだけならいいけど、会場が異常に横長で、左右の端の人とアイコンタクトを取ろうとするとほとんど真横を向く感じになり、そうなるとマイクは僕の声を拾ってくれない。聴衆とアイコンタクトを取りながら身振り手振りを使って話すという僕のスタイルを出せなくなってしまい、気が焦って早口になり、そのまま終わってしまった...。

前回披露宴でスピーチしたときは会場が縦長だったので感じなかったのだが、こんなところに落とし穴があろうとは思わなかった。一応、時間前に会場を下見して立ち位置まで確認したのに...。今回は2回目だし、かなり自信があったのに、それに相手に対しても強い思い入れがあったのに、残念でならない。

トーストマスターズではスピーチの後はかならず論評をしてもらえる。論評といってもこき下ろす訳ではなく、基本的にポジティブな指摘の中に改善点を織り交ぜるというものだ。デールでもそうだったが、スピーチの後にこの論評をしてもらえないというのは、僕にとっては本当につらい。冒頭のような元上司の感想とか、単に「よかったよ」と言われても実際にどうだったのかよくわからないからだ。

トーストマスターズなら、全体にどうだった、この部分がどうだったとか、普段にくらべてどうだったなど具体的に教えてもらえる。その中で、どこがよかったのか、改善できるのか理解することができる。今回は帰りに一緒にお茶を飲んだSっちゃんにいろいろと話を聞いて、実際にどうだったのか分析できて、かなり救われた。<Sっちゃんありがとう!!

少なくとも内容は、自分が焦ったわりには必要な人に伝わったみたいだ。そして話題選びは間違っていなかったようだ。これとて、自分が今までスピーチに力を入れてきたら選べた話題であって、今までの努力が実ったと思える。ただ、慣れない方法でのデリバリーに失敗してしまった。今後はこの方法を練習しないといけない。まさか、ピンマイクを要求するわけにもいかないだろうから(笑)。

ですから、みなさん、スタンドマイクで話す練習もしてみましょう。そうすれば、披露宴の席でも普段のスピーチができます。

ちなみにマイクを手で持つのも、かなり難しいですよ~(経験済み)。

あっ、最後になっちゃったけど、ほんとにいい披露宴でした。進行がシンプルで、でも内容は音楽もビデオもプロがからんで非常にゴージャス。これはほんとにいい披露宴でした。Kuriおめでとう!! 旦那さまも以前に一度ほんの数分会っただけだったけど、今回あらためてお会いして、ほんとにいい人だと思えて、結婚ってうまくできてるなってあらためて思いました。

失敗スピーチ

2005-07-07 00:22:03 | Speech
先週の土曜日は12週間のコースの最終回だった。当日は2つのスピーチをすることになっていて、それなりに準備していったのだが、1発目のスピーチは自分としては納得いかない出来になってしまった。

卒業式なので、受講生の友人や家族もいて普段と違った雰囲気だというのもあったかもしれない。あるいは、そんな中でトップバッターだったというのも影響したかもしれない。

でも、実はそんなことは大したことではなく、最大の理由は自分の中の割り切りがしきれなかったことだった。

予兆はあった。未来の一場面に関するスピーチで僕は外国人との会話のシーンを選んだ。この時点でどこまで英語でやるか、どこまで訳すか、訳した日本語の口調は...。スピーチを組み立てる段階でけっこう迷ってしまった。結局、かなりくだけた口調でやるのがしっくりくると思ったのだが、いざ人の前に立つとそこまでくだけた口調でやるほど割り切れていなかった。勢い、堂々としゃべれなくなって、結果失敗スピーチになってしまった。

幸い次の番のtetsuがばっちり大うけのスピーチを決めてくれたので、全体としては格好がついたが、自分としては悔いが残る。

どこへ出てもぶれない、いいスピーカーになるには、そういう割り切りができるかどうかも大切なんだなとあらためて感じさせられるいい機会になった。

12週間も終わってしまったし、しばらく休んでるトーストマスターズにぼちぼち復帰しようかなと思う。

場面を描ききる

2005-06-25 00:36:53 | Speech
今日もアシスタントをしているコースでひとつスピーチをした。

今回の課題は「人を感動させるスピーチ」。トレーナーから内容はビジネスに絡むことでというお達しが出ていた。僕は最近の出来事で自分が少し涙したことを選んだ。

もちろんまだまだ決して満足のいくものではないが、僕にはトーストマスターズクラブやこのコースを通して手に入れた自分なりのスピーチスタイルがある。でも、あえて自分のスタイルは置いておいて、このコースで教える手法、すなわちトレーナーの意図のとおりやってみようと組み立ててみた。自分はトピックを見つけてきて、監督の指示通りに表現しようという俳優のつもり。

「そこまで言うなら、お前の言うとおりにやってやる」

というくらいの気概で、これには自分のスピーチのスキルとプライドのすべてをつぎ込んで取り組んだ。最初は当初の感動をなかなか取り戻すことができずにこの内容でいいのかって迷いもしたが、あるときに電車の中でスピーチをイメージしているときにその場面の感情がよみがえってきて泣けてきてしまった。

それからは早かった。まだ、自分なりの解釈の中でだが、僕がイメージする(あるいは今の僕がイメージできる最大限の)トレーナーの意図を取り込んだスピーチができあがった。

前回の鬼の課題を乗り越えてからというもの、人前で自分に正直になることに抵抗がなくなってきている気がする。練習(リハ)も直しなしで一発クリアー。

実際クラスでやってみたが、その表情から聴衆が確実に聴いてくれたのはわかった。しかし、どう受け取られたのか...自分のスタイルでやるときは、期待するフィードバックをもとに何となくでも判断できるのだが、それがわからなかった。

まぁ結果はともかくとして、またひとつ、自分の持っていなかったスキルを手に入れたというより、手に入れかかっている気がする。

もう一歩かな。

来週で12週間続いたコースも最終回になる。