心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

合わせ硝子防災防犯タイプ

2013年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸サッシのガラスは全て防災防犯ガラスを使用しています。

そこで、防災防犯ガラスの説明について、旭硝子㈱のHPはこちら。板硝子協会のHPはこちら

また、『ラミセーフ®セキュリティ』(合わせ硝子防災・防犯タイプ)の、メーカーHPはこちら

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これらのセキュリティ対策により、N邸では雨戸を採用していません。
雨戸レスによるコストダウン達成と、外観がすっきりしたシンプルなデザインになりました。

雨戸は建て主さんのお母様があまり好みではないとの事でしたので、喜んでくださっているようです。


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内装工事進む。PS編

2013年10月30日 | 日記・エッセイ・コラム
PSとはパイプシャフト、パイプスペースのこと。
主に設備配管の為の縦坑の事ですが、N邸では2階に横坑も設計しています。

メンテナンスの容易性を考慮して、化粧の杉の無垢パネルを化粧ビスで施工しています。
つまり、PS壁の取り外し・取り付けがDIYで出来るのです。

画像は2階キッチンへのパイプシャフトの場合。
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この直上にキッチンがあるのです。
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N邸は野縁を組んでの天井が無いので、天井懐(ふところ)がありません。

一般住宅の天井懐に各種配管・配線を通すのに比べ、平面計画(エスキース)の段階から上下階での整合性に考慮しなければなりません。難易度の高い設計です。

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画像撮影場所はトイレになります。つまりトイレ内に2階キッチンの為のPSを設計しています。
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点検口は設けていませんが、パネルのビス施工により、内壁を壊すこと無く配管が露出します。
天井廻り縁と床巾木も着脱を考慮しているので、ビス施工です。

建築に比べて耐用年数が短く、不調をきたし易い設備系の維持管理を考慮した設計です。パイプ交換の必要がある場合に壁を壊さなくて済むので、ランニングコストが下がるメリットもあります。


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空気の通り道⑬排熱窓とガルバ外装材

2013年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/07/25空気の通り道⑪排熱窓の外観位置】及び
バックナンバー【2013/10/05外観が見えてきました】の続編。

夏が過ぎればあれほどバテバテだった猛暑を忘れてしまうのも人の性(さが)。
排熱窓は換気窓として、秋も冬も春も、室内温熱環境の良好化の為に機能しています。

東側は家屋が建っていて、立面図通りの全体を見る事が出来ません。
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大垂木は杉、破風板は椹(さわら)です。起り屋根が良い感じでしょう?

東側と西側の両サイドの排熱窓廻りにガルバ外装材が張られました。
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デジカメ画像では妙に色のコントラストにメリハリがありますが、実際はそれほどでもありません。

木部は塗装しないので紫外線の影響で徐々に黄味が淡くなっていき、穏やかな色彩に退色した後、相当の年月を経て黒く変色しますが、ガルバの鮮やかな色はそれほど退色しないものです。

1階部自然素材の焼き杉の古色蒼然とした趣とはまた異なる風情の2階部になります。


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留め付けビスの設計・デザイン

2013年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム
アトリエ一級建築士として、焼き杉目板留め付けの化粧ビスも設計・デザインします。

N邸建て主さんのDIYメンテナンスを踏まえ、材質の選定と意匠も熟考しました。

材質はオーステナイト系ステンレスXM-7。雨仕舞いの為のポリオレフィン系パッキン付き。
耐食性・強度はSUS-304と同じ、ポリオレフィン系パッキンは耐候性が抜群に良い。

層間水切り板金モールを境に、2階部がガルバリウム鋼板、1階部が焼き杉。
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ビスの色はSSブラック。焼き杉に対して目立たせない様にするものの、連続する凸部をメカニカルなアクセントとしてさりげなく主張させるデザイン。


1階部水切り板金付近部。
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撮影時点での目板の施工はまだ途中段階。
雨に濡れた焼き杉の、しっとりとした風情もまた良いものですね。


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焼き杉の目板の施工

2013年10月26日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸1階部外装材の焼き杉目板(めいた)の施工が始まりました。

バックナンバー【2013/9/2建て主さん参加型施工】で細工した材(目板)の取り付けです。
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目板により焼き杉外装材表面に凸凹のレリーフ(彫刻ではないけれど)が出来、陰翳が出ます。
微妙な光の移ろいや綾による建物の彩り。


バックナンバー【2007/5/16豊かな住まいについて②】でしたためている『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』。そのピアニッシモの美しさを建物に纏わせるデザイン。


