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よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

風神雷神

2020-01-26 | 



面白かった!
少年時代の俵屋宗達と遣欧使節団の一人の原マルティノが語るローマまでの冒険談。
酒も煙草も女もなく、血生臭いこともなく、
ひたすらに少年たちの純真無垢な視点からの御話で、
なんとも爽やかな清涼感。

まるで見た事のように語られてリアリティはあるし
おとぎ話でもあるようだし
とにかく面白い御話しでした。

おススメ

ゾンビナイト・ゾンビ日記・ゾンビハンター・武器人間

2014-08-26 | 


ついつい手にとってしまうゾンビもの…
ほとんどが、どうしようもないほど退屈で、3倍速でなきゃ眠ってしまう内容ばかり。
残念なのは「武器人間」 予告編を見て期待値が高かっただけに
もう少しなんとかすれば面白くなったと思い残念。



銃、兵器、殺害方法についてのウンチクを羅列した本。
監督として作ったアニメが思い浮かぶ展開に、ビデオの如く3倍速で読めたらいいのにと思う遅読の自分。
そもそも、襲ってこない無害なゾンビ…って、出汁なしの蕎麦かうどんかラーメンみたいなものか?

とかなんとか文句を言いつつも、新しいゾンビモノが出たら、ついつい…ってなことになるんだろうなぁ

聖痕

2014-08-08 | 


幼少時、変質者に性器を切り取られた男性を描いた小説
のっけからの異常な出来事に筒井ワールド炸裂ってな感じです。
でも枕詞などの古語がちりばめられて、上品?かつ淡々と話しが進み、
そもそも性欲のない主人公なんで…
俗物図鑑とは対極の物語?
ところで、性欲がないといえば、草食系男子の究極の姿とでもいえるんでしょうか?
ビアンカ・オーバースタディと同じく、滅亡への世界観を表してるような…とか何とか…
自然も政治も経済も不穏であったり不透明なことばかりで、
ホントに破滅に向かっているんじゃなかろうかと思ったり
で、それも見てみたいような見たくないような…
この先どうなるんだろうかと思いつつ読了

ビアンカ・オーバースタディ

2014-08-07 | 


いやはや何とも暑いですね。
涼しげな写真でも載せりゃいいのに、まったく関係ない蜘蛛でスンマセン…



で、こうも暑いと気がかりな温暖化ですが、
その温暖化が進んだ未来と現代を行き来する物語が本書ビアンカ・オーバースタディ。

いわゆるラノベだそうです。
レジへ持っていったら『キショい』と思われそうな、手に取るには大きな抵抗がある装丁です。

それはともかく、物語の未来では生物的に虚弱になって、滅亡に向かっています。
まぁ草食系といわれる若者の進化の先にあるような…とでもいいましょうか。
いまの世相を反映した悲観的未来像なんです。

でも更にその先には、新たな未来があって、いまの若者も捨てたもんじゃないと

とか思いつつ…

寄生虫なき病 (不在による病)

2014-08-01 | 


小学生の頃、ぎょう虫検査が陽性で虫下しを飲まされた覚えがあります。
学校の先生曰く「モデルさんが体型維持のためサナダムシを飼ってるのよ、おほほほほほ」
…なんてことを聞いたことがあるような、ないような?

とにかく数十年前まで寄生虫は身近な存在だったわけですが、いまやとっても衛生的になり先進国ではほぼ駆逐。 それを境に喘息・アトピー性皮膚炎・食品アレルギーなどなど、それまで気にも留められなかった病気が多くなってきた。 
そのあたりの相関関係や因果関係について、最新の研究や症例を紹介しつつ、また自己免疫疾患を患う著者自らが寄生虫を取り込んだ体験などが語られています。

しかし、本書の内容としては、寄生虫以外の共生関係にある細菌やウイルスにも重点がおかれています。 
すなわち自然環境には様々な動植物が生息しているのと同じく、一個の人間も多様な生物(体内のピロリ菌や大腸菌などなど)の集合体であったはずなのに、近年になってその多様性が失われていることで、免疫系に異常を来たしているのだとか。

その異常には、先の様々な病の他に、自閉症などの精神疾患もあり得るそうで、大いに感心させられたところです。

ところで、
潰瘍性大腸炎を患って辞任したことのある安倍首相ですが、公には特効薬の『アサコール』で治ったのだとか。でも継続使用に問題がないのか心配だし、効果に個人差があるようで、万能とはいえないみたいです? で、まぁ、自信たっぷり「大丈夫!」と言えるのは、秘かに寄生虫治療をやってるんじゃないかと思ったりしながらの一冊でした。

この本お薦め!

地球最期の世代

2014-07-22 | 


大気中の二酸化炭素増加で温暖化し21世紀末にはメートル単位で海面が上昇する…ってのが常識になってるようです。

本書では、ある限界を超えると極地の氷河がいっきに融けだして50cm/年のペースで海面上昇するかもしれない…また様々な気候変動に見舞われる…

というわけで、タイトルは穏やかな気候で暮らせる世代は我々までという意味だそうです。

で、穏やかならざる気候の説明に海洋ベルトやエルニーニョ、様々な気候変動のメカニズムについて語られていて面白い…と呑気なことを言ってられないんじゃね! と思わせられて、読み終わる頃には、高台に逃げなきゃ、そうだ標高の高いところへ引っ越そう …てなことが頭の中で渦巻いているのです。
でも、しばらくすると忘れてしまうんですけど。
はたして、そういう気候変動をこの目で見ることになるんでしょうか?

スノーボールアース

2014-07-18 | 


スノーボールアースと称する学説が世に受け入れられるまでのドキュメンタリー。
科学者たちが肯定派と否定派に別れ熾烈な論戦を繰り広げるのですが、これがまぁ面白いのです。
「5万年前」とは大違い。
とてもスリリングです。
ところで、学者自身が著した一般向けの科学の本って、面白いのは海外のものがほとんどです。
大きなテーマを扱っていたり、その道の第一人者ってこともあるのかもしれませんが、論戦を繰り広げるうちに鍛えられて饒舌になるのかもしれません…。

さて、このスノーボールアースですが、大陸が赤道付近に集中してあった20億年以上前と7億5千万年前-5億6千万年前、大陸は海に比べ日光を反射するので、地球が冷却されやすく、何らかの原因で極地の凍結が拡大し、大陸などの遮るものがなくて全地球凍結へと進む。ところが火山活動などにより二酸化炭素濃度が高くなり、温暖化が進み劇的に高温になって氷が融ける…すると地面が現れるが、岩がCO2を吸収し二酸化炭素濃度が下がり、ふたたび同じプロセスが繰りかえされる。といったものです。

それにしても、何億年も前と一口に言ってもピンとこないものです。

5万年前

2014-07-18 | 


ベテランの科学ジャーナリストが巷の学説を基に
5万年前に150人ほどの現生人類が、ただ一度アフリカを出発し全世界に広まった。
現生人類は祖先の攻撃性を受け継ぎ小集団同士の残忍な闘争が絶えず、またネアンデルタール人とも1万5千年間闘いつづけた…
また、人類はいまなお進化し続けている…
といった内容ですが、訳のせいかどうか分からないものの、どうも堅苦しく、無味乾燥、目新しいものもなくて、正直退屈な一冊でした。