桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

2020年十一月の薬師詣で・川口市

2020年11月08日 21時57分43秒 | 薬師詣で

 我が庵からほど近いところでコウノトリ(鸛)が見られるかもしれないと知りました。ただ、程近いとはいっても、歩いて行けるところではない上に、交通の便のよくないところです。
 そのコウノトリが暮らすのは野田市。市のホームページを視ると、バス便があることはありますが、三~四時間に一本しかありません。結局、行くことは叶わないかと思ったとき、ふとロードレーサーのような自転車を買えば行けるのだろうと思いました。
 グーグルマップで調べてみると、我が庵からは15キロほどなので、自転車ならさほど苦になる距離でもありません。自転車は十年ほど乗っていませんが、近場を乗り回して準備をしておけば、一時間から一時間半で行くことができます。自転車の価格は千差万別ですが、めっきり動きが遅くなって、そろそろ買い替えどきかと考えているノートパソコンと同程度です。両方買うことは無理なので、ノートパソコンの買い替えはしばらく我慢するか、と思案投げ首。

 散歩や買い物、日課の慶林寺参拝で道を歩いていると、それまでも見かけていたはずなのに気には止めなかったロードレーサーのライダーに気がつくようになりました。ヘルメットを被り、身体にピッタリと張り付いた自転車ウェアに身を固めています。
 私を横目に走り去って行くさまを見ると、結構なスピードで、それに恐れを為し、購入に傾きかけていた気持ちがしぼんでしまいました。
 最近の私は目で見る遠近感が摑みにくくなっていて、道路に段差があったりすると、足を踏み外しそうになったり、初めて降りる階段とか、低床と謳っているバスでも、下りるときはおっかなびっくりになるのです。

 今月の薬師詣では久しぶりに電車に乗り、川口市の東光寺へ行こうと決めたとき、これまでの習性みたいなもので、折角だから、近くに何某か由緒のあるスポットがあれば寄ってみたいと思います。
 この先、いつまで薬師詣でをつづけられるかどうかわからないと考えれば、できる程度の無理は重ねて、行けるところへは行っておきたい。
 東光寺の近くには八年前、2012年六月の薬師詣でで訪れた慈林寺があります。近く、とはいっても、東光寺から歩くと三十分以上かかります。いまより八歳も若いときだったからこそ歩きましたが、この後は歩けるという保証も自信もありません。七年前、2013年十一月の薬師如来の縁日ではない日に参拝したことのある普門寺もやはり三十分以上かかる上に、バスの便があるかどうかがわかりません。自転車があれば、と考えるところなのです。

 自転車の購入は諦めたと思いながらも、まだ未練は尾を引いていますが、東光寺から先へ足を延ばすのは控えるとしても、とりあえず今月は電車とバスを乗り継いで行かなくてはなりません。
 電車やバスに乗って、ほんの少しの遠出を試みるのは今年四月以来、七か月ぶりとなります。スイカを使うのもそのとき以来。そう思うと、八日が近づくのに連れて、小学生が初めての遠足を控えているかのように、緊張感が高まってきました。

 

 出発前に慶林寺に参拝。本堂の石段下にある鐘を撞いてお賽銭をあげます。



 これまで私が薬師詣でに出かける時刻の電車は大概空いていましたが、この日は日曜日なので、混み具合は予想がつきませんでした。今日は武蔵野線の東川口まで乗車するので、途中に鬼門というべき駅が二つあります。乗降客の多い越谷レイクタウンとその次の南越谷です。
 しかし、実際乗ってみると、電車(武蔵野線)は行きも帰りもこんな感じでありました。
 今日一日、至近距離ですれ違った人はほとんどなく、対面した人や口をきいた人はまったくありませんでした。



 東川口駅で降りました。



 東川口駅は何度か降りていますが、ほとんどは埼玉高速鉄道への乗り換えのためで、バスに乗った記憶はありません。くるのはマイクロバスだろうと思ったので、混んでいたらどうしようかと心配しましたが、待ち構えていたのは西川口駅行の国際興業バスでした。



 乗車十五分、安行支所(川口市役所の支所です)で下車。
 画像の左方向に安行中学校脇という交差点があるのですが、久しぶりの遠出だったからか、ちょっと下手っぴな運転手だったため、車酔い(メニエールだったかも?)を起こしかけていたからか、降り立った瞬間は方向感覚を失っていて、反対方向に向かって歩き始めていました。



 途中で違うぞ、と気がついて安行中学校脇の交差点に戻り、そこから歩いて十分。真言宗智山派寺院の東光寺に着きました。



 釈迦如来の大仏がありました。
 


 
創建年代は不詳。「新編武蔵風土記稿」には、本尊の薬師は「行基の作なり」とあります。
 左手に付属の幼稚園がありましたが、この日は日曜日だったので、人影はなく、境内にも人の気配がありませんでした。東光寺を含め、近辺の神社仏閣を載せているWebページには、この建物が庫裏だとしてありますが、庫裏の前に香炉があるはずはないので、これが本堂で、ここに薬師如来が祀られていると解釈して参拝しました。

 今日の薬師詣では地元の慶林寺とこの東光寺だけです。帰りはくるときに降りた安行支所バス停からバスに乗るつもりなので、同じ道を戻りますが、途中に密蔵院というお寺があるので、寄って行くことにします。

 密蔵院を訪ねるのは今回で四度目です。
 最初は八年前の2012年六月八日。慈林寺というお寺へ薬師詣でにきたとき、通り道だったので寄りました。次は一昨年の三月、そして昨年の三月です。この二回は数人のグループの中の一員として、安行桜という桜を見物にきました。

 今回は途中の道筋にあるから寄ってみるというより、過去三度も訪ねながら、目的を果たしていない、ということがあったのです。
 それは平將門の供養塔で、本堂の後ろにあるらしいのですが、これまで見たことがありませんでした。
 初めて訪ねたときはそのような塔があることを知りませんでした。二度目と三度目に訪ねたときは知っていましたが、グループの一員としてきていたので、塔を捜すのに手間取って、私が行方不明ということになっては迷惑をかけると思って、捜し廻るのは自重したのです。



 本堂に向かって境内の参道を進み、振り返って見たところ。両側の並木は安行桜です。



 安行桜が満開だった、二年前の2018年三月に撮影した画像です。同じ場所で撮ったつもりでしたが、ほんの少しズレてしまいました。



 密蔵院本堂。著名な寺院なので、そこそこの数の参拝客がありました。



 訪問四度目にして初めて本堂の裏手に廻ります。



 前の画像の石段を上り詰めたところに平將門供養塔がありました。



 ほぼ事前のシミュレーションどおりに今日の薬師詣でを終えることができました。
 行きにバスを降りた安行支所のバス停に着いたのはバスがくる十分も前だったので、一つ先の安行領家まで歩きました。


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