心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

感性が澄んでいく。心地いいなぁ、ずーっと居たいなぁ、と思う。①

2024年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

野の趣き、里地里山の景観、自然。

草木、森、田んぼと蛙の合唱、野鳥のさえずり、梢の重なり合う音やせせらぎの音、風の香り、季節感、

ゆっくりと、とうとうと流れる時の感覚・・・、感じる、観じる。

 

均質で画一的な大量工業生産品で固められている現代の都市・住・生活環境では、

ここで得られる様な、心地良いゆらぎは無い。ほっこりとした気持ちにはならないなぁ。

 

人間が都市で生活していく為のノイズは、ここには無い。

そこで何かに急かされるこころのあり様は、ここでは無い。

 

感性が澄んでいく。おおらかな自然に包まれて。

森羅万象、平衡を感じる。魂もここでは中心に還っていく。土に還っていくようだ。

 

この環境、心地いいなぁ、ずーっと居たいなぁ、と思う。しみじみ。

 

狭山市の自宅からスクーターで30分ほど、埼玉県と東京都にまたがる狭山丘陵。

そこはオオタカも棲息する森、多摩湖・狭山湖の水源を保護する森林が残り、

環境省の《生物多様性保全上重要な里地里山》に指定されている地域。

 

2024年4月27日(土)、その東京都側にある【狭山丘陵の6つの都立公園】のうち、

野山北・六道山公園》の里山民家・岸田んぼ・入谷戸で、たたずんできました。

 

パンフレットPDFはこちら

 

既にカエルの合唱に包まれた里山民家の景観。いいンですよね~ε-(´∀`*)ホッ

母屋(おもや)、蔵、周囲の緑、

そしてスタッフやボランティアの皆さんのウェルカムボード、素敵ですよね~ε-(´∀`*)ホッ

木組みの門。ヒューマンスケールで、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

母屋。江戸中後期の名主格の農村住居で、狭山丘陵南麓の民家を新築復元との事。

茅葺屋根、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ  防火やメンテは大変だけど、いいものはいい!

真壁で土壁、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ もちろん木舞下地。

古民家100年超の高耐久の秘訣のひとつ。

土間の三和土、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ コンクリートやモルタルと質感がまるで違うし。

構造材現わしの渡腮梁組、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ 古民家100年超の高耐久の秘訣のひとつ。

過去記事【2006年8月27日 わたりあご③】参考まで。

釘を使わない・釘に頼らない木組み、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ 

古民家100年超の高耐久の秘訣のひとつ。

(かまど)、掛け花、一輪挿し、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

ちなみに、私が子供の頃、奈良県磯城郡の母の実家(おばあちゃんの家)は、まだ竈だった。

囲炉裏、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

陰影礼賛。いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

映画の中の風景みたいで、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

『カチッ、カチッ、・・・』のんびりした時を刻む様な音のする柱時計。いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

畳、漆喰土壁、床の間と生け花、竿縁天井、端午の節句の飾り、和服、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

縁側、和紙の明かり障子、板の雨戸、いいよね~ε-(´∀`*)ホッ

木造伝統構法の納め方のひとつ。自然石と栗の土台と柱と貫の小根ほぞ。木組み。

戸袋も木組み。木の臼は関東風。関西は石の臼が主流かな。土壁の風化具合がいい!

縁側下。床下の通風が縦横無尽に行われる作りが古民家100年超の高耐久の秘訣のひとつ。

現代の木造住宅はコンクリートの立ち上がりに土台を敷くので、床下にこもる湿気で短寿命。

深い軒の出、樋ではなく雨落ち。いいよね~ε-(´∀`*)ホッ  

古民家100年超の高耐久の秘訣のひとつ。

古民家といえども人工物。だけど、自然素材、生物材料を手塩にかけてハンドメイドで作ると、

どうしてこうも有機的なほっこり感が醸し出されるのか! 本当にいいよね~ε-(´∀`*)ホッ。

 

里山古民家の裏に広がる田んぼへ。入り谷戸へ散歩。

途中の木橋の上や、せせらぎに居た野鳥たち。

つがいで、そばで見ていて、ほっこり (*´ω`*)。

素晴らしい里地里山の環境で、とても癒されました。 ε-(´∀`*)ホッ

次回はウチの柴犬のふくを連れてこよう!

 

市町村レベルでも、野の趣きのある茅葺屋根の《あずまや》でいいので、

例えば市民農園や朝のラジオ体操兼ゲートボール場の様な身近な所にも整備してくれないかなぁ。

 

 

 


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