男としては手に取るのが気恥ずかしいこともなくもないこともないかもしれないかもしれなくもないかもしれないかもしれない……「おっぱいの科学」
と、まぁ、面白くも真面目な一冊。
美的でふくよかな乳房というのは、哺乳類のなかでも人間だけが持つものだそうです。
どーして、そうなったのか? 雄の好みによる性選択というのが一説にあるのだそうです。しかし、それだけではないらしく、他の類人猿では小猿は母親の毛に摑まって自ら乳首を銜えていられるのに対し、人間では母親が抱きかかえていなければならず、その姿勢では乳首が突出している方が授乳しやすい。また人間の顔は平らであるため、乳房があるほうが息がしやすい…というようなことがあって自然選択的に進化してきたという説も出てきているそうです。
といった進化のお話から始まって、おっぱいにまつわる文化、医学、疫学などなど、一読して損はないと思える一冊であります。
とくに、化学物質があふれる環境に曝されている現代、乳房の中の脂肪は、それらを吸収しやすいのだそうで、それと癌との係わりなど興味深いのでありました。
でも、そういう心配していたら今の世の中暮らしにくくなるんですよね。
う~む