心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

ブルックナー交響曲第8番のいざない

2013年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム
2013年の大晦日。

ブルックナーの交響曲第8番にいざなわれて。
朝比奈隆指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団(1994年7月24日)。

_0005_2


Img_0004


Img_0005

私が一番好きな交響曲の、一番好きな演奏。
正に再現芸術。

とても美しく、崇高な世界へ連れて行ってくれる名曲の名演奏。
私にとってこの演奏に触れる事は至高な、宗教的体験といってもいい時間。

第3楽章アダージョの深い、本当に深い”瞑想”の後、一瞬天上を垣間見た様な美しい音楽。
『天上の世界の夕日って、こんな感じなのではないか?』と想像してしまう程の、至福な時間。

今年一年、私の家族は健康に過ごす事が出来ました。
この交響曲を聴きながら、森羅万象に感謝です。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、NHK『ゆく年くる年』をテレビで見よう。
私、この番組が大好きです。

2014年が素敵な年になりますように。



バイロイトの第九 Delta盤

2013年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム
フルトヴェングラー指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団によるベートーヴェン交響曲第9番。
1951年7月の演奏。今から62年前!
その録音の第2世代復刻盤。

Photo

私が一番好きな”第九”の演奏。

通常、古いアナログ録音の復刻にはフィルタリング機器をローラー的に用いるらしい。
そうする事で手間をかけずに済む。しかしながら本当に大切なものまで削ぎ落としてしまうらしい。フィルタリング機器を使う以上、それは避けられないそうである。

そこで、『第2世代復刻』。

このCDを製作販売しているデルタ社によると、その復刻術は”伝家の宝刀「究極の手段」”との事。何をしたかというと、明らかにはなっていないが、技術者の途方も無い”手仕事”によるノイズ除去等の仕事らしい。

とにかく素晴らしい音!今迄聴いていた盤とは別次元の音である。

現代という時代に、魂を込めた仕事をしてくれたデルタ社と技術者に、スタンディングオベーションBRAVO!

今回記事はバックナンバー【2005/12/10第九交響曲】ならびに【2005/12/13バイロイトの第九 OTAKEN盤】の続編。ということで、私は現在、第九はこのデルタ盤を愛聴しています。

しかしながら、盤の違いはあるにせよ、何度聴いても素晴らしい感銘を受ける演奏です。

現在の録音と比較してしまうとさすがに貧弱な音ですけど、私はオーディオマニアではないので、この演奏の素晴らしさ以上の演奏に出会えていない以上、この演奏が一番好きです。




2013年の締めは直径57cm長さ5.4mの栗の原木丸太の大黒柱

2013年12月29日 | 日記・エッセイ・コラム
アトリエ一級建築士としてN邸設計者である私は、大工でもあります。
今年の締めは、元口直径57cm、長さ5.4mの栗の原木丸太の大黒柱の墨付けと刻み(加工)。

木造に造詣の深い建築設計事務所による、住宅のプレカット手加工仕事です。

私はこの様な仕事ばかりを行ってきたので、お手のものです(・・・が)。
20131226124051
私自身、3年ぶりかな。 過去、おそらく10~15本以上はこなしてきた原木丸太の通し大黒柱。

今回は久しぶりである事と不慣れな環境下での仕事だったので少々時間も多くかかりました。
20131226124152
施工について実際に手掛ける事の無い人は、簡単に言うんですよねぇ

仕上げは名栗仕上げ。数寄屋建築での細い木割では結構行うのだけれど、何せ巨大材。
20131226124548
巨大材でのこの仕上げ、二度とやりたくない程、重労働


普通の大工さん、こんな仕事しないよねぇ~


2014年新春。木造住宅の大黒柱として再び大地に対して立つ(建つ)大きな栗の木。
家族の成長を見守り続ける存在になるのですね。


さて、私はというと年末年始の休み期間中は【振れ隅木】の製図仕事をします。
しかしながら、これから妻の引率で、年末年始の買い出しにポーターで出動です。


ダンナも大変なのだ


天皇杯サッカーもライブで見たいなぁ



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村


冬は陽当りの良い家がやっぱり一番!

