ちくわブログ

ちくわの夜明け

時間

2006-02-24 12:48:33 | 映画 『延示』
なんで。

なぜか忙しい日々が続きます。
しかもかっこいい忙しさの「わっしょいわっしょい」でなく、なぜこんなに忙しいのか不明な点の多い「うー・・・・・。あーーー」って感じの忙しさです。

教えていただきたい。なぜこんな忙しいのか。自分で忙しくしてるつもりはまったくないのに。さらに他人に忙しくされてる覚えもまったくないのに。
どこかに時間泥棒が?しかしなぜ俺の時間を・・・?

土日の休日出勤も断ったというのに、それでも暇になる予定が立たない。


時間というのは不思議だ。

この前の上映会で思った。
われわれ作り手の時間は、撮影時のままほとんど動いていないのに、役者さん達の時間はめまぐるしく変化しているということ。
ぶっちゃけ、招待状を出しても返事さえ来なかった役者さんもいたので、もう完全にこの映画はその人の中で「過去の事」となっているのかも。

でもそれはそれで、そうかもしれない。
俺だって逆の立場だったら絶対に半分くらい忘れてる。あまりにも時間がかかりすぎだ。

でも!
切ないものはやっぱり切ない。だって片思いみたいなもんじゃないですか。

あの時切り取った、彼、彼女たちのあの表情、仕草、発声、それらすべてを包括する演技や当時の「顔」。
フィルムの中で間断なく繰り返される、そういったものら。
救いは、それらが間違いなくこの映画のものであり、作り手であるわれわれの手の中にあるという事実。


ある人が捨て去ったかもしれない、その「過去」という種は、その人の意識とは全く関係の無いところで芽吹く。
映画って、そういうことが出来るから素晴らしいのかもしれないですね。
コメント (6)
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