Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

甘えの構造

2005-05-15 23:56:15 | Thoughts
「お年寄りや障害のある方などを考慮すれば、無制限に無過失認定される制度にしないと...」

今話題のキャッシュカードの盗難被害の補填に関する識者のコメントを聞いた。ことこの件に限ってではないが、やっぱりこの国は責任意識が薄いのではと感じる。

キャッシュカードの便利さは享受したい。しかしその一方で無制限で保護してほしい。これは無理なことである。何らかのメリットを享受する以上、その裏側のリスクも当然引き受けなければならない。それがいやなら、そのメリットはあきらめるしかない。

暗証番号をカードに書いていたとか、書いたものを一緒に保管していたなどというのはどうやっても重過失であり、保護されるものではない。暗証番号の管理ができない人はキャッシュカードは使えない。ただそれだけのことである。

通帳と印鑑も同じことである。分けて保管できない人は、口座を持つことをあきらめるか、あるいは、盗まれたときのリスクを引き受けるかのどちらかしかない。僕はそれがルールだと思う。

一方でこのルールを越えるものを提供しようとするのが供給側の目指すべきところだろう。それは、例えば窓口で知っている職員からしか預金を下ろせないという信金のサービスであったり、生体認証を利用して盗用を防ぐというやり方であったり。

便利さとリスクは表裏一体である。片方だけ取ろうというは甘えだろう。