桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

2023年六月の薬師詣で・牛久市~つくば市

2023年06月08日 22時31分14秒 | 薬師詣で

 今月の薬師詣では茨城県の牛久市からつくば市にかけて歩きました。
 牛久市の薬師詣では、かつて(2016年七月八日の薬師詣で)すぐ近くまで行きながら、勘違いをして参拝し損ねた羽成山の薬師如来堂と同じ日に参拝していて今回が二度目になる薬師寺、つくば市は初めて訪ねる孝学院です。
 ちょっとした遠出であるのにもかかわらず、出発はお昼、というゆったりとした時刻です。先方で乗車するバス便がそういう時刻にしかないからです。

 我孫子で土浦行の常磐線の快速に乗り換え、牛久で降りました。

 

 今回の移動はバスに乗ることが多く、最初は「かっぱ号」という牛久市のコミュニティバスです。



 コミュニティバスなので、住宅街をクネクネと縫いながら走ります。昨年九月に脊柱菅狭窄症を発症させて以来、快方に向かうのに連れて、忘れていた(?)メニエール症状が戻りつつあります。バスの車体が揺れるのに促されて、頭がグルグル回り始めるころ、幸いにも城中北(じょうちゅうきた)というバス停に着いたので、ホッと一息つけました。

 

 城中という地名が示すように、バス停のあるあたりから南方は五百年ほど前に築かれた牛久城跡で、バス停近くには大手門跡の遺跡がありました。



 バス停から歩くこと六分。目指す薬師堂は城中区民会館という自治会館の敷地内にありました。

 

 地図には観音堂と記載されています。かたわらに建てられた説明板によると、薬師如来像は行基菩薩の作と伝えられているが、実際は十二世紀末(平安時代末期)ごろの作のようです。ただ、堂内は真っ暗で何も見えませんでした。かつて存在したのであろう寺については何の説明もなく、牛久市のホームページを見ても記載がありません。



 薬師堂の手前にある得月院。1600年前後の開基と伝えられていますが、諸説があって特定はできないそうです。七年前に薬師詣でにきた際、この寺に薬師如来が祀られていると勘違いして、ほんの少し先にある薬師堂には参ることなく引き返してしまったのでした。
 牛久城主だった由良国繁の母で、この得月院の開基でもある妙印尼照子の五輪塔、日本画家・小川芋銭の墓がありますが、前回見ているので、今日は本堂に参拝しただけです。



 牛久駅前に戻って、コミュニティバスとはお別れ。関東鉄道バスに乗り換えます。



 乗車八分、茎崎第一小学校というバス停で下車。



 バス停から七分歩いて孝学院に着きました。
 明応元年(1492年)の創建。本尊は釈迦如来ですが、脇仏に観世音菩薩とともに薬師如来が祀られています。岡見氏、由良氏など、代々の牛久城主が帰依していたお寺です。

 

 曹洞宗のお寺なので、歴住の墓所に焼香参拝。



 茎崎第一小学校バス停に戻る途中、行きがけに見かけていた子育地蔵堂に寄ってみました。

 

 地蔵堂なのに、なぜか一対の狛犬がありました。



 敷地内には二体の地蔵菩薩(と思しき)石仏と卵塔。

 帰りのバスは牛久駅まで乗車せず、手前の中田宮(なかたぐう)で下車。

 


 七年前の薬師詣で以来、二度目の参拝になる薬師寺です。



 真言宗豊山派の寺院。弘仁七年(816年)、奈良時代から平安時代前期にかけての法相宗の僧・徳一の開基と伝えられています。
 本尊は薬師如来。戦国時代の牛久城主だった由良国繁が、この地方の戦いで滅亡した先代の城主・岡見氏の霊を弔うため建立した常陸七観音八薬師の一つとして信仰を集めてきました。



 参道左では新しい山門が造成中でした。この山門をくぐることはないかナ、と思いながら、今日のお勤めを終えて帰途に就きました。

この日、歩いたところ(ほとんどバス利用です)。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お元気そうで (風月)
2023-07-07 20:22:04
お久しぶりです。お元気そうで何よりです。
しかし、この頃は、あまりに暑いので、熱中症には本当にご注意くださいませ。
いつもながら、きれいな写真で感心しています。アングルがとてもよいですね。
ありがとうございます (桔梗おぢ)
2023-07-08 09:16:50
コメントありがとうございます。師もお元気そうでご同慶の至りです。
私は腰痛が状態化してしまって、元気、とはいえませんが、なんとしても薬師詣でだけは、と言い聞かせて頑張っています。
お薬師さんのご加護があるのか、縁日のお勤めだけは無事果たすことができています

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