こちらの画像が目板取り付け前。
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こうして比べてみると、随分平板な印象さえしてくるから不思議ですね。
自然素材なので、目板無しでも存在感充分なのですが。


バックナンバー【2013/8/31メンテナンスを前提とした設計・施工】での画像。
説明はバックナンバーをご高覧ください。
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目板は焼き杉の突き付け部を覆う部材です。本体のステンレスビスも目板によって隠れるわけです。もちろん目板の留め付けもメンテナンスを考慮して、化粧ビスです。


やわらかな建築をめざして。


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雨仕舞いの良否は雨の日に見る

2013年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム
雨仕舞いのうちの、板金工事について。
雨の日に見た方が施工の善し悪しが一目瞭然なので、良いと思います。特に設計監理者。

バルコニー地覆板金はガルバリウム鋼板。柱へは社寺建築仕様の根巻き方法プラス裏側コーキング(紫外線で劣化させない為)の用心さで雨仕舞いを行っています。
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ルーフバルコニーの排水ドレン出口の半円筒状の物が『飾ります』、縦樋との合流部が『寄せます継手』。

ちなみにバルコニー地覆と柱部の詳細画像。
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社寺建築仕様の板金の巻き方。ガルバ裏側にはコーキング。裏側なので紫外線劣化しません。

地覆板金は水切りも兼用。よく水が切れています。
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N邸バルコニーは巷の一般住宅の壁立ち上げ式と異なるので、設計、施工管理、監理と、細心の注意を払って用心深く雨仕舞いを行っています。

何度か台風や大雨に見舞われたのですが、現時点で何処も雨漏れや雨滲みもなく、磐石です。

ちなみに、画像撮影日は台風接近に伴う前線の影響で、大雨でした。


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雨樋(縦樋)が取付く

2013年10月24日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/8/19雨樋(軒樋)が取付く※縦樋は仮設】以後、
仮設だった縦樋が施工されました。(バルコニー絡みの一部はまだ仮設のまま)
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雨樋の材質も耐久性重視により、最もポピュラーな『塩化ビニル系』ではなく、ガルバリウム鋼板。
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経年変化で『ぐにゃ~』と歪んだり亀裂が入ったりで雨樋の体をなさない塩ビ系と比べると、ガルバは長持ち。(ステンレスが最上級ですが)

雨樋で耐用年数の低い製品や簡便な施工方法を採ると、破綻した時に、一気に建物本体も雨漏れで劣化してしまうので要注意。

何しろ高所。一般の方がマメにメンテナンス出来る部位ではありませんから。


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物干もデザインします!

2013年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
アトリエ一級建築士として、物干もデザインします!

N邸の設計では、物干と夏季外付けブラインド掛けを兼用する吊金物も設計しています。

中央が吊金物の付け根の金物。ステンレスSUS-304製(金物、ビス双方)なので、耐食性もOK。
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取り付けは設計者である私です(^-^)

黄色い楕円で囲んでいるところが【夏季外付けブラインド掛け&物干】吊金物。
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生活実用上の機能性、夏季日射遮蔽効率性、デザイン性を勘案して、外観の調和を考えました。

物干は市販品の取り付けが圧倒的多数で、実用上の機能のみを考えた『取って付けた』外観意匠になってしまうのが興ざめ。

そこで私はホームセンターやインターネットショップで購入出来る各パーツの組み合わせで、外観意匠と調和する様にデザインしました。費用も市販品を購入して取り付けるのに比べ、何と3万円以上安価に!

竣工直前に残りの部分の取り付けを行います。設計者として、とても楽しみo(^o^)o


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裏側に廻り込む水とその対策

2013年10月22日 | 日記・エッセイ・コラム
雨は必ずしも上から降るだけではありません。
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瓦の裏側、軒樋の下側、鼻隠しの下端にも、この様に廻り込みます。

そこで、バックナンバー【2013/6/29瓦施工の側部を見る。伝統構法の雨仕舞。】を参考。
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伝統の瓦屋根では、裏側に廻り込む水もこの空気層・通気層がある事により、天気が回復すればすぐに蒸発します。つまり木材にとって最も好ましい乾燥状態に、すぐに戻るわけです。

反対に野地やルーフィングと屋根葺き材が密着している場合やコーキングで塞いだ場合、毛細管現象や防水剤の劣化で回り込んだ水は逃げ場を失うので、いつまでも内部に留まる事になります。湿潤状態の長期化は、あらゆる建材にとって、耐久性がガクンと落ちる事態を招くわけです。

