田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

知人の死

2011年10月12日 | 田舎暮らし

街に住む知人が亡くなった。
78歳、孤独死だった。

先日、本を10冊ほど届けようと知人宅を訪れると、ポストが封印され玄関ドアも施錠されていたので、隣家の主人に伺うと、6月下旬ごろ亡くなられたという。

その日、隣家の主人は、夕方になっても知人宅の居間のカーテンが上がらないのを不審に思い、玄関に回ると施錠されており、また、大声で呼びかけるも応答がなく、これはと思い、台所の窓を破って室内に入ると、すでに亡くなっていたという。

知人は、1年ほど前に奥さんを亡くし一人暮らしだったが、体調はすこぶる良く、日頃、健康診断の指摘事項は何もないと自慢するほどだったから、まさか突然死に見舞われるなど考えもしなかった。

ただ、隣家の主人によると、奥さんの一周忌を過ぎた頃から、深酒が目立つようになり、飲んでタクシーで帰宅した際など、運転手に手を貸して、家に運び入れることも度々だったという。

それにしても、「最近は姿をみせないね」などと、数ヶ月も彼を訪ねることもしなかった我が身の不明さに恥じ入るばかりである。


漆三題

2011年10月11日 | 田舎暮らし

紅葉の季節です。
夏の酷暑に加え毛虫が大量発生したこともあり、この秋の紅葉は、あまり綺麗ではありませんが、それでも何か心を浮き立たせます。

拙宅の敷地西側の風景です。
今年も漆が真っ赤に紅葉しています。

これは、ちょうど敷地の反対側、東側の玄関脇の漆です。
玄関先に漆の木があるなど、少々物騒な気もしますが、眺めているかぎり悪さをしないので、そのままにしてあります。

これが紅く染まりだすと、本格的な紅葉シーズンの始まりです。


周回遅れ

2011年10月10日 | ドラミング

昨夜、町内で開催された「福島がドイツをかえた・・・急転換したドイツの原発・エネルギー政策」という講演会に出席しました。

ドイツ在住の環境ジャーナリストで翻訳家の「今泉みね子」さんを講師に迎え、先に原発全廃を決めたドイツのエネルギー政策についてのお話を伺った。

この会は、ピースチャイルドフィーチャーという後志管内の市民グループが主催し、今回が4回目の講演会とのことでした。

今泉さんのお話を伺って、福島原発事故を体験した日本が、脱原発にも新しいエネルギー政策にも踏み切れず右往左往しているのと異なり、国を上げて原発廃止を決め、再生エネルギーを中心に据えたドイツのエネルギー政策の現状を知るにつけ、周回遅れのジレンマを感じました。

しかし、このドイツの先進的な決定も、一朝一夕に為されたものではなく、そのルーツは70年代の小さな原発阻止運動にあったといいます。

従って、日本におけるエネルギー政策を安全で住民本位のものにするためにも、このような小さな講演会をはじめ無数の運動を、草の根から起こして行く以外近道はないと思いました。


お待たせ!

2011年10月09日 | 田舎暮らし

ねぇねぇ、出たわよ!
という家内の声が裏庭の方でしたので行ってみると、竹薮に横たえた椎茸のほだ木から、大きなキノコがたくさん顔を出していました。

この椎茸。ご近所の方をお誘いして2年半前の早春に菌を仕込んだのですが、一向にお出ましにならず、夏の酷暑で(菌が)死んでしまったのかと、半分あきらめていました。

それが、このところの豪雨と気温の低下で、やっとお目覚めになったようです。

よく見ると、翌年作ったほだ木からも、ボツボツ発芽しているので、当分、自家製椎茸が楽しめそうです。


美味しそうな黒そい

2011年10月08日 | 田舎暮らし

一昨夜のカミナリ豪雨は凄かったです。
一時間雨量50mm、とかの豪雨はあのようなものかと思いました。

その名残りが天窓に!
拙宅の西側には、母屋に隣接して大きなホウノキがあるのですが、その葉が冷たい豪雨にさらされて、ほとんど散ってしまいました。

また、東側のそれは、ベランダで葉っぱの展覧会。表だったり、裏だったり、それぞれその存在を主張しています。

また一昨日は、いつものスーパーで、美味しそうな「黒そい」を見つけました。

地元の岩内港に上がったもので、1尾400g、380円也。
怖そうな顔をしていますが、今夜、煮魚にして食べるつもりです。


一級のエンタメ~宮部みゆき著「おそろし」

2011年10月07日 | 読書三昧

イヤ~、うまい!
と思わず膝頭を叩きたくほど上手な文章で綴られた、江戸庶民の不思議話の数々。

物語~神田三島町で袋物を扱う三島屋に、主人の姪の「おちか」が預けられた。実家で起きた事件をきっかけに心を閉ざしてしまった17歳の少女は、叔父の伊兵衛に命じられて、次々と訪れる客の話を聴く内に、次第に心を開いて行くのだが・・・

この人の本は、本書をはじめ「模倣犯」とか「ブレイブ・ストーリー」とかおどろおどろしい書名が多いこともあって、手に取ることはなかったのですが、この本を読んでみて人気のほどがよくわかりました。

とにかく文章が上手で、ストーリー展開も巧妙。読んでいて飽きません。町の図書室には、この人の本が二棚も揃っていますから、今後が楽しみです。


コンコンゴルフ

2011年10月06日 | 田舎暮らし

ゲリラ雨の中スタートした昨日のゴルフ。
結局、始めの5ホールほどで雨は上がり、夏のような入道雲と、雪を抱いたお山(羊蹄山1,898m)を眺めながらのラウンドとなりました。

また、ラウンド中、何度かキタキツネに出会いました。
「危ないからそこをどいて!」というのに、「勝手にすれば」と餌探しに余念がありません。

ただ、16番ホールのフロント(女子用)ティー近くにいたコンちゃんは、家内がティーグラウンドに近づくとジャンプして藪に隠れましたが、ショットの具合は如何にと、顔を出して見ていました。(どこに居るかわかりますか?)

