赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ハマスと北朝鮮

2023-12-08 00:00:00 | 政治見解



ハマスと北朝鮮 :231208情報

イスラエルは、イスラム組織ハマスが今月7日の越境攻撃で使用した武器にイラン製や北朝鮮製のものが含まれていたと発表しました。襲撃された地域からの軍需品撤去を監督したイスラエル軍幹部は、「ここにある武器の5~10%はイラン製、10%は北朝鮮製だと思う」と述べています。

ハマスと北朝鮮との関係について、軍事専門家のレポートを掲載いたします。



あなたはご存知ですか? 

イスラエル・ハマス戦争の背後に潜む国家の正体――それは、アジア最悪の独裁国家である「北朝鮮」です。

もしかするとあなたはきっと「そんなはずない…」と思われているかもしれませんが、これはデタラメな話ではありません。実は海外ではすでに、北朝鮮とハマスとのつながりが次々と暴露されていました。

例えば…
・韓国軍の合同参謀本部 「北朝鮮がハマスに武器を横流ししている」
・イスラエル軍の調査部隊 「ハマスの兵士が、北朝鮮製の武器を使っていた」とホームページ上で公開
・アメリカの議会調査局(CRS) 「北朝鮮がハマスに、土木技術を教えた可能性が高い」
・複数の軍関係者 「北朝鮮がハマスに軍事訓練し、戦術を教え込んだ可能性が高い」など…。

また最近の調査では、北朝鮮が以前から、中東に軍事顧問団を派遣し、テロリストと頻繁にやり取りしていたという疑いも浮かび上がってきたのです。

こうした複数の権威ある証言から、イスラエル・ハマス戦争の裏側で、北朝鮮がハマスを支援していたことがお分かりいただけたのではないでしょうか?

同時にこれらの事実から、北朝鮮が「悪の世界テロネットワーク」を駆使して暗躍していた、ということもご理解いただけたと思います。

ところが疑問が残りませんか? 「世界の最貧国」といわれる北朝鮮が、なぜ遠い中東の地でハマスを支援しているのか? そしてなぜわざわざ中東の戦争にまで介入しているのか? その目的は何なのか?…

ある専門家の『「ロシアに砲弾大量輸出、ハマスに軍事支援」金正恩が戦争ビジネスの強化指令』から、許可を得て一部を引用いたします。そこには「ハマスのパラグライダー攻撃も地下トンネル技術も北がノウハウ提供の可能性」が指摘されています。

すでに1年以上続いているウクライナとロシア戦争に続き、イスラエルとパレスチナのイスラム武装勢力「ハマス」との戦闘も長期化することが予想されつつある。そうした中、北朝鮮がロシアやハマスに各種兵器を輸出しているという状況が続々と明らかになっている。


北朝鮮の軍需工場、ロシアからの発注でフル稼働中

11月1日、韓国の国家情報院が明らかにしたところによると、北朝鮮はロシアに砲弾100万発をはじめとする各種軍事装備を支援する一方、イスラエルと戦争中のパレスチナに対する支援策を講じているという。(中略)

軍事専門家によると、北朝鮮がロシアに提供する砲弾は主に152ミリ弾と推定されるが、北朝鮮はこれをロシア国内の生産単価(1発当たり約600ドル)の50~100%で供給するものと見られている。つまり、100万発なら3億~6億ドルに当たる。ロシアがウクライナで戦争を遂行するのに不足した砲弾が年間800万発程度と把握されるため、北朝鮮がこれを全て提供することになれば、北朝鮮は年間、24億~48億ドルの外貨を稼ぐことができる。

もちろん、この外貨は現金ではなく食糧やエネルギー、そして武器の形で北朝鮮に入ってくることになるだろう。国際社会の制裁圧迫の中にある北朝鮮にとっては、干天の慈雨と言わざるを得ない。


ハマスにも北朝鮮製兵器が

ロシアへの兵器供給だけでなく、イスラエルとハマス間の戦争が長期化する可能性が高まり、中東地域に北朝鮮製兵器が大量輸入される懸念も浮上している。すでに、10月7日のハマスの奇襲攻撃に使われた兵器の10%が北朝鮮製だというイスラエル軍の公式発表があった。(中略)

「マスコミで報道されたハマスの対戦車兵器の『F7』は、北朝鮮が『RPG-7』を輸出する際に使用する名称」「ハマスの占領地であるガザ地区や、ヒズボラの活動地に近いイスラエル北部国境一帯で北朝鮮製122ミリ放射砲弾と推定されるロケット弾が見つかるなど、北朝鮮が多様な兵器を中東国家および武装団体に輸出しているという状況が引き続き確認される」


パラグライダーや地下トンネルも

さらに「ハマスの奇襲攻撃方式を見る限り、北朝鮮から戦術と訓練方式などを提供した可能性がある」とし、特にハマスのパラグライダーを利用した浸透作戦に注目した。(中略)

ガザ地区の市街戦でイスラエル軍を最も悩ませている地下トンネルにも北朝鮮の技術が使われたという分析もある。ハマスはガザ地区各地の家と建物の地下に長さ300マイル(約483キロ)と推定されるトンネルを作り、現在ここに隠れているという。このトンネルは幅が非常に狭く、北朝鮮のトンネルと似ているという。

イスラエルで国境付近の治安状況を調査する市民団体「アルマ研究教育センター」のサリト・ジェハビ代表は、米国の自由アジア放送(RFA)とのインタビューで、「北朝鮮がヒズボラにトンネル技術を伝え、ヒズボラを通じてハマスに渡ったのは事実だ」と主張した。彼は2021年に「北朝鮮造船鉱業開発貿易会社が掘削工法をヒズボラのジハード建設財団に提供し、シリア国境付近に北朝鮮人材6人を派遣した」というレポートも出している。

北朝鮮は70年代から中東地域に兵器を輸出してきた。その結果、中東の内戦が行われている地域では、北朝鮮製兵器が“必需品”となっている。シリア、イエメン、イラクなど各地の反政府軍が北朝鮮製の『73式機関銃』を持って交戦する姿は、世界のメディアを通じてよく知られている。

2011年、国連の対北朝鮮制裁によって北朝鮮の武器輸出は全面禁止されたが、その後も北朝鮮は中東、アフリカなどで武器密売を続けてきた。2014年にはハマスに対戦車ミサイルと多連装ロケット発射機などを販売した状況が衛星写真に捉えられ、イランとシリアの武装団体と反軍などに武器を提供した事実が国連の専門家パネルによる報告書に何度も明示されてきた。

化学兵器と弾道ミサイルをシリアに輸出した状況も何度も明らかになってきた。2018年には米ニューヨークタイムズ紙が、北朝鮮の化学兵器および弾道ミサイル部品が2012年から2017年まで少なくとも40回、船舶によってシリアに送られたと報道し、波紋を呼んだ。

世界3位の化学兵器生産国であり非公式な核保有国である北朝鮮は、大量破壊兵器を密かにテロ勢力に密売しているのだ。今後、イスラエルとパレスチナとの戦争が「第5次中東戦争」に拡大すれば、北朝鮮にとっては絶好の“ビジネスチャンス”になる。(中略)

北朝鮮の兵器密売を摘発し遮断できる、よりきめ細かな国際社会の監視や制裁が必要になってきている。



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