おわびと訂正から、昨日の記載で中国外交部報道官の定例記者会見を、正しくは15日なところを16日と書いてしまいました。謹んで訂正いたします。
これは筆者の勘違いによる。上記の間違いを修正し、改めて今回の米財務省の発表を見直すと、「経済・エネルギー支援」作業部会、かつ外交部定例記者会見当日の未明であり、タイミングを慎重に選んでいることが分かる。
さて、筆者にとって思わぬ前倒しとなった秦剛報道官の記者会見について。写真を見る限り秦剛には余裕がなさそうである。8日の会見の様子と昨日の会見の様子の画像を並べたので、参照してもらいたい。
報道官の回答から中共のいいたい事をまとめる。
・六カ国協議の推進には有益なので歓迎
・マカオ特区の金融不安を惹起しかねないので歓迎できない
「強い遺憾」を表明しているので、六カ国協議などよりも国内の金融を優先させていることは明らかであろう。付け加えると、前述の「強い遺憾」の対象として「国内法を根拠に外国の銀行を裁定する米国のやりかた」とはっきり名指しているので、かなり不愉快なようだ。
ただし、この席でこの裁定について米中が予め協議していたことをはっきり認めている。その協議がどれほど突っ込んだものだったのかが不明なのだが、秦剛の表情からすると寝耳に水のようであり。今回の米国の周到さからすると、中国が言い逃れできないような表現でただし軽く伝達したのではなかろうか、これは邪推である。
このあたりからみて、米国は本気で北朝鮮をなんとかする気になったようだ。
わが国がババを引く必要は少しもないので、マスコミはうるさいだろうが政府にはぶれることなく前動続行してもらいたい。
3/15中国外交部報道官記者会見(中文、外交部)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t303794.htm
質問されたら嫌でも答えなければならない報道官と異なり、新華網はこの件に関して沈黙している。うさを晴らすかのように、安倍首相の悪口が載っているところがなんとも物悲しい。