赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

トランプと指名を争うニッキー・ヘイリー氏とはどんな人?

2024-02-12 00:00:00 | 政治見解



トランプと指名を争うニッキー・ヘイリー氏とはどんな人? 
:240212情報



今年11月の米大統領選に向けた共和党の候補争いが、ドナルド・トランプ前大統領とニッキー・ヘイリー元国連大使の一騎打ちとなるなか、日本のメディアはヘイリー氏に頑張ってもらいたいという雰囲気が漂っていますが、それもそのはず、実は、彼女の本質は、民主党に近い人物のようで、その点を国際政治学者は以下のように解説しています。


1月23日が予備選挙第2弾のニューハンプシャー州です。この日程カレンダーを見ますとニューハンプシャー州が1月23日、日本時間で結果が出るのは翌日ということになるでしょう。

ネバダ州が2月8日、サウスカロライナ州が2月23日、ここで今、ニッキー・ヘイリーというトランプ政権時代に国連大使をやっていた人ですが、インド系の女性です。彼女のことを共和党エスタブリッシュメントの反トランプ勢力が一生懸命応援しています。

共和党の中の反トランプだけではなく、民主党系のお金持ちまでお金をニッキー・ヘイリーに入れて「反トランプで頑張れ!」ということをやっているのです。民主党・共和党を通じて反トランプ派が、このヘイリーを推しているということで、幸いなことにアイオワ州の予備選で彼女は3位で、2位にもなれませんでした。ニューハンプシャーで、どれだけ力を見せられるかということですが、それに関してお話をいたします。

1月19日にニューハンプシャー州で開かれたトランプ派の政治集会でティム・スコットという上院議員が登壇して「トランプ断固支持」と言ってくれました。この人は2月23日のサウスカロライナ州選出の上院議員です。サウスカロライナは黒人の比率が多いのですが、彼自身がアフリカ系アメリカ人ということで、非常にアフリカ系アメリカ人に人気のある政治家です。

ティム・スコットは大統領選挙にも名乗りを上げたのですけど、支持が集まらないで1月11日に選挙運動を停止していますが、トランプを断固支持するということを11月19日に言ってくれました。

サウスカロライナでかなり良い成績をニッキー・ヘイリーが収められるのではないかと言われていたのです。なぜなら、彼女は元々ここの州知事やっていた人だから、自分の地盤であります。そこで有力政治家のティム・スコット上院議員が「トランプ支持」と言ってくれたので、これはヘイリー陣営には大痛手です。そして、トランプ陣営にとっては非常に力強いトランプ票の上積みになりました。

そして、ニッキー・ヘイリーは「ヒラリー・クリントンを尊敬する」と言っている人でもあり、今あらゆる反トランプ勢力が共和党の中でも民主党の方でもNever Tramperという言い方があります。

だけど、トランプは絶対に嫌だと言っていた人たちが、みんな党派を問わず、このニッキー・ヘイリーを応援しているということです。彼女はサウスカロライナ州知事から国連大使に任命されて、名前が売れました。トランプはそのときの恩人なのに、トランプが大統領に就任中、あるいは大統領にチャレンジし続けている限りは「自分は大統領候補にならない」と言っていたのですが、それを見事に裏切ったのです。それでトランプ支持者の間では評判が悪いということになっています。

途中の2月8日のネバダでは、ヘイリーもデサンティスも勝ち目がないというので投票用紙に2人の名前が載ってないそうです。だからネバダでは、ほぼ100%トランプが票を取ります。誰もが注目しているのはニッキー・ヘイリーが州知事をやっていたサウスカロライナで、どれだけ取れるのかということですが、その数字を出します。

これはサフォーク大学という地元の大学やボストングローブが共同調査した数字ですけど、1月23日のニューハンプシャー州の数字ですけど、かなりの力をヘイリー陣営は入れていました。しかし、53対36で今までよりは追い上げていますが、アイオワでは3番目でしたから生き延びないと、ヘイリーはサウスカロライナにも行けないだろうと言われています。もう、ネバダは決まっていますから、ニューハンプシャーでトランプも50%以上を取って勝てば、揺るぎないリードとなるでしょう。

ちなみにニューハンプシャーでは、この世論調査によるとデサンティスは7%なので、これが終わった後に大統領選から撤退と言うのではないでしょうか。そのときに自分は「ヘイリーを支持する」というのか「トランプを支持する」というのかはわかりません。

常識的に考えると、このサウスカロライナはヘイリーの地盤なので、ここでうまくいけばトランプを上回りたいと思っているのでしょうけど、無理ではないかということです。そうすると、ここで惨敗すると自分自身の安定時間を破壊することにもなるので、賢ければサウスカロライナの前に辞めるという決断もあります。しかし、おそらくやめないでしょう。なぜなら、あらゆる反トランプ勢力がニッキー・ヘイリーを応援していますから、ここで行けるだけ行ってみようというのが彼女の考え方だと思います。


1月19日、コンコードでやった政治集会でトランプが演説をして「ニッキー・ヘイリーを副大統領候補に指名することはありえない」と断言しました。やはり彼女は裏切り者で、国連大使としての仕事も大したことなかったのですが、トランプの言葉で言うと「彼女の政策はアメリカファーストではなくてアメリカラスト(アメリカが後回し)になっている。国連大使だったけど、ロシアやチャイナに相対時するときの彼女の怖気づいた態度を見ていてがっかりした。副大統領の器ではない」と明言したのです。

共和党エスタブリッシュメントとしては、ニッキー・ヘイリーを走らせて、うまくいけばトランプの副大統領候補に指名させて、トランプが当選しても第2期トランプ政権の中で一定の影響力を行使しようと思っていたのでしょうけれども、それもうまくいっていないということになります。

副大統領候補として名前が挙がっているのは、サウスダコタ州の州知事で女性のクリスティ・ノエム、あるいはテレビニュース番組の司会者の有名なタッカー・カールソン、それからベン・カールソンの3人です。ベン・カールソンは、外科医の医者で大統領候補として共和党から立候補したこともあります。そして、トランプ政権の閣僚も進めていました。彼は日本で言う厚生労働省のような役所の大臣を務めていた人です。

このベン・カールソンも自身が黒人であり黒人層にも人気があります。最近ではエリーゼ・ステファニク下院議員も副大統領候補として名前が挙がってきています。この間やりましたが、ハーバード大学とペンシルベニア大学とマサチューセッツ工科大学の全ての女性学長を呼びつけて、こういったところで反ユダヤ主義の運動が広まっているのでステファニクが「これは学校の規則違反ではないのか」と言って追い詰めたのです。

このおかげでハーバード大学とペンシルベニア大学の学長は辞任に追い込まれました。それくらい頑張っているので、エリーゼ・ステファニク下院議員の名前も挙がっています。

今言った、タッカー・カーズソン、サウスダコタ州知事のクリスティ・ノエム、医者のベン・カールソン、最後にエリーゼ・ステファニクが副大統領候補として名前が挙がっているメンバーです。とにかく、ニッキー・ヘイリーは絶対に指名しないと、トランプ氏自身が明言しました。




:お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
  FBは https://www.facebook.com/akaminekaz
231206情報
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国から逃げだす海外マネー | トップ | 不法移民のアメリカ »
最新の画像もっと見る

政治見解」カテゴリの最新記事