赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

中国はどう転んでも悪魔の国

2023-07-31 00:00:00 | 政治見解



中国はどう転んでも悪魔の国 :230731情報


中国共産党の中には、“習近平派”と“江沢民派”の2つの派閥があります。習近平が失脚するということは、すなわち、江沢民派が優位に立つということ。もし、党内の闘争によって習近平が失脚し、江沢民派が優位に立つとどうなるのか? これについて台湾独立運動家の見解を求めました。


◼️ 仮面をかぶった悪魔

まず、アメリカの考えを見てみます。米国の元外交官・政府関係者が書いた匿名論文:The longer telegramによると、「江沢民派と習近平派を分断させて習近平を後退させる」、「そうすることで共産党政権は良くなる」といった内容の記載がありました。

果たしてそれが実現したら、中国はマシになるのでしょうか?

私の意見としては、まず、
・習近平政権は仮面をかぶっていない悪魔
・江沢民派は仮面をかぶっている悪魔
だと言えると思います。
どちらの方が危険か? それは仮面をかぶっている悪魔の方が危険です。

江沢民政権の際、彼は「悶声発大財(黙って儲けよう)」という方針を掲げていました。つまり、江沢民派は利益優先なのです。江沢民派は、表面は紳士的なので我々は騙されやすい。中国国民からしても江沢民派の横暴な態度を認識することは難しいのです。だから、江沢民派は習近平政権よりも危険というわけです。

ではなぜ、アメリカの論文は「江沢民派と習近平派を 分断させて習近平を後退させるのが良い」としているのか。それは、2つの派閥の“独裁体制”がポイントです。

江沢民は集団独裁、つまり「党」として独裁をしていました。一方、習近平は独りで独裁をしている状況。
「党で独裁」は集団独裁なので、失脚しづらい傾向にあります。反対に、一人に権力が集中すれば失脚しやすい、すなわち、1人が失脚すれば党全体が崩壊するわけです。

つまり、アメリカの論文は「習近平が失脚すれば 中国共産党全体の崩壊につながる」ということを意図しているんですね。


◼️ 「悪魔の政権」は続いていくのか

では実際、習近平政権が崩壊し、江沢民派の政権になったら、以前の仮面をかぶった悪魔のような政権になるのか? おそらくならないと思います。なぜなら、この40年間で「世界の中国を見る目」が激変したからです。他国は中国に対してもう遠慮はありません。今までのような中国共産党の振る舞いは許されないのです。

このような状況で、江沢民派はどう動くか。 江沢民派はアメリカに協力して利益を得ようとするはずです。なぜなら、アメリカと習近平、どちらも敵に回したら生き残る道がなくなるから。

習近平は、江沢民派が100%ひれ伏したとして、江沢民派を許すことはありません。それはつまり、降参したところで自分の将来の安全は保障されないということ。だから、江沢民派はアメリカに協力するしかないのです。

習近平政権が崩壊して、中国共産党が崩壊しようとも、国が分断されようとも、生き残れるのならアメリカに協力して一緒に習近平政権を倒した方がマシ。そういう考えで江沢民派は動いていくはずです。つまり、もし習近平政権が崩壊したら今までの共産党と同じような“悪魔の政権”が新たに立ち上がるということは考えにくいでしょう。




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