ショットの良し悪しが混在する雨のち晴れのコンコンゴルフでした。


ゲリラ雨

2011年10月05日 | 田舎暮らし

昨夕、青い空に雪を抱いたお山(羊蹄山1,898m)を望んだばかりなのに、また寒気が入ったとかで、ゲリラ的に雨が降っています。

これからゴルフに出かけるのですが、今日は、久しく経験していない「雨ゴルフ」になるのでしょうか。

ところで、昨日ご紹介した自家製大根ですが、夕食に葉っぱを細かく刻んで油で炒めた「大根っ葉炒め」が出ました。これをご飯にのせて食べたらとても美味しかったです。

日頃、大根っ葉を食べることもないので、これはこれで美味しいものだなと思った次第です。


辛い大根

2011年10月04日 | 田舎暮らし

昨日は、雨に混じって雹(ひょう)が降る大荒れの天気でした。
天窓には、その名残りがへばり付いていましたが、今朝は、一転して快晴となりました。

ところで、最近、辛い大根にお目にかかったことがありません。
大根は尻尾の方を食べれば辛いと言われていますが、流通ものは一向に辛くありません。

そこで、菜園から引いて来た大根で「おろし」を作ってみたら、これがとても辛く、昔、田舎で食した大根の味がしました。

この自家製大根が辛いという話は、以前ご紹介した水上勉氏の「土を喰う日々」にも登場しますが、どうして流通ものは辛くなく、自家製は辛いのでしょうか。単に、鮮度の違いだけではなさそうです。

それにしても、自家製大根はこれからが旬です。


一気に寒くなりました

2011年10月03日 | 田舎暮らし

当地は、昨日から断続的に雨が降り続いています。
時々、雹(ひょう)も混じって、屋根で大きな音を立てています。気温もかなり下がりました。

昨朝も今朝も、2℃ほど。
室温も16~7℃と、とても寒く、思わず薪ストーブに火を入れました。
薪の取り込みや煙突掃除が終わっていて幸いでした。



何でも、上空には12月並みの寒気が入っているとかで、旭川では市街地にも雪が来たそうです。

当地では、お山(羊蹄山1,898m)に雪が来ました。山頂が見えず確認できませんが、間違いなく初冠雪でしょう。

ベランダには、冷たい雨に打たれて散ったホウノキの葉がへばりついています。

身体がまだ寒さに慣れていないせいか、寒さがこたえます。
せいぜい、風邪など引かぬよう気をつけたいと思っています。


売る側の論理

2011年10月02日 | 田舎暮らし

通販で物を買ったら、小さい商品なのに大きな箱で宅配されたという経験をお持ちの方も多いのではと思います。

その典型ですが、この写真を見て下さい。



これは、小さな瓶に入った「接点改質材」という、たった2ccの液体を購入したら、何と60サイズの箱に入れて配達されました。

通常、送料ZEROの(はずの)AMAZONという米国系の通販会社から(他に数枚のCDと共に)購入したのですが、何故かこの商品だけ(送料740円も負担させられ)別送されて来ました。商品の価格は、2,750円です。

どうも、実際は(AMAZONに出店している)JYOSINが受注し、商品は製造元が直送するというしくみになっているようです。

売る側としては、送料は購入者が負担するのだし、配送状況が把握できる「宅配」を使うのは当然と思っているでしょうが、包装を入れても10gにも満たない小さな商品なのですから、(トレース可能な)メール便を使うなど、もう少し工夫があってもよいのではと思います。

よく物が売れないなどと言いますが、売り手が買い手の利便性を考慮していないからではないかと思えてなりません。


原発をめぐるいろいろな動き

2011年10月01日 | ドラミング

昨日から冷たい雨が断続的に降り続いています。
今朝の気温は、8.8℃。一雨毎に秋が深まって行くようです。

昨日は、原発事故をめぐっていろいろな動きがありました。

一つは、国会に「原発事故調査委員会」の設置が決まったということ。

先に、東電が黒塗りの緊急停止手順書などを国会に提出した経緯もあり、強い調査権限を持つ「委員会」の真摯な活動に期待したいと思います。

二つには、九州電力の「やらせメール」問題で、同社の調査委員会が、古川佐賀県知事の関与があったとの調査結果を提出した由。九電の対応が注目されます。

三つには、福島第一原発の20~30km圏に設定されていた「緊急避難準備区域」の設定が解除されたというニュースです。とは言え、除染に手付かずの状態では、住民は、安心して自宅に戻れないのが実情のようです。

四つには、あの有名な「原子力安全・保安院」のスポークスマンが勤務中にも不適切な行為があったとして、停職1カ月の懲戒処分になったとのこと。

一方、スイスの全州議会(上院)で、国内にある原発5基の稼働を34年までに段階的に停止する政府方針が承認され、6月の国民議会(下院)での可決と合わせ、この方針が決定される運びとなった由。