田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

初体験

2013年02月10日 | 音楽三昧

かれこれ60年近くもクラシック音楽を聴き続けているのだが、未だ手付かずの領域がある。

例えば、ワーグナーの楽劇やブルックナーの交響曲集、バッハの宗教曲などだが、そこはまるで魔物の住処のような印象があって、なかなか踏み込めない。

食わず嫌いの気もあるのだが、総じて言えることは、それらが長大で且つ、難解なことだ。楽劇「ニーベルングの指環」などは、続けて聴いても15時間かかるという。内容も「神話」の世界で馴染みがない。

それがどうしたことか、昨夜、ブルックナーの交響曲第8番を聴いた。しかも、LPレコードでだ。

このレコードは、ヴァントがケルン放送交響楽団を指揮して1979年に録音したもので、当時「ドイツ・レコード賞」を獲得した名盤である。演奏時間は、82分。

何やら始終、管楽器が朗々と鳴り響く音の洪水のような印象だったが、演奏が良いせいだろう、違和感なく聴き通すことができた。

これを機会に、食わず嫌いを改め、せいぜいブルックナーからでも始めようかという気になった。

蛇足:先ほど拙宅の音楽図書館(NAS)を覗いてみたら、ブルックナーの交響曲は、3番と7番に加え、9番が2曲、4番の「ロマンティック」に至っては6曲も収容されていることがわかった。過去、これらの曲を一度も聴いていないのだから困ったものだ。