濡れても、すぐに乾燥状態に戻る建築的仕組みを作っておけば、建物は長持ちします。
但し、水に強い樹種を用いる事が前提。N邸の鼻隠しは椹(さわら)、国産の無垢材。

長持ちさせる為の工夫を随所に凝らした、N邸設計施工です。


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仮設雨樋から滝のような雨水

2013年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム
10月20日の日曜日。N邸建築現場の天気は低気圧の通過に伴う大雨。
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現場には朝9時位に到着。その時点で既にどしゃ降り。道路もご覧の通り。
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2階部ガルバリウム鋼板外装仕上げ工事も、そろそろ終了します。

画像にも降雨が写っていますね。私の靴の中は既にびしょびしょ(>Casio_045
足場の解体は10月26日(土)を予定しているそうです。

仮設で設置してある縦樋からは、滝のような雨水が落ちていました。
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土地探しは大雨や台風の日に行くとその土地の雨や風による実情が見えるのと同じで、建築も気象状況が厳しい時に行くと、設計施工上の様々な事象が目に見えて理解出来ます。

用心深い設計と、確かで丁寧な施工により、現時点でのN邸の雨仕舞いは磐石です。


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内装工事進む。玄関ニッチ壁編

2013年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸ではニッチ壁を玄関ホールに設けています。
日々の暮らしをさりげなく豊かにするものとして、現代風で良いですよね。

壁下地ですが、ここはさすがに石膏ボードを最小限に継ぎ接ぎして作っています。
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壁上部は曲線で設計しました。そこから出ているコードは照明器具用。

玄関ホールと廊下、階段は併設しているので、全ての住居内動線の経由地点。
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ちなみにこのニッチ壁真下の足で踏まない床部分のベタ基礎下に、鎮め物を納めました。
ご家族にとっての精神的中心位置。つまり五重塔で言えば、心柱に相当する箇所にあたります。

棚板は曲線状。杉の無垢板、赤身の無いプレーンな材。
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主役はこのニッチ壁に飾られる物なので、建築側がでしゃばらない様にしています。

参考ですが、トイレには収納の為のニッチを設けています。
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こちらは、狭いスペースを出来るだけ広く使える様にする為のもの。

ニッチの用途も使い分けるわけです。


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内装工事進む。居室編

2013年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム
居室の内装下地工事も着々と進行しています。

継ぎ接ぎの無い石膏ボード施工の丁寧さや、しっかりした養生をご覧頂きたいと思います。
但し、平日の現場作業中の撮影なので、未整理整頓はご容赦願います。

1階部
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壁に立てかかっているのは床養生ボード。シックハウスの原因の1つであるホルムアルデヒドを吸着する効果があるそうです。メーカーサイトはこちら

N邸は無垢材のみの使用。合板ベースの建材に比べ、ホルムアルデヒドの建材からの放散は極微量です。(実は無垢材からもホルムアルデヒド等のアルデヒド類は極微量放散しています。三重県科学技術振興センター林業研究部提供の参考資料はこちら。)

1階部
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1階部
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石膏ボード切断加工部屋の床ブルーシート養生は、切粉で汚れないようにする為。几帳面で丁寧な施工を垣間見る事が出来、建て主さんは安心なのではないでしょうか。

2階部。1階部同様のブルーシート床養生。
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シート上に山積みされている物が、原則1枚物貼りにより廃棄処分となる石膏ボード端材。これを『施工がやり易い』とか『勿体無い』からと継ぎ接ぎだらけで施工してしまうと、後々の壁仕上げ材のクラック発生につながるわけです。

2階部
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2階部
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三角形部分の石膏ボードも継ぎ接ぎせずに、1枚物で貼っています。たいへん望ましい施工です。

2階部俯瞰。
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内装仕上げ工事が楽しみになってきました♪


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内装工事進む。階段室編

2013年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸階段室。明るくて開放感が出るように設計しました。
施工面では丁寧な石膏ボードの貼り方を見て頂きたいです。ほとんど1枚物貼りです。

階段側板(ささら桁)の斜め材が無い、シンプルですっきりしたデザイン。
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建て主さんの要望『明るくて開放感のある家』と『冬は隙間風が無く、夏はエアコンになるべく頼らない風通しの良い家』を形にしています。

画像左側の窓は手動オペレーターハンドルによる開閉式。
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2階平面方向と1階垂直方向との双方向通風を計画しています。入隅部の電気配線にも注目。入隅用半間接照明器具を設置します。(真壁なので配線が大変。電気屋さん、ご苦労様です。)


正方形窓は採光の為のFIX窓。ペアガラスかつ防犯ガラス。
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北窓なのでカーテン不要。太陽の移ろいに影響を受けない安定した明かりが得られます。


