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心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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外壁準真壁(室外側)

2013年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸の耐力壁は筋違いではなく、構造用面材。大建工業㈱のダイライトMS厚み12mm。
Casio_082
木造在来構法+厚み12mmで、壁倍率3.0倍。
無機質素材製品かつ透湿性(YouTubeダイライト01透湿実験mp4)があります。

何より特筆は、ご覧の様に真壁(受け材)納まり方式。
つまり、柱・横架材の面内に構造用面材を納める設計施工。

柱の外側に打ち付ける標準施工方法の大壁方式ではなく、
『高耐震性』と『超・高耐久性』を両立させる為の施工方式です。

実は私、ハウスメーカーの耐力壁や床構面の水平せん断加圧破壊試験の現場に立ち会い、大壁方式と真壁(受け材)方式の破壊性状を検証して設計施工マニュアルを作成した事がありまして、そのノウハウをN邸でぎっしり詰め込んでいます。

それに、外壁真壁方式の最大のメリットは『柱が外気に面している』事による超・高耐久性。

N邸では柱が隠れる外観意匠設計ですが、隠れて見えなくなる部分も柱が外気に触れている点では、『外壁準真壁』と呼んでも良い納まり。

よって、伝統構法建築の100%外壁真壁には劣るのだけれど、N邸の耐久性もダイライトの耐久性(N50釘かも)如何では超・高耐久である事に間違いは無いはずです。

(実は、維持・修繕が建て主さんにも容易な設計をしてあります。建て主さんには「コード付きのインパクトドライバーだけ購入しておいてください」と、設計打ち合わせをしてあります


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