桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

新坂川の水仙

2009年02月07日 18時40分06秒 | 

 今日土曜日は折角の休みだったのに出勤になりました。自分で撒いた種であります。
 昨日、帰るまでに済ませておかなければならなかったことを、うっかりして忘れておりました。五分も要しないようなことであったのですが、やっておかないと月曜日の朝が具合の悪いことになるので、往復一時間二十分かけて出勤。在社することわずか二十分で退社。



 今日は行きも帰りも水琴橋で新坂川を渡りました。結構風が強く、新坂川の水面も波だっています。帰りに水琴橋手前の遊歩道に咲く水仙を撮影しました。

 市川大野の花屋さんに、アイスランドポピーの鉢植えが出ていました。買い物の予定もないので、帰りに買おうかと思っておりましたが、店を覗いたときはあいにく無人でした。アイスランドポピーがほしかったというより、買い物ついでに店主に訊ねたいことがあったのです。
 あとひと月弱で、新松戸への転居一年を迎えます。転居したてのころ、その花屋さんで小手毬(コデマリ)の鉢植えを見かけていました。

 小手毬は前からほしいと思っていた樹でしたが、庭もない生活の上、手に入れるとしたら花屋ではなく植木屋だろうと考えていました。鉢植えが手に入れられるとは思ってもみないところに見かけたのでした。
 買おうか買うまいかと逡巡しながら眺めているうちに、花は散り始め、花はなくてもよいが、と思いながら、なおも逡巡しているうち、やがて店先から姿を消してしまいました。
 買う人がなかったのだろうと思います。

 で、今年は仕入れるかどうか心配です。
 仕入れて貰っても、桔梗おぢさんが仕事を終えて帰るころ、店は閉まっていますので、買うなら出勤時に手を打っておかねばなりませぬ。

 去年見たのは小さな鉢でしたが、小手毬は枝垂れ桜のように長く伸びた枝がイノチです。それを手に提げて出勤に及ぶのはやや気が引けます。だからすなわち、出勤時に支払いだけ済ませておいて、夜は店の裏にでも置いておいて貰えまいか……。

 店主とはそういうやりとりを交わすのを夢想しているのですが、まだおぢさんが頭の中で架空の会話を交わしているだけなので、店主は何も知りません。
 わりと気の弱い私はその件を訊ねてみるだけでは店に入り得ず、手土産代わりに何か買ってからでないと話を切り出すことができぬと考えるのです。
 しばらく花を物色するような振りをして店の入口にとどまっていましたが、店主はどこへ行ったのか、戻ってくる気配がありませぬ。
 ほしいと思いながらも、小手毬とは縁がないのかもしれぬのう、となぜか武家言葉で独り言を呟いて店を出ました。

 数歩歩いたところで、前掛けを締め、手に花鋏を持ったおじさんが一軒の民家から出てくるのを見ました。どうやらその家に切り花を届けに行っていた、と見ましたが……。
 顔見知りというのではないので、二人は無言のうちにすれ違って、今日の日は終わりました。

コメント
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