『私のエッ!?日記』(暇爺の“ボヤ記”) 

 ~平凡な日常を画像で綴る Photo diary ~

ホスピタリティ

2021年08月22日 18時06分30秒 | 日記

 東京五輪で、バスを乗り間違えて競泳会場に来てしまったジャマイカの陸上選手に、機転を利かしたボランティアが1万円を渡してタクシーで国立競技場へ向かうよう勧め、選手は無事男子110メートル障害の準決勝に間に合い、翌日の決勝で金メダルを取った件。

 選手は後日、ボランティアに金メダル獲得の報告と感謝を伝えに行き、その動画がSNSで世界中に拡散し「心が温まる」などと話題になっていました。 

 

 

 

 後日、都内のジャマイカ大使館で「感謝の会」が開かれ、ジャマイカ大使から謝意が伝えられ「彼女をジャマイカに招待する」と発表されました。

 

 

 

 

 「人類には、分かち合い、無私無欲に親切になれる能力がある。彼女の行動は、私たちが力を合わせればどれだけ大きなことを成し遂げられるかを示した」と最大級の賛辞で称えました。

 ボランティアの河島さんは「ただ私ができることをしただけですが、とてもうれしい」と応じ笑顔をみせました。

 なかなか出来ることではなく、真の「ホスピタリティ」を見た気がしました。

 

 

 

 

 

 

 私が国際大会のボランティアに応募したのは、2017年の冬季アジア札幌大会が初めてでした。

 事前に様々な研修が用意され、とりわけ国際テロ防止のための「セキュリー対策」と、札幌を世界に売り込むための “おもてなし” の極意「ホスピタリティの理解」に多くの時間が割かれました。

 我々を「スマイルサポーター」と称し、2012年ロンドン五輪で7万人のボランティアが「ゲームズメーカー」と呼ばれ、世界中から絶賛を浴びレガシーとなった歴史に学び、札幌大会成功のカギは「おもてなしの心と最高の笑顔で安心と快適を!」「アジアの人々との繫がりを深め、平和な世界を広げよう!」を合言葉に成功を誓い合ったものでした。

 
 食や自然、四季折々のイベントなど、多くの魅力に恵まれた「笑顔になれる街」札幌を世界に売り込み、「札幌が好き!」「札幌って素敵!」という想いや、札幌を訪れた方を温かく迎え入れるといった「おもてなし」のノウハウ習得に励みました。

 

 「スマイルサポーター」は大会の顔として国際親善を果たすのも役割の一つでした!
 当時、トランプ大統領の中東和平に関する「2国家共存にこだわらない」発言で、にわかに中東情勢がきな臭くなっていた時だけに、日本の立ち位置を世界中にはっきり示す時でもありました。

 

 そんな折、配置された活動場所が女子の大回転競技会場である「サッポロテイネ」でした。

 活動内容は「輸送インフォメーション」で、アジアオリンピック評議会の役員や団長・選手・監督・コーチ・事務スタッフなどのほか、大会関係者・競技役員・メディアなどへのサポートが主な任務でした。

 

 我々のチームは国際色豊かで、中国出身のインフォメーション担当の方や韓国出身の英語通訳さんなど、皆さんとてもフレンドリーで、活動の合間にイランの選手と写真を撮ったり、とても楽しく活動することができましたが、ただ国際親善の真似事をするのが精一杯だったような気がします。

 


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