コラム(94):日本とインドの関係強化を
今回の安倍総理のインド訪問は、経済関係はもとより安全保障の面でも重大な意味を持っています。
インドの将来性
インドはイギリスの統治時代があったため、選挙も厳格に行われ、高度な行政運営が行われています。現在の人口は13.1億人で、2025年には14.6億人となり中国の人口を越えることが予想されています。しかも労働年齢のうち30代以下の層が半数を占めているので労働力市場としての可能性は大きく、それが発展の力となると思います。
一方、同じような人口を抱える中国は、以前から世界の工場と言われ、中国への進出企業にとっては、大きな労働力市場が魅力でした。しかし、中国の特殊な国家体制のため理不尽な規制が多く企業の撤退が相次いでいます。
インドは改善点は残されているものの、国としては基本的に民主国家です。国際的な商取引きでも、国家がルールを無視して介入することはありません。
したがって、今まで中国に進出していた世界各国の企業は次第に中国離れを始め、インドや他の東南アジア諸国に海外拠点を移そうと考えています。もちろん日本企業も例外ではありません。
特に、モディ政権になってからは日本との親密度が一層高まり、経済だけでなく安全保障面で協力体制を構築しようとしています。
現在の南シナ海での中国の軍事的台頭に対し、日本とインド、さらにはアメリカを交えての安全保障体制により抑止力が強化されることが予想されます。
総理、訪印の意義
当ブログ寄せられた識者の見解を紹介いたします。
・安倍総理がインドを訪問しています。
・新幹線技術の輸出は画期的な出来事ですが、日本とインドの密接な協力関係のほんの序章に過ぎません。
・今後は、一気に様々な分野での交流が始まります。
・従来、日本は中国との貿易に大きな比重がかかっていましたが、それ以上の規模での交流が予定されています。
・国際的には、インドが中国に取って代わる時代がもうすぐやってきます。
・その分、中国の経済力や国際的な影響力が急激に低下します。
・7年後ぐらいにはその兆しがはっきりとしてくるようです。
・その背景には、インド単独での国力ではなく、日本による桁外れな支援があるようです。
・インドの経済発展のためには、どうしても潤沢な電力の供給が欠かせません。日本の原子力発電技術の導入によりインド経済は飛躍的な成長が予想されます。原子力発電が時代に逆行しているとの指摘がありますが、現時点であれだけ広大な国土面積と十数億の人口を抱えているインドの電力をまかなうには原発が不可欠です。
・インドと日本の間には領土問題もなく、政治的な懸案事項はありません。
・また、何よりもインドのモディ首相の人格の高潔さが、インドという国家を健全に発展させる原動力となりそうです。
安倍総理の訪印により、日本とインドの交流が円滑に進み、双方の発展のきっかけとなることを願っています。
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