心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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空気の通り道④起り通気垂木

2013年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム
屋根断熱材《ネオマフォーム》の上の木材が、二重目の屋根の為の垂木。
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意匠設計として”起り”(むくり)を施しました。やわらかな建築を目指したからです。

バックナンバー【2012/05/30やわらかな建築・私が残したいものより。
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起り屋根と直線屋根のスカイラインを比較してみて欲しい。
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断熱材と起り通気垂木との空間を、土台下及び軒先外気導入スリットから上昇空気が流れます。

【外殻通気システム・屋根】では、断熱効果が更に向上。特に夏、”空冷”になるからです。
更に断熱材継ぎ目の防水気密テープ貼りにより、防水性と気密性(断熱材の補完作用)もアップ。

二重屋根は一重屋根に較べて遥かに高性能・超高耐久。メリットずくめです。

ちなみに、ネオマフォーム断熱材の厚み9cmは、4.5cm厚+4.5cm厚の2枚重ね。

性能低化につながる『目地の重なり』を避ける為に、設計図で【屋根断熱材割付図上段】と【屋根断熱材割付図下段】を作図して、施工を依頼しました。

起り通気垂木は設計で全寸法を出して、塚田大工さんに作って貰いました。現場加工一切無し。
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