2013年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム
冬は、やっぱり何と言っても陽当りの良い家が一番

前回記事が証明している通り、冬、N邸室内は陽当りだけで春のポカポカ陽気の気温。


朝9時頃のN邸リビングの陽当り。
Casio_063_2

正午少し前頃のN邸リビングの陽当り。
Casio_146

午後2~3時頃のN邸リビングの陽当り。
Casio_169

この様に一日中、陽当りの良い家。
冬の太陽の恵みを最大限取り込む設計は、計算通り。

電力や化石燃料を使用する暖房設備は一切ありません。
太陽さえ照れば、設計施工次第で、快適な室内空間を実現する事は可能なのです。

そして、取り込んだ日射熱を出来るだけ逃がさない温熱環境設計。
断熱性能の高さは、最高の省エネ基準で設計しています。


『四季と寄り添う住まい』パンフレットより。
Img_0009_2


『夏涼しく冬暖かい家』
半年後には、夏涼しい家を証明したいと思います。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村








N邸データ。 快晴 14時30分頃 外気温9.6℃ 室内気温18.4℃。暖房設備一切無し。

2013年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

『冬暖かい家』の証明。

簡易な機器ですが、N邸室内外の気温・湿度を測定しました。(建物完成内覧見学会時)

18.5℃ 13時45分 日影 2階キッチンカウンター上(2階FLより約85cm上)
Casio_152

9.6℃ 14時35分 日影 北バルコニーデッキ床上にて測定。
Casio_176

18.4℃ 14時16分 日影 2階キッチンカウンター上(2階FLより約85cm上)
Casio_175

19.5℃ 15時11分 太陽光が当たった状況  2階キッチンカウンター上
Casio_178

18.2℃ 16時00分 日影 2階キッチンカウンター上(2階FLより約85cm上)
Casio_179

16.7℃ 17時00分 日影 2階キッチンカウンター上(2階FLより約85cm上)
Casio_210

16.0℃ 17時25分 日影 2階キッチンカウンター上(2階FLより約85cm上)
Casio_228

画像は無いのだけれど、
12月15日(日)
AM 9時09分 室内気温 10.3℃ 湿度48% 日影 2階キッチンカウンター上
AM 9時28分 室内気温 10.0℃ 湿度47% 日影 1階西側居室床上
AM 9時35分 室内気温  9.4℃ 湿度46% 日影 1階東側居室床上
AM 9時41分 室内気温  9.4℃ 湿度47% 日影 1階中央居室床上
AM10時00分 室外気温  7.8℃ 湿度46% 日影 2階北バルコニーデッキ床上

12月14日(土)
PM11時03分 室内気温 13.5℃ 湿度47%


本格的な機器による測定ではないものの、N邸の温熱環境性能の一部を数値により実証。


暖房設備は一切ありません。
陽当たりだけで春の陽気の室内が実現。


カーテンを上手に活用すると、更に冬の温熱環境の良好化が達成されます。


まずは、『冬暖かい家』を証明するデータ。




ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村








N邸建物完成内覧見学会を行いました

2013年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム
2013年12月14(土)、15日(日)。  N邸建物完成内覧見学会を行いました。
Casio_173

この『現場のぼり』は妻の手作り。案内の地図も妻によるものです。
Casio_182
かなり好評で、『奥様に宜しくお伝えください』と、ありがたいお言葉を頂きました(´∀`)

『暖かい家ねぇ~(*´∀`*)』『広ぉ~い(´∀`*)』と、来て頂いた方々は皆驚かれていました。
Casio_177
ご来場いただきまして、ありがとうございました。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村


N邸建物完成内覧見学会のお知らせ

2013年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム
【N邸建物完成内覧見学会のお知らせ】 ※クリックで拡大

