お年玉をもらったような気分です。
昨四日の朝、ぬぁ~んと我がマンションから筑波山が見えたのです。
引っ越してまだ十か月、生来の人見知りという性癖もあり、エレベーターが庵の真ん前ということもあって、ドアが開けばさっと乗り、帰ってくるときもさっと降りて室内に引っ込んでしまう。まかり間違ってもマンションの廊下を歩くことなどなかったので、筑波山が見えることには気がつかなかったのでした。
朝日を浴びて男山女山という二つの峰がくっきりと見えました。
しかし、カメラに収め、パソコンに取り込んで見てみると、くだんのごとし。
添付画像にすると、なおのことハッキリとしませんが、カメラと私の腕のせいですから、仕方がないのです。
歌川広重さんの描いた江戸名所百景「にい宿の渡し」に、筑波山が描かれています。「にい宿」というのはいまの葛飾区新宿です。
地図で新宿と筑波山を結んでみると、我が庵のある場所はちょうどその線上にあります。広重さんは私が見たより少し遠くから眺めたわけです。
夕方、買い物に出たら、大晦日から四日間、灯を落としていた新松戸の飲み屋街に、ほんの少々活気が戻ってきていました。
私がよく行く寫樂、韓国人ママのいる粋恋、もう一つ馴染みのテンプテーションという店は大体同じ一画にあります。この狭い一画に二十軒ほどの店が軒を連ねています。
飲み屋だけではなく、お好み焼き屋、串揚げ屋、おでん屋などもあります。少し離れたところにはラウンジなどというのもあります。入ったことがないので、システムと値段などは知りませんが……。
外はすでに真っ暗とはいっても、まだ夕方だったせいか、店を開けていたのは串揚げ屋とおでん屋、それにまだ入ったことのない一軒のカラオケスナックだけでした。
昨日は日曜でもあったし、大概の店は正月休みがつづいていました。
突然、闇をつんざくようなおじさんの唸り声が聞こえてきました。そのカラオケスナックからです。
四日にわたる休みの間、満を持していた、という歌い方です。正月の間、おじさんは腕を撫しながらも、さぞ悶々としていたのだろうなぁと思うと、思わず微笑んでしまいました。
買い物から帰ったあと、段ボール箱に詰めたままだったCDを引っかき回して、ケルト・ミュージックを聴いています。
オイスターバンドというイギリスのバンドです。
ケルトの民俗音楽というより、ロックバンドですが、どの曲も街頭を流しながら演奏しているという雰囲気が漂ってきて、愉しいバンドです。アコーディオンとフィドルがいかにもケルトらしくて、私には好ましい。
http://www.youtube.com/watch?v=bvxyT1VpCVA
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