原発事故が私たちに与えた衝撃は計り知れません。
今どき、故郷に戻ることもならず、流浪せざるを得ない人々がいるなど信じがたい思いです。
しかしこれが現実であり、明日は我が身であることを思えば、嘆いてばかりもいられません。
当地(ニセコ)は、北電の泊原発から25km圏です。
一旦、あの福島の事態が現出すれば流浪の民とならざるを得ません。
そこで、札幌で結成された「泊原発の廃炉をめざす会」に参加することにしました。
この会の趣旨は、次のように説明されています。
「私たちは、泊原発の完全廃炉を求めます。北海道に住む私たちが今やるべきことは、福島第一原発の事故によって証明された泊原の危険性を訴え、一日も早く、泊原発を完全な廃炉にすることです。
そのためには、全道民が結集して泊原発の完全廃炉を求める大運動を展開すると共に、泊原発の危険性・違法性を司法の場で議論し、裁判を通じて、泊原発の問題を道民だけでなく世界の人々に訴えることが重要と考えています。」
具体的には、北電を相手とする訴訟の原告団の一員として裁判に参加します。小生自身は、この運動を通して学ぶものが多いのではと思っています。
かって小生らは、近くの清掃工場が排出するダイオキシンの危険を地域住民の皆さんと共に訴え、町をして「平成26年度末には、廃炉にする」約束をとりつけました。そして、間もなくこれが実現します。そうした経験を元に、息長く、地道に努力して行きたいと願っています。