あんまりきれいに咲いていたので一句詠んでみました。
ハチ鳥の 羽音近づく 冬日和 満開のラン 愛でなつかしむ
この花を見ると、母との会話を思い出します。
もう何年も前の1月、実家のひんやりとした玄関に咲くシンビジュームがスポットライトが当あっているかと思うほど明るく華やかでした。
母は「もらったけどうまく育てられるかなあ・・・」と困り顔。
寒さが厳しい土地なので、どんな植物でも育つというものではありませんでした。
ですから、この花がかわいそうに思えたのでしょう。
それ以外にも、母はたくさんの制限の中で頑張って生きていたことを思い出します。
それに引き換え、ここは暖かくぬけるような青空が毎日見られる素晴らしい場所です。
しかし、わたしも又別の制限の中で生きています。
大変なこともありますが、今わたしの目の前には、暖かい日差しを浴びて、伸び伸び咲いているシンビジュームがあります。
不自由があったとしても、今ここにある恵みには何一つ不足がありません。
わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。
コリント人への手紙第二12:9
俳句もそうですが、日本の文化は、さりげない風体を装いながら、受ける側の想像を逞しくしてくれるのが多いように思います。ということは、どちら側に立つのも難しいのかもしれませんね~。
ホント、誰もが、色々な制限の中で生きているということですね。花もそうですが、それだけ、美しさも際立ってくるように思います。
制限という言葉から、慌てて転んで怪我をしたり、不養生で病気になるなど、自ら制限を増やしてしまうのは要注意だと、あらためて思いました。いろんな制限に出くわしますが、できるだけ前向きに捉え、減らせるものなら減らしつつ、その中で精一杯生きたいものですね。
もうすぐ春です。楽しみがたくさん待っていそうです。