桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

二年目の薬師詣で・柏市(1)

2012年01月08日 22時00分59秒 | 薬師詣で

 薬師如来には十二の大願(誓願)があります。
 一年に
十二回、薬師詣でをつづけてみようというのは、こじつけの感がなくもないなぁと思いながらも、一応毎月の参拝を終えました。先月十二月の薬師詣でを終えるまでは来年はどうしようかということは考えませんでしたが、とりあえずは今年一年十二か月ぶん、それほど遠くないところに薬師如来を祀る寺を十二か寺見つけることができたので、柏の醫王寺を手始めに、今年一年も薬師詣でをつづけようと決めました。
 薬師詣でをしようと思い立ったのは、知人二人が能う限り安穏に暮らせるように、と思ったからでした。
 薬師如来が祀られているお寺を巡り、「○○が息災でありますように、□□が安穏でありますように、と祈り、私が風邪をひいたり、体調が悪かったのが恢復したあとであったりすれば、無事本復したことにお礼を申し上げることにしています。

 二年目最初の薬師詣で(初薬師)で訪ねるのは、すでに何度か訪ねている柏市鷲野谷にある東光山醫王寺安楽院です。ここは北小金にある東漸寺を開いた經譽愚底さんが東漸寺より先に開いたお寺で、いまは趣が変わってしまったようなのですが、昔は深山幽谷の趣があって人々の人気を博し、周辺には旅籠があるような賑わいを見せたということです。
 



 我孫子駅から坂東バス(手賀の杜ニュータウン行)に乗り、下車したバス停(スポーツ広場前)から歩いて八分。將門通りと名づけられた岩井集落への入口に建てられている案内標識です。將門大明神とはいうまでもなく平將門のことです。
 醫王寺参詣のあとは、この標識の「→」の方角にある龍光院と將門神社を訪ねるのが常でしたが、今回は違う方向を目指して行くので、写真を撮るだけで素通りします。



 看板が建てられていた岩井集落への入口からさらに七分。鷲野谷の庚申塚前に着きました。




 庚申塚のあるところで道を左に入ると、正面に星神社があります。祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)、北斗大明神(妙見菩薩と同義)、伊波比主神(いわいぬしのかみ)の三神。
 創建年代等は不詳ですが、千葉氏一族が崇敬する妙見堂として創建、近くに相馬親胤が築いたとされる鷲野谷城(1336年-1590年)があったとされることから、中世に勧請されたのではないかと考えられています。




 さらに緩い坂を下って、目指す醫王寺に着きました。創建は寛正二年(1461年)。
 山門の奥に見えるのが本堂。本尊は阿弥陀如来です。




 前の画像の山門をくぐると、右手が一段高くなっていて、薬師堂があります。ここで今年最初の薬師詣で。



 薬師堂の左後ろにある經譽愚底上人の墓。
 上人は我が庵近くにある東漸寺その他の寺を開かれたあと、晩年、この醫王寺に帰って、永正十四年(1517年)に示寂されました。小金城主だった高城氏は上人に帰依すること厚く、その家臣六騎が鷲野谷に住して檀徒となった、と伝えられています。




 墓所の一角にある山崎辨榮(べんねい・1859年-1920年)さんのお墓にも参拝




 柏市 ― といってもこのあたりは七年前までは東葛飾郡沼南町で、「東の吉祥寺」と呼ばれる柏駅周辺の市街とはかけ離れたイメージです。正月は門松を立てず、このような札を玄関や門の両側に貼るのが決まりのようです。



 庚申塚前を通る道に戻り、香取神社を訪ねます。



 さらに日枝神社。



 染井入落(そめいいりおとし)を渡り、私にとっては処女地の柏市泉という地区に入って行きます。〈つづく〉


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2012年の初詣(2) | トップ | 二年目の薬師詣で・柏市(2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

薬師詣で」カテゴリの最新記事