1段目を踏み出す時に見上げると、この窓の採光の大きさが理解出来ます。
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玄関ドアを開けると光や風が注ぎ込んで来ます。


玄関ホールから階段室を見る。
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『明るくて開放感のある家』の玄関ホール。階段下収納の上部は壁吹き抜け。


※参考画像。設計者CAD図面【階段室展開図】by JW-cad。
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著作権や建て主さんのプライバシー保護の為、画質を落としています。


階段手すりの設置は、まだしばらく先になります。


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内装工事進む。収納編

2013年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸では、メンテナンスの容易性と共に、DIYの容易性も考慮した設計を行っています。
建て主さんDIYセルフビルドによる住まいへの愛着度向上と、コストダウンにも努めています。

収納内は全て『杉接ぎ(はぎ)板集成パネル(無垢材)』による壁仕上げ。下地位置に関係なく何処にでもビスやネジが効くので、建て主さんの好みに応じたDIYが簡単に出来ます。

玄関収納(靴箱)箇所。画像中央の板張り部分。
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竣工迄には木製建具を取り付けるので、直接は見えなくなります。

居室部A収納箇所。画像右側の板張り部分。
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コストダウンと収納内通気を考慮して、竣工時点では建具を設えない計画。カーテン等の簡易パーティション取り付けを建て主さんDIYで行う予定です。

居室部B収納箇所。画像右側の板張り部分。
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居室部A収納箇所同様、簡易パーティションを建て主さんDIYで取り付ける計画です。

WIC部。直上がUB。(画像は石膏ボードを貼る前に撮影したもの)
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縦PSをここに設計。建物で最も結露し易い部屋にあたる為、階段下収納同様、調湿建材しか用いません。空気の流れによる結露防止対策で、24h換気扇を最も結露し易い部位に設けています。

専用収納箇所。電気配線の大動脈をここに集め、分電盤を設置します。
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実施設計で棚位置と高さを設計図に記載してありますが、建て主さんの好みに応じたDIY棚設置も簡単に出来ます。(但しこの部位では電気配線に注意しなければいけませんが)

パントリーとロフト。(画像は石膏ボードを貼る前に撮影したもの)
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ここにも建具は設けずに、カーテン等の簡易パーティションの予定。

竣工時以後、建て主さんが実際に暮らし始めた時に、建具屋さんの出番があるかも知れません。
丁寧で真面目な仕事をしてくれそうな建具屋さんのようですから。

バックナンバー【2013/7/20いいね!伝統構法による粋な現場看板♪】参考。
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これ、建具屋さんの作品です。


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内装工事進む。階段下収納編

2013年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/9/28階段下収納】参考。

壁仕上げ工事前の下地の施工が着々と進んでいます。

居室側の階段下収納。
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この後、電気屋さんが24h換気扇の穴開け、大工さんが階段下を化粧板で仕上げます。ただでさえ収納内は湿気が貯まる箇所。N邸は居室以外も真壁なので大壁に比べて建物が長持ちします。

居室側の階段下収納位置関係。
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現場監督の指示か塚田大工さんの判断かは質問しませんでしたが、石膏ボードは継ぎ接ぎ無しの1枚物で施工してくれています。巷では狭い箇所は施工がやり易い様に継ぎ接ぎしてしまう事が多いので、とても丁寧で望ましい貼り方です。

私見ですが、石膏ボードの貼り方こそが施工会社の体質、大工の人間性や技量が最も現れるものと、私は確信しています。『どうせ隠れるから』と、継ぎ接ぎだらけでしかも平気で5~6分(15mm~18mm)空かせて施工させる会社や大工を見てきましたから。

では何故継ぎ接ぎが良くないのか?
それは、壁仕上げ材のひび割れ発生の原因・要因になるからです。

対して1枚ボードが何故良いのか?

それは最終壁下地の挙動が無い(ゼロではないが)からです。つまり、引っ張られたり、捻れたり、押されたり、膨らんだりしないので、壁仕上げ材がその影響を受けないからなのです。それに耐力壁効果も期待が出来る点。

壁仕上げ材にひび割れを発生させたくなければ、最終壁下地を1枚物で施工した方が断然良いのです。施工時間が少々多くかかったとしても。

『早い』に対して『遅い』、『安い』に対して『高い』は、それぞれ何らかの理由があるのです。
N邸は、壁下地の石膏ボードの貼り方1つにしても、上記の理由で、高品質なのです。

玄関側の階段下収納。
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階段1段目迄フルに収納空間として活用します。

玄関側の階段下収納位置関係。
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『靴箱』は別にあり、たっぷり収納空間を確保しています。


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