Img_0002

日時   2013年12月14(土)、15日(日)  午前10時~午後4時
      
場所   茨城県土浦市西並木町

問い合わせ先 小嶋基弘建築アトリエ一級建築士事務所 電話04-2956-0245

当日の問い合わせ先 小嶋基弘携帯 090-4796-0648


現場案内図(広域) ①の表記場所が建築現場 ※クリックで拡大
4jpg


現場案内図(中域) ①の表記場所が建築現場 ※クリックで拡大
3jpg
土浦北ICから車で約3分。


現場案内図(現場付近) ①の表記場所が建築現場 ※クリックで拡大
5jpg
国道125号沿いFoodMarket KASUM 並木店(スーパーマーケット)から徒歩で約3分。



むくりのある日本瓦屋根に大きなバルコニーデッキが目印の新築住宅です。


建て主様のご厚意により開催させていただきますので、
ご見学の際には大切にご覧下さいますよう、お願い致します。


プランはプライバシー情報の為、当日お越しいただいた方へ会場での配布とさせていただきます。
ご了承ください。









北バルコニー着々と。

2013年12月08日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/11/13北バルコニーの上棟】の続編。
耐久性については、バックナンバー【2013/11/27イペの耐久性考察】参考。

イペのデッキ張り。
Casio_013
デッキ床と屋根瓦が近いでしょう?
ヒューマンスケール設計により、屋根瓦を単なる雨仕舞いだけとせず、意匠としても考慮。


軒の出は1.2m。低くて深い。陰翳礼讃。
Casio_005
面積も大変広く、開放感満点です。


四季と寄り添う住まいの1つのエッセンス、環境との共生。
Casio_043
周辺環境と対峙せず、街並みに溶け込む様な配慮を行いました。


南バルコニー、西バルコニー同様のバリアフリー床構造。段差5mm以内。
Casio_014
室内と屋外との境に穏やかな緩衝空間を纏わせる事で、空間の広がりを演出。
バックナンバー【2012/7/7環境共生住宅の設計にあたり】、【2012/6/11開放的な間取りのヒント】も参考になさってみてください。


下部は玄関ポーチ兼車庫。屋根を架けて濡れない様にしています。
Casio_042
まだ、ブルーシート養生を行っているので、見上げの意匠のお披露目はまだ。

さて、いよいよ竣工目前。


**************************************************


N邸完成内覧見学会のお知らせ

2013年12月14日(土)、15日(日)の2日間、N邸完成内覧見学会を行います。(外構は除く)
建築地は茨城県土浦市、常盤自動車道の土浦北I.C.から約5分の所です。

詳細は翌日のブログに掲載予定です。
設計図面120枚に及ぶアトリエ一級建築士設計の家を、実際にご覧頂きたく思います。


建て主さんご家族のご厚意に、感謝申し上げます。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村







バリアフリーすのこ

2013年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム
バックナンバー【2013/11/1大工さんは何を作っているのでしょうか?】の続編。

答えは、ルーフバルコニーに敷く『床バリアフリーすのこ』でした。(^-^)凸

材種は椹(さわら)。桧に似た木で、耐水性の高い樹種です。

FRP2プライ防水のN邸ルーフバルコニー。上部は全て屋根が覆っています。
Casio_006
側溝付き。床だけで言えば、現代の住宅では標準的ともいえるアイテムですね。

さて、アトリエ一級建築士は、そこにすのこを敷き込みます。
Casio_010
1ユニット目。

2ユニット目。
Casio_012
居室側は畳敷き。畳はまだ未施工。

3ユニット目。
Casio_014
合計4ユニット(画像では3ユニット迄)を敷き込み、全て椹のデッキになります。

すると、FRPでは無機質で面白みの無いルーフバルコニー床が、一転!
Casio_019
バルコニーそのものがヒューマンで魅力に満ちた空間になると思いませんか?

足元を気にせず、外履きに履き替える事もなく、気軽に行き来が出来ます。
Casio_027
バルコニー空間を室内空間の延長として発想しています。


室内と屋外との境に穏やかな緩衝空間を纏わせる事で、空間の広がりを演出。
四季と寄り添う住まいの1つのエッセンス。


バックナンバー【2012/7/7環境共生住宅の設計にあたり】、【2012/6/11開放的な間取りのヒント】も参考になさってみてください。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村