赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

円安で復活する日本

2023-07-03 00:00:00 | 政治見解



円安で復活する日本 :230703情報


30日の東京外国為替市場では円が7カ月半ぶりとなる1ドル=145円台に下落したことを受けて、いつものようにメディアが大騒ぎを始めました。

「利上げバイアスを維持する米国と大規模緩和を続ける日本の金融政策の違いを背景に円安・ドル高が進行。円は政府・日本銀行が昨年9月に円買い介入に踏み切った水準に近付いている」、「円は一時1ドル=145円7銭まで下落し、昨年11月10日以来の安値を連日で更新。当局による円安けん制発言で円が下支えされる場面も見られるが、日銀が主要国で唯一金融緩和を続ける中、円安の流れに歯止めがかっていない」

これを見ると、何か大変なことが起こっているようで、「てーへんだ、てーへんだ、親分!」と叫ぶ銭形平次の子分・八五郎の世界観と同じように見えます。銭形平次親分の「まあ、落ち着けハチ」というのがわかるような気がします。

果たして、今回の円安が悪いことなのか、国際経済学者に見解を求めました。




「円安朗報」 株価時価総額800兆円以上

6月10日過ぎ、プライム市場の株価時価総額が800兆円以上にようやくなりました。これはありがたい話です。

日本の株価が一番高かったのは1989年12月29日です。この日が株取引の最後の日でしたが、日経平均株価は3万8,915円もありました。この時、円ドル為替は1ドル=143円で、東証一部上場の株価時価総額は600兆円ありました。

その後どうなったかというと、バブル後の最安値日経平均7,607円まで下がりました。(2003年4月28日)この時の円ドル為替は1ドル=133円で、東証一部の株価時価総額はなんと250兆円まで下がっていました。600兆円あったものが250兆円まで下がっていたということです。

ですが、これがようやく上がってきて、13日時点で、プライム市場の株価時価総額は810兆円になったというわけです。これは日本の宝です。本当に、大事にしていかなければならない資産です。我々の年金もここで運用しているわけですからね。

800兆円を超えたのは、2022年4月の市場再編でプライム市場が誕生して以来初めてのことだそうです。なんといっても、やはり一番のエネルギー源になったのは円安です。今140円台がようやく定着してきましたが、
日本は製造業の国なのでいいことだと思います。

日本の財務省は介入して、円高の方向に為替相場をずらすと、バカなことをやっていますが、円高の方向になっても日本はちっともいいことはありません。円安になれば、日本の製造業は復活してきます。

日本は輸出産業中心の国ですから、物価が上昇しても、それを補うほど円安が好況をもたらすと思います。140円台から150円台に至る緩やかな円安があれば、輸入インフレのマイナス効果を上回ることができるので、日本の景気にとって非常にプラスになります。そして株価も上がっていきます。

今の政権が、適切な経済政策をとっていないにもかかわらず、円安になれば日本経済の実力、底力が出てくるということです。

悲観論のプロパガンダに負けないでいきたいと思います。日本の財政状況がボロボロだから、円安になるという、間違った説明をしている人がいますが、そうではありません。日本の国家としての財政状況は非常にバランスがとれています。アメリカよりマシです。

これは金利や、その他の流れの中で、今、適切な日本経済の実力を表すような形で、円安に向かっているのであって、大変健全なことであると思います。このような良い円安が続けば、日本の株価もますます上昇が見込めます。

株価の上昇に関しては、私はアメリカの株式市場が健全であることそれから円安相場が続くこと、この2つの条件があれば、日本の株価は徐々に、年末に向けて上昇していくと思います。ただ、気をつけなければならないのは、アメリカで今起きているAIバブルです。2000年前後のアメリカのITバブルと似ています。AI関係なら何でも株が上がっているという状況です。

この中から本当に将来伸びて企業が選ばれ、それは残っていくのでしょうが、バブルでダメになったという企業も随分出てくると思います。そのあたりは、覚悟しておかなければいけないと思います。



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