心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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真壁(室内側)

2013年07月11日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸室内側の壁は真壁。柱や梁が見える構造材現わし仕上げです。
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真壁・構造材表わし仕上げの性能的最大メリットが、高耐久性。
しかも設計次第によって、超・高耐久性能が実現出来ます。

無垢の木は、構造用面材やせっこうボード等で囲ってしまうと、通気が妨げられ、断熱や透湿・排湿との兼ね合いで、耐久性がガクンと落ちる特徴があります。大壁仕様の構造的短所です。

それに較べ、囲わない真壁仕様は構造材の通気が妨げられる事が無い為、木が長持ちする特徴があります。短所は大壁仕様の様なロープライスにならない事。手間がかかってしまうからです。

この画像でも、真壁下地の受け材が見られますが、大壁仕様では受け材がありません。
柱が受け材であり、直接ボード等を釘打ち・ビス締め・接着材塗布するからです。

構造材現わし仕上げは、施工面に於いては、職人が手を抜けない事も意味します。
真壁の家は、特に大工の腕と人間性が良い人でなければ、美しく仕上がりません。

建て主さんの請負工務店選定基準は、誠実で正直な施工に努めてくれる事でした。


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