桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

新坂川残桜

2020年04月03日 20時12分12秒 | 風物詩

 先月二十七日から毎日雨か曇、やっと晴れたかと思えば風が強い……という無粋な天候つづきでしたが、八日ぶりに温暖な日を迎えました。
 私のブログをフォローしてくださっている「梅ちゃん」という方が、先月二十四日のブログに「
私の住んでいる柏市には、カタクリ群生地があります。今、カタクリの花が咲いているようです」と書いておられるのを読んで、そういえばそういう季節だったと気がつきました。
 片栗(カタクリ)の群生地があるのは、柏市の逆井(さかさい)というところです。柏と船橋を結ぶ東武鉄道野田線に乗ると、柏から三つ目。

 初めて見に行ったのは九年前、2011年三月二十八日。そのときはまったく咲いていませんでした。
 それほど遠いところではありませんが、何度も出直すのは億劫なので、あと数日、と思いながら、その年はパス。翌年、さらに翌年もパス……。

 先月二十日ごろ、柏市観光協会のホームページを視ると、三月十七日の日付で、「まだまだつぼみの状態です。お彼岸をすぎるともう少し咲いてきて、二十八日ごろには見ごろを迎えるのではないでしょうか」と、ありました。

 ふむふむ、二十八日の天気がよきことを祈りましょう、と待っていたのですが、当日の天気はあいにく曇。前日午後から強くなっていた風が未明までボウボウと吹き荒れ、昼ごろにはいったん静かになりましたが、午後はまた強くなるという、春特有の天気でした。そういう天気では、さて、出かけますか、と腰を上げる気にはなりません。
 じゃあ、仕切り直して明日、と日延べしたら、日付の変わる直前から雨になって、翌日午後も雨……。
 三十日、三十一日と無粋な風は治まったものの、一日じゅうほとんど陽射しのない曇。四月一日はまた雨……。
 天気はよくなかったけれど、カタクリは咲いているのかどうか、と柏市観光協会のホームページを視ると、更新されず、三月十七日のままでした。で、花は終わってしまっているかもしれないと考えて、今年もパス。
 私と片栗は縁がないのかもと思い、片栗粉はたまに使うけれども、いまの片栗粉の原料は片栗に非ず、じゃが芋だし……。

 せっかくホームページをつくっているのだから、もう少しこまめに更新したらいいのに、と思うのですが、柏市というところは史跡とかちょっとした観光スポットの紹介には熱心ではない、と私には思えます。

 で、代わりに、というと、そういえば新坂川の桜も、流山・東福寺の桜もしばらく見ていない、と思いました。
 新坂川から東福寺までは歩くと四十分ぐらいかかります。せめて七~八年前、いや、五~六年前ぐらいであれば、掛け持ちで見て廻る脚力があったのですが、最近はそれだけの距離を歩こうという気力も実力もありません。
 そこでしばらく考えた上、まずは新坂川の桜を見に行き、数日後に天候もよく、気力もあるなら東福寺へ、と決めました。

 

 出かける前に日課の慶林寺参拝を済ませておこうと本土寺参道を歩いたら、山吹が花盛りを迎えていました。
 慶林寺参拝を終えて、北小金から新松戸まで一駅だけ電車に乗ります。昼時でしたが、電車は拍子抜けしてしまうほど、ガラガラでした。
 新型コロナ騒動がなくても、もともと学校は春休みではありますが、これまでいかに不要不急のヤカラが電車に乗っていたか、同時に、そのおかげで発生していた、電車賃という経済活動がなくなっているのだと思わされました。

 新松戸駅から常磐線の線路伝いに歩いて行くと、七~八分でゆりのき公園という小公園に突き当たります。そこを右に折れてしばらく進むと、流鉄の踏切があり、桜の花が目に飛び込んできます。
 本土寺参道の桜の花はかなり乏しくなっていたので、花見にはちょっと遅いかも、と思っていましたが、まだ充分に見応えがありました。
 踏切の先につづく押出橋で新坂川の対岸(右岸)へ渡り、下流に向かって歩きます。



 対岸(左岸)には新坂川さくら通りという遊歩道が整備されています。

 

 こんな階段があって、川の近くまで降りられるようになっていますが、散る花びらを肩に載せて歩いてみましょうか、という酔狂な人はいないみたいで、ほぼ草ボウボウ状態で、人に踏まれればできるはずの途がありません。

 

 ダンボール箱やらレジ袋やらが流れのところどころに引っかかっていますが、極力目に入れないようにして歩いて行きます。



 町田橋まで歩いて、左岸に戻ります。



 新坂川さくら通りの眺めです。



 流鉄が走り去って行きました。

  

 最初に渡った押出橋まで行って再び渡り、右岸に沿いに新松戸駅へ戻ることにします。



 右岸にある桜は二本だけ。二本とも白っぽい花なので、染井吉野(ソメイヨシノ)ではないようです。



 これが右岸最後の桜です。


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