赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

プーチンの末路

2023-05-30 00:00:00 | 政治見解



プーチンの末路 :230530情報

世界史の授業で必ず習う秦の始皇帝、中国の呼称チャイナやシナの語源ともなるほど有名ですが、「その秦の始皇帝とロシアのプーチン大統領があまりにも似ている」とのロシア研究の第一人者の記事に発見しました。
あまりに面白かったので引用させていただきます。



マンガ、アニメ、実写映画『キングダム』で注目されたのが、秦の始皇帝です。ところで皆さん、せっかくがんばって中国を統一した秦帝国。たった14年で滅びたことをご存知でしょうか?

始皇帝は中国を統一しましが、2世皇帝になったのが息子の胡亥(こがい)でした。胡亥の時代に、政治の実権を握ったのが、宦官の趙高という男です。

彼は、クーデターを画策するのですが、その前に「誰が敵で、誰が味方かみわけよう」と思いました。彼は、宮中に【 鹿 】を連れてきて、「珍しい【 馬 】が手に入りました」といって、皇帝胡亥に献上しました。

皇帝は驚き、「これは【 鹿 】だろう?」と尋ねます。趙高は、その場にいた臣下たちに、「これは、間違いなく【 馬 】だろう?」と尋ねます。ほとんどの臣下は、趙高を恐れ、黙っていました。趙高に取り入って出世したい人は、「あれは【 馬 】でございます!」といいました。

趙高を恐れない人は、「あれは【 鹿 】です」と正直にいいました。趙高は後日、「あれは【 鹿 】です」と正直に答えた臣下を皆殺しにしたとか。一説には、これが「馬鹿=バカ」の語源だそうです。


▼プーチン政権の馬と鹿

さて、現在のプーチン政権でも、同じようなことが起こっています。5月9日は、ロシアの対ドイツ戦勝記念日。プーチンは、赤の広場で演説しました。その中で、こんなことをいいました。

<今日、文明は再び重要な転換点を迎えている。祖国に対して再び真の戦争を仕掛けられたが、我々は国際テロを撃退し、ドンバスの住民を守り、安全を確保した。>

この演説、おかしな点があることに気がつきましたか?

そう、<祖国に対して再び真の戦争を仕掛けられた>という部分です。これ、【 大ウソ 】ですよね。確かに、ナポレオンやヒトラーは、ロシアとソ連を先制攻撃しました。しかし、ウクライナはロシアに戦争を仕掛けていません。先に攻めたのは、ロシアです。

実に興味深いです。こういう大ウソを、全世界に向けて、堂々と演説するのです。今のプーチンは、秦帝国を滅ぼした宦官の趙高と同じです。戦争が起こっているので、「戦争が終わってほしい」とSNSに投稿すれば、逮捕されます。最長禁錮15年の実刑になります。戦争ではなく、「特別軍事作戦」といわないとダメなのです。

ちなみに、気づいたでしょうか?

プーチン自身も、<祖国に対して再び真の【 戦争 】を仕掛けられた>といっている。本来なら、プーチンは逮捕され、禁固15年の刑になるはずです。しかし、彼は、法を超越した存在なので、何をしても大丈夫なのです。

ロシアがウクライナを侵略した。(鹿)

しかし、プーチンは、「欧米やウクライナが戦争を始めた(馬)という。戦争が起こっている。(鹿)
しかも、戦争ではなく、特別軍事作戦(馬)といわなければならない。

こういう人物が治める国が、栄えるでしょうか?

私は、断言します。「鹿」を「馬」といわなければ逮捕されるような体制が長続きするはずがないと。私たちは、そう遠くない未来に、「プーチン体制の崩壊」を目撃することになるでしょう。




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