我が庭を見ていると、いまの時期は植物の成長がことのほか著しいようです。
散策中に見る花々や樹々の様子も、二日か三日に一度ぐらいしか通らないと、すっかり変わってしまっていることがあります。
とくに今日のように雨が降って上がったあとなど、前日まで緑一色でしかなかったところに鮮やかな花が咲いている、ということがよくあります。
我が玄関先に自生している茗荷(ミョウガ)です。
今月初め、一つが芽を出したのを認めたと思ったら、まるで雨後の筍さながらに、次々と芽を出しました。
野の花を眺め、ときどきしゃがみ込んでカメラに収めたりしながら散策しています。
ハルジオンとかヒメジオンとかいう花の名を耳にすることはあっても、どういう花なのか知りませんでした。
音だけで聞いていると、「ハルジョーン」と聞こえる場合もあるので、外来植物で、漢字表記などとは無縁の花だと思い込んでいましたから、「春紫苑」と書くのだと知って、妙に感慨深いものがあります。
マーガレットを小ぶりにして、花弁を糸のように細くしたこの花なら、ずっと名前を知らぬままでしたが、何度も見たことがあります。
これは少し離れた場所。幅50センチもないような小川(用水路か?)のほとりに咲いています。
春紫苑の説明に、ピンク色の花を咲かせる、と記す図鑑もあります。
私が持っている図鑑には「白い花を咲かせる」とあります。なぜ色の異なる花があるのか。どちらかが変種ということになるのでしょうか。
最近名前を知ったシラン(紫蘭)。名前を知ったのに「知らん」とは……。
まだ名前の調べがつかず、不明の白い花です。
非常に小さな花です。咲いているのは我が庵の近辺では一か所だけ。湧き水のあるところで花を咲かせています。
これも一か所だけですが、畑一面に咲いていました。……というところからすると野草ではないのかもしれませんが、これも名は不明です。
浜昼顔(ハマヒルガオ)。
野罌粟(ノゲシ)?
我が庭の摘み菜(ツミナ)の花期は終わりましたが、大根と同じ仲間だと知って以来、大根の花を見てみたいものだと思っていました。
周辺には畑がふんだんにあるので、簡単に見られるものと思っていたのに、意外や意外、大根を栽培する農家がなかったのか、あってもすべからく収穫されてしまうのか、なかなか目にする機会がありませんでした。滅多に通ることのない道を通って見つけました。
キャベツの花。
梨畑にはネットがかけられました。
シラーの花。
地下茎が有毒。ギリシャ語で有害という意味の「skyllo」が語源だそうです。シラーの仲間は百種類ほどあるそうですが、これはシラー・ペルビアナという種。原産地はポルトガルやアルジェリアなど地中海沿岸です。
ときどき訪れる寶蔵院の境内で見つけましたが、寶蔵院は無住の寺です。なにゆえにそんなところにあったのか、謎。
こちらは同じシラーでもカンパニュラータのほう。
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