心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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空気の通り道③

2013年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム
N邸屋根軒下の天上見上げ。
軒の出は標準で1メートル、最も深い部分で1メートル20センチあります。
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左側スリットが軒天からの外気導入口。右側スリットが外壁通気口。

防虫の為のステンレスパンチングメタルが途切れる事なく、一直線に連続しています。
意匠設計により、市販の換気部材製品の取り付けでは無く、素材から加工して頂きました。

反対に、屋根の上側から見た【外殻通気システム】のスリット箇所。二重屋根構造の一重目。
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左側が外壁通気用、右側のパンチングメタル部が軒先の外気導入用。

【空気の通り道①②③】の3本の矢で、外殻通気システムを機能させます。

今回、建て主さんの一番の要望は耐久性。

そこで、高耐久を超える”超高耐久”として、一体打設ベタ基礎、無垢材、構造材現わし、屋根、深い軒の出、壁、調湿素材の活用、等々のパッケージ・システムとして、真壁構造と外殻通気を採用しました。

壁は後述するとして、屋根の2重構造は1重に較べ、断熱・通気・雨対策で大変優れます。
温故知新に加え、新技術、素材、構法、工法を融合して、次元の高い性能を獲得しています。

請負工務店の施工管理も、この様にしっかりと行ってくれています。
建て主さん本人も画像で確認出来るので、誠実かつ正直で、大変良心的な施工です。



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