あかねの出来事

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今日はどういう一日だったでしょう?

下水道。「やはりすごい!」 新潟視察NO1(8月8日)

2017-08-11 11:29:41 | Weblog
新潟市、佐渡市の視察から昨日戻りました。
台風の影響も受けず、心配していた佐渡へのジェットホイルも
無事、運行。
下水熱システム、エクサドン、花育マスター制度。
充実した視察となりました。


では、まず8月8日の「下水熱システム」について。

新潟市役所に伺い、担当の皆さんからご説明いただきました。





新潟市では下水道の熱を利用した「下水熱システム」が
融雪、農家のハウスの空調システムに利用されています。
これは「全国初」の取組み!

雪が多く降る、新潟。
歩道や道路の除雪は勿論、除雪ができない歩行空間の
確保は長年の課題。これは羽村市でもいえることですが。。。
「マンホール蓋上の雪が溶けている!」
ここに着目した点が素晴らしいと思いました。
「下水熱を利用し、歩道融雪の熱源として利用できないか?」
検討が始まりました。

データ収集を目的とした、下水熱融雪システムを
平成24年に新潟市美術館前バス停の歩道、
平成25年、がんセンター前バス停の歩道で試験施工。
以上の2ケ所は、スポット的面積でデータ収集を終え、
面積を拡大することに。
新交通システム(新潟市はBRTが運行しています)の
交通結節点に導入することで、歩道の積雪問題が解決し、
公共交通の利用促進を目的として、
平成27年に、市役所前バスターミナル歩道部に導入しました。

冬場、雪が降っても下水熱によって歩道の雪が見事に溶けている
写真を見せていただきましたが、
「下水熱って凄い!」

次に農業用地地への利用ができないか?
検討が始まり、汚水幹線が農業用ハウス(花卉)近くに
汚水幹輅がはしっている秋葉地区に着目。
ここは「花ステーション」として花卉直売所でもあるのです。
このハウスに導入。
冬場の暖房に使われています。

気になる費用。
下水熱利用なので、料金は徴収していない!
施設所有者はシステムを動かす「電気代」のみ負担。


ハウスに導入したことによる経済効果は、1シーズン22万円!
約67パーセントの削減になっています。
(暖房は概ね12月~3月。日中は10℃、夜間は5℃の設定)
環境評価は二酸化炭素削減量が約78パーセント!!
素晴らしい効果だと思いました。

実際に「花ステーション」に連れていっていただき、
システムと、下水熱に使われる管路も覗かせていただきました。




マンホール蓋をあけると、「温かい!」




この熱を利用しているのだなあ・・・と感嘆しました。

暖房は勿論、熱源なので、冷房にも使えるそうで、
近隣の保育園からも相談があるとのことです。

これからもデータ収集を引き続きおこない、
公共施設への導入、将来的には民間企業での導入も
進めていきたいとのこと。

平成25年に「環境モデル都市」として選定され、
低炭素型都市づくりを進めている新潟市。
下水熱利用は、CO2排出量を低減し、
低炭素型都市づくりに見事に貢献していることがわかりました。

「下水って凄い!下水熱って素晴らしい!」
下水道の可能性を実感した視察となりました。

対応してくださった新潟市下水道道計画課、
東部地域下水道事務所の皆さま、本当にありがとうございました。
雨の中、市役所から30分ほどかけて「花ステーション」まで
お連れいただいたことにも、心から感謝申し